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2016年10月13日 (木)

巨匠アンジェイ・ワイダを偲ぶ

好きな映画監督はと聞かれたら、ゴダールとフェリーニ、そして、アンジェイ・ワイダと答える。
そのワイダが10月9日、90歳で亡くなった。
ポーランドのクラクフに行ったとき、ワイダがつくったという日本美術博物館に寄った。
現地では、「まんが館」といわれていた。
ワイダは日本が大好きだった。
京都賞をもらった賞金をもとに、日本で募金をつのり、浮世絵などを集めて美術館をつくったのだ。
「地下水道」という作品で、ワイダの名はカンヌ映画祭にとどろいた。
衝撃的な映画である。
なんといってもおもしろいのは代表作「灰とダイヤモンド」(1957)。
第二次大戦後のポーランドで暗殺者となる青年の物語だ。
レジスタンスの映画ともみえるが、青春映画でもある。
若者がどう生きていいのか、のたうちまわりながら、何が正義かを考える。
主人公の青年を演じたズビグニエフ・チブルスキーは、存在感が圧倒的だった。
彼は、この9年後、転落死している。
魅力的な人間は早く亡くなってしまう。
ラストシーンは圧倒的。
洗濯物干場で、主人公の青年が追い込まれ、壮絶な死を遂げる。

Photo

「灰とダイヤモンド」は、ポーランドの作家アンジェイェフスキが、
一人の青年を通して、戦争が終結する4日間を見事に描き上げた大河小説だが、
それをワイダが新しい芸術作品としてのこした。
その後もワイダは、「鉄の男」や「カティンの森」などすぐれた作品を作り続けた。
大好きなワイダが亡くなって、悲しい。
ぜひ、名作「灰とダイヤモンド」をレンタルなどで見てほしい。

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