鎌田劇場へようこそ!(309)
「ブルーに生まれついて」
とにかくすごい映画だ。
マイルス・デイビスなど、ビパップが全盛の時代の伝説のジャズ・トランぺッター、チェット・ベイカー。
彼は、人生をうまく渡れない。
薬物で何度も失敗している。
麻薬の売人に暴行され、あごと前歯を負傷する。
いい役者だ。
「ビフォアー・サンセット」などでもいい味を出していたが、
なかでも今回の役ははまり役だ。
チェット・ベイカーは、ジャズ界のジャームス・ディーンと呼ばれたらしいが、
悲しげな目つきはまさにジェームス・ディーンを髣髴させる。
マイルス・デイビスやチャーリー・パーカーも出てくる。
チェット・ベイカーは、人生そのものがジャズ。
アメリカではうまくいかず、ヨーロッパで音楽活動をする。
58歳でオランダのホテルから転落死した。
天才のトランペット吹きの悲しい人生の物語。
美しい映画。傑作だと思う。
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