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2016年10月 7日 (金)

熊本を訪ねて③

他県に嫁いだ娘の元に、被災した親が身を寄せる例も多い。
避難暮らしより快適だろう。
だが、環境が変わったことで、認知症を発症する人もいるという。
避難所や仮設住宅での新たな暮らしも、高齢者には記憶や心の混乱を招きやすい。
不眠症になっている人もいる。
避難所での生活で腰痛症になった人もいる。
震災直後、エコノミークラス症候群になり、今も治療中の人もいる。

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体だけではない。
震災後、心を休めていない人が多い。
役場の人たちもそう、企業の責任者たちもそうだ。
自分も被災しながら、町をどうしようか、会社をどうしようか、と片時も心が休まらない。
「今みんな疲れている。
こんなときこそ、日常性の回復が大事」と、益城病院の理事長をしている精神科のドクターは言う。
本当にそうだ。
半日休んで、家族と日帰り温泉に入ったり、
みんなでファミリーレストランに行ってみたり、
かつて当たり前にやっていたことを取り戻さなければいけない。

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これから稲刈りが始まる。
地震と大雨で農家はかなりのダメージを受けた。
それでも稲刈りは心が躍るという。
田んぼがぬかるんでいるため、機械が入らない。
手刈りをするには、手間も経費もかかる。
ボランティアが来てくれたらいいな、と農家の人が言った。
地震発生から半年。
まだまだ応援が必要だ。
稲刈りだけではなく、いろんなボランティアが必要とされている。
ボランティアに行けない人は、熊本のお米を買うことも応援になる。
熊本に馬刺しを食べに行ったり、南阿蘇村の葉祥明美術館に行ったりするのもいい。
「もう観光に来てくれていい」と言ってくれた。
大切なことは、忘れないこと。
それぞれの方法で熊本を応援したいものだ。

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