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2017年6月14日 (水)

新・空気の研究35

福島の子どもの甲状腺検査を管理している「県民健康調査検討委員会」が6月5日、福島市内で開かれた。
現在、三巡目の検査が行われているが、その途中報告である。
二巡目の検査で44人が甲状腺がんと診断されていたが、さらに5人の甲状腺がんと診断され、49人となった。
一巡目では101人。
三巡目では、さらに2人が確定された。
これで合計152人が甲状腺がんと確定されたことになる。
「がんの疑い」は、三巡目では2人。
二巡目でも30数人いる。
検査で異常が見つかり、病院でのフォローになって、甲状腺がんと診断されたものは統計に反映されていないこともわかってきた。
この点を委員会では改善するという。

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検査の受診者は、二巡目では27万人いたが、三巡目では12万人になっている。
受診率が低下していることが心配だ。
甲状腺がんは転移が多いが、早期発見すれば完治できる。
自己判断で受けなくてもいいや、と考えないことが大事である。
進行してから見つけると、大きな手術が必要になる。
原発事故と甲状腺がんとの因果関係を調べることも大切であるが、
いちばん大切なのは、子どもたちを甲状腺がんで亡くさないことである。
そのために検査の受診率を高め、早期発見、早期治療して完治させることだ。
「事なかれ主義」の空気に染まらないことが大事だと思う。

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