鎌田劇場へようこそ!(308)
「湾生回家」
監督は、ホァン・ミンチェン。
台湾の映画だ。
日本の負の歴史、東アジアへの進出。
台湾へも、たくさんの日本人が移民として渡った。
そこで生まれた日本人は「湾生」と呼ばれ、20万人にもなる。
彼らにとって、台湾はふるさとだ。
しかし、戦争が終わり、見知らぬ祖国・日本に帰ることになる。
日本に帰った湾生たちは台湾を思い、同じ学校に行った仲間の友情を忘れていない。
台湾に生まれて、故郷は台湾。
だから、日本に住んでいる自分は、「異邦人だ」という日本人がいる。
台湾の人たちは、残された日本人の母親を介護する。
さらに、その人のふるさとである日本を訪ねて、母親の母親のお墓参りをし、家族の絆を作り直していく。
荒地を耕して田んぼにした。
それは日本人だからできた、と台湾の人は思ってくれている。
映画のなかでも、「アジアのなかで嫌われていない国があるんだ」というセリフがある。
うれしくなる。
台湾全土16万人がみたという。
台湾の人が、こんなすてきな映画をつくってくれた。
岩波ホールで上映中。
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