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2017年2月 2日 (木)

地域包括ケアシステムとは何か77

岡谷にある「ぐらんまんまカフェ」に行ってきた。
諏訪中央病院のぼくの「指導医」の奥先生と豊平の福祉施設の責任者山田君、なごみの家のリーダーの原君と一緒に、
訪ねると、認知症の人たちがあたたかく迎えてくれた。
楽しくて明るい雰囲気。
仕事はプロ級によくやれている。
男性は帽子をかぶって、ネクタイをし、女性もエレガントな作業着だ。
こんなのを着ているだけでうれしくなる。

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このカフェは週一回、オープン。
認知症カフェを開くこともある。
料理を作っているのは、カフェの裏にある小規模多機能のデイサービスに来ている人たち。
認知症の人もアルコール依存症の人もいる。
人の役に立っているということで、人は元気になる。
この日のランチメニューは、ソースカツどん。
これがまた、非常においしかった。

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このグループは、「和が家」という宅老所をスタートに8つの事業を展開。
小規模多機能は、デイサービスを中心にしながら、お泊りもできる。
利用者が集まると、今日は何を食べようかという話になり、みんなで作ったりする。
ごはんのことを中心に考えている。
以前、岡山にある「きのこエスポアール病院」の「きのこグループ」を見学に行ったことがある。
ここでは、認知症の人たちがグループになり、家族みたいにごはんの相談をし、買い物にいったり、つくったりしていた。
その姿に感動したが、それと同じような光景があった。
利用者が、自分の生活の主人公になっているのだ。
「和が家」では、この日、おでんと、白和えをつくろうということになった。

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このグループは、このほか、ワインが飲める居酒屋をしていたり、とにかく発想が柔らかくておもしろい。
地域包括ケアはなんでもありというのが、ここへ来てよくわかった。

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