新・空気の研究15
世界中の空気がおかしい。
フランスの大統領選で台風の目となった極右政党ルペン氏は、
ナチス占領下のパリで、フランス警察がユダヤ人を一斉検挙し、強制収容所に移送したことについて、
「責任は当時の権力者にあり、フランスではない。
子どもたちは自国への批判を学ばされ、歴史の暗部ばかり見させられている。
フランス人としての誇りをとりもどしてほしい」
と言っている。
どこかで聞いたような言葉だ。
不都合な事実を、なし崩しになかったことにしてしまうのはいいことではない。
国難のときには皇国のために働けと国民にいう教育勅語を、授業で使うことを認める閣議決定をしたり、
教科書に関しても「自虐史観」と批判し、歴史をオブラートに包むような指導をしたり。
すでにこの国はルペンと同じようなことをしている。
世界中の空気がよどみだしている。
内向きにならないように、お互いの違いを知り認め合っていく努力をすることが大事だと思う。
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