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2017年4月 2日 (日)

鎌田實の一日一冊(308)

「世界の貧困・日本の貧困」(池上彰監修、稲葉茂勝著、ミネルヴァ書房)
「昔の貧困・今の貧困」(  〃  )
「子どもの貧困・大人の貧困」(  〃  )
「貧困を考える」シリーズの3冊。
世界の格差は拡がっている。
上位数人の富豪が、世界の富の半分を握っている。
とんでもないことだ。
日本はGDP世界三位だが、その豊かさを実感することができない。

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国連が豊かさを指標にしているのは、人間開発指数(HDI)。
指数に影響を与えているのは3つある。
①どのくらい健康で長生きできるか。
世界の最長寿国の日本は得点が大きいはずだ。
②よい教育を受けているか。
格差が生じていることで、指数を下げていると思う。
公的な大学に行くのに、公的な援助が少ない。
③人間らしい生活ができる収入を得ているか。
かつての日本はポイントが高かった。
総中流といわれて、みんながまあまあの中流の生活をすることができていた。
しかし、非正規の働き方が増え、格差やブラック化が起きてしまったように思う。
以上のことから、日本の人間開発指数は、20位。
人間開発指数が低いということは、人間の可能性を制限していることだ。
もっとチャンスが与えられれば、豊かになれる人たちの芽を摘んでいる構造が日本にある。
問題である。

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