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2017年6月26日 (月)

新・空気の研究41

認知症になったら人生はおしまい、という間違った空気に冒されていないだろうか。
『認知症になっても人生は終わらない』(harunosora)という本は、
まるごと一冊、認知症の人たちの声を集めている。
「できることを奪わないで、できないことだけサポートして」
「私たちを抜きに私たちのことを決めないで」
「腫れものに触るように接しないで」
「ゆっくり待ってくれれば、できることがたくさんある」
「認知症です。あっそうなの。それくらい普通に」
「認知症と診断されただけで、ポイッと捨てないで」
ぼくたちは認知症=「何もできなくなる」と思いがちだ。
しかし、そんなことはない。

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ぼくが対談したことがある54歳のレビー小体型認知症の女性は
「症状とあなたの価値は無関係です」と言っている。
認知症になっても、価値ある人生を生きることができると言いたいのだろう。
レビー小体型は、幻覚や自律神経障害で倒れたりすることもあるが、無理をしなければけっこういろんなことができる。
そんな認知症もあるのだ。
ぼくたちは認知症のことをよく知らないのに、レッテルだけ貼っているように思う。
認知症=×と思っている人が多いが、認知症は全部△。
いろんな形の△があるだけ。

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