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2016年12月21日 (水)

ふるさと納税の可能性

ふるさと納税について、意識が変わった。
応援の気持ちを込めて、被災地にふるさと納税はしたが、豪華な返礼品合戦はいかがなものか、とややに距離は置いてみていた。
しかし、北海道の上士幌町長と話をして、少し意識が変わった。
上士幌町は、年間10億円と、北海道でいちばんふるさと納税がある。
豪華な和牛の返礼品は話題を呼んだ。
が、その後、さらに急激に多くなったのは、ふるさと納税の使い方に共感を呼んだためだろう。

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上士幌では、子どもを育てやすい環境づくりに力を入れた。
認定こども園は100人から140人に増え、給食費もふくめてすべて無料にした。
小学校は15人クラス、学力も上がった。
こども園では外国人の先生がついて、外国の文化や簡単な英語教育が行われる。
人口増加も起きた。
ぼくが住んでいる茅野市も、ふるさと納税額は昨年まではマイナスだったが、返礼品の見直しをしたことで、一気に8倍になった。
今年度は、1億5000万円に達するのではないかといわれている。
だが、ここからが大事。
そのお金をどう生かすかが勝負になる。
茅野市では、子どもから高齢者まですべての人が住みやすいまちづくりに取り組んできた経緯があるが、それをさらに充実させ、応援したくなるような町、移住したくなるような町をつくっていけば、ふるさと納税の意味が見えてくるように思う。

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