新刊『遊行を生きる』発売
本日、清流出版から鎌田の新刊『遊行を生きる』が発売される。
遊行とは、人生の4つの時期の一つといわれる。
「学生期」(がくしょうき)は、生まれてきた命が学び、成長する時期のことを言う。
「家住期」(かじゅうき)は人間として成熟していく時期。家族をつくったり、家をつくったり、人によっては会社を起業したりして、いちばん汗をかくときでもある。
「林住期」(りんじゅうき)は、定年後、林に隠棲しながら、生きるとは何か、人間とは何か、人生を顧みる。
そして、「遊行期」(ゆぎょうき)は死の準備、人生のしめくくりの時期といわれている。人によっては解脱(げだつ)、煩悩から自由になることを目標にする時期だという。
でも、ぼくは文字通り「遊び、行く」時期だと捉えた。
高齢者だけでなく、若い人、働き盛りの人にも読んでもらいたい。
今、世界は内向きになりがちである。
林住期のように閉じこもって考えてばかりいてはいけない。
こんな時代だからこそ、外向きになって、自由に、野垂れ死にしてもいいくらいにはじけて生きることが必要なのではないか。
尾崎豊が今も聞かれ続けるのは、遊行のテイストがあるではないか。
スティーブ・ジョブスが成功したのは、禅に興味をもったり、遊行の意識があったからではないか。
今こそ遊行の時代、そんな思いを込めて書いた。
ぜひ、お読みください。
◇
1/22の「日曜はがんばらない」(文化放送、午前10時~)でも、村上信夫さんとたっぷりと遊行談義。
こちらもお聞きください。
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