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2016年12月14日 (水)

チョコ募金

バラとジャスミンの絵をかいてくれたのは、タハニさん。
16歳の少女は、過酷な体験をしていた。
2012年6月、シリアのアルハラにあるタハニさんの自宅に、いきなりアサド軍の民兵とヒズボッラーの兵士らが入ってきた。
家の周りには戦車も来ていて、総勢25名ほどの兵士が襲ってきたのだ。
父親を捕まえて連行しようとしたので、当時13歳のタハニさんは果敢にも「お父さんを連れて行かないで!」と兵士にすがった。
兵士は銃底で彼女の両手を振りほどいた。
両腕は折れてしまい、お腹も一発殴られた。
父親は刑務所に入れられた。
4か所の刑務所を転々として、4か月後、裁判所は無罪を言い渡し、父親は釈放された。

Photo

しかし、タハニさんの骨折した腕は治らず、殴られたお腹も痛み続けた。
ヨルダンの病院で折れた腕の手術を受けた。
お腹のほうはがんの疑いがあったため、JIM-NETが費用を出して専門病院で検査を受けた。
検査結果は、悪性リンパ肉腫の末期で「Hopeless(見込みなし)」と言われ、追い返されてしまった。
家族は国際移住機関(IOM)に、イギリスへの移住を申し出た。
通常では、がんの患者とその家族を受け入れる国は少ない。
ところが幸運なことに、タハニさんは難民としての移住が決まり、今年9月20日、ヨルダンを去ってイギリスに移った。
JIM-NETは痛み止めの薬などを支援してきたが、後はイギリスが面倒を見てくれる。
ぜひ、イラクやシリアの病気の子どもたちを救う、チョコ募金にご協力ください。
詳しくはこちら↓

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