聴診器でテロと闘う(72)
モスルの中心街に住んでいた60歳くらいの男性が4日前に、
左不全まひが起き、完全麻痺になった。
アルビルの病院まで運ばてCTをとったところ、脳梗塞の診断がくだされた。
大きな梗塞があった。
血液を少しさらさらさせる作用があるアスピリンだけ渡され、
あとはリハビリだといって帰された。
ハーゼルの難民キャンプはモスルとアルビルの中間にある。
キャンプの診療所は、30人くらいの行列ができ、ごった返していた。
電気も来ていないので、懐中電灯で診察をしている状態である。
医師にお願いして、その患者を診てもらったが、
今のイラクではしょうがないという。
どこでも余裕がない。
この人が村の自宅に帰ってしまえば、寝たきりになってしまう。
水も食べ物もとれてないようで、肌が乾燥し脱水状態になっているようだ。
血液がどろどろになり、病気が進行しやすくなる。
奥さんが「何とかしてほしい」と泣き叫んでいる。
だが、何をすることもできず、2人は救急車に乗って村へ帰っていった。
ぼくたちが支援しているアルビルの外科系のロジャー病院は手術の患者であふれている。
がんのセンター病院であるナナカリ病院では40%もがんや白血病の患者が増え、入院のスペースも、薬もない状態が続いている。
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