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2017年6月 6日 (火)

新・空気の研究28

教育無償化に改憲が必要と、首相が突然ビデオメッセージを出した。
正々堂々と議論の場に出すべきなのに、こういうやり方は、変な空気を生み出す。
せめて記者会見を開き、質疑応答ができるようにすべき。
ビデオメッセージは一方的である。
意見が分かれる憲法議論にはそぐわない手法である。
改憲がなかなか進まないことに業を煮やしているのだろう。
そして、与党と自分の意見と同じ人たちに、忖度をさせるような空気をつくり出しているのだ。

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自民党は授業料無償化について、「理念なき選挙目当てのばら撒き政策には反対」と言っていた。
その総裁が突然、冒頭のメッセージを言い出した。
こういうのをポピュリズムという。
ご都合主義だ。
憲法を一度変えてしまえば、そのあとは好きに変えられると安倍さんは考えているようだ。
南方熊楠は知性の人だったが、反知性の人が一強になると、この国の未来が不安になる。
もっときちんと自由に議論ができる日本であり続けたと思う。

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