« 小児がんの子どもと家族のサポートハウス | トップページ | 緊急支援のお願い »

2016年11月22日 (火)

地域包括ケアシステムとは何か70

今年も、11月11日の介護の日、「がんばらない介護生活を考える会」の介護セミナーが開かれた。
今回は、介護ロボットを見せてもらった。
本番では、鎌田がロボットでベッドから起き上がり、車いすに移乗する。
そのまま散歩をすることもできる。
介護者の「よっこらしょ」という動作がないので、されているほうも気が楽であった。
怖いこともなかった。
こういう介護ロボットを、施設でも家のでも上手に使えるようになるといい。
月3000円くらいのリースなら、ずいぶん介護者は楽になると思う。
あわせて、家のなかのバリアフリーも大事になってくる。
積水などは介護ロボットの共同研究を行っているようだ。
ぼくは「老いに負けない勇気~魅力的な地域包括ケアをつくろう」というタイトルで講演をした。
大切なのは自己決定。
地域の多様なメニューを、利用する側が選択し、自己決定して、自分らしく最後まで生きることが大事だ。

161113img_5615

161113img_5617

161113img_5627

161113img_5628

メインイベントは、以前からおつきあいのある愛知県長久手市の吉田一平市長とのトークセッション。
彼は長久手市を「わずらわしい町」にしようという。
自分だけで生きていくのは快適で、効率的に生きられるが、人と人と接するのはわずらわしい。
だが、そのわずらわしされが大事なのだ。
長久手市は、住みやすい町全国2位、快適な町1位。
市長は、「あいさつをしよう」というジャケットを着て、わずわしいが、あいさつをすすめている。
おせっかいが大事だともいう。
自分たちの町を学者やコンサルタントに任せずに、自分たちで町づくりや生きがいづくりをでやろうと呼びかけている。
手間暇かかるマメさ、「速く」とか、「効率的」とか、「画一的」「1箇所にまとめる」というのをやめようとしている。
時間に追われるのはやめて、「ぼちぼち」とか、「ほどほど」を大切にしているという。
うまくいかないことあればあるほど人に役割が生まれる。
遠回りすればするほど、いろんな人が楽しめる。
彼の楽しい哲学は、地域包括ケアづくりに大いに参考になる。

|

« 小児がんの子どもと家族のサポートハウス | トップページ | 緊急支援のお願い »

医療・介護」カテゴリの記事