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2017年5月12日 (金)

新・空気の研究13

空気は自然発生的に生まれることが多いが、ときには意図的につくられることもある。
「ロシアスキャンダル」だ。
ロシアのハッカー集団が、民主党のコンピューターシステムを攻撃し、
クリントン陣営の多くの情報が告発サイトに暴露された。
トランプの元選対本部長マナフォートは2007から2012年にかけて約13億円のお金をロシアからもらい、プーチン政権に有利になるように欧米の政財界に働きかける提案をしていた。
プーチンにとってみれば、トランプが勝つほうがいい。
クリントン側の情報を流出させた可能性がある。

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フリン前大統領補佐官は、2016年、ロシアから講演料の名目で約634万円をもらっている。
そして、トランプが大統領になる前に、フリンは民間人でありながら、ロシアの駐米大使と協議したりしている。
このころトランプは盛んにロシアとの仲直りを言い出している。
のしあがるために空気をつくり、権力を利用した甘い汁を吸う。
FBIがロシアスキャンダルについて調べているのは、いいことだ。
だが、そのFBIのコミー長官が解任された。
今後、どれだけロシアスキャンダルに踏み込むことができるか、
アメリカの民主主義が問われているように思う。

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