新・空気の研究56
官邸に内閣人事局を設置したことで、各省の人事権は官邸に掌握された。
これによって「忖度バカ」が大量発生した。
下の人が上の人の意向を推し量るということをしはじめたのだ。
本来、官僚は国民に忖度しないといけないのに、一強の体制に自分の人生をかけて忖度しはじめたのだ。
しかも、それが「先回りする服従」を生み出した。
特定秘密保護法の施行も大きかかったと思う。
特定秘密を扱う幹部は、適正評価として、ときに身辺調査される。
和泉首相補佐官が「総理は自分の口で言えないから、私がかわって言う」と述べたと、
前川・前次官に言っている。
本人は発言を否定しているが、萩生田官房副長官は「総理は30年4月開学とおしりを切っていた」と高等教育局長に言ったという。
やはり、本人は否定しているが、内閣府の藤原審議官は「総理のご意向」と述べたという。
「先回りした服従」がある。
国民のことをみんな忘れている。
自分が偉くなるため、こうやって「忖度バカ」が生み出されていく。
悲しいことだ。
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