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2017年7月27日 (木)

新・空気の研究61

網走の市民大学に講演に行った。
これから4日間、美幌、阿寒、根室と講演を続けていく。
1300年前まで、オホーツク文化というのがあったという。
平安時代前期くらいまで、サハリンから道東の沿岸部で一つの文化が栄えていた。
モヨロ遺跡も見つかっている。
縄文土器のような深い縄のあとはなく、弥生土器にひものようなあとがえがかれている。
交易民族だったために、北は樺太、南は奥尻、東は国後まで、広域に痕跡が残っている。
オホーツク人はその後、擦文文化に継承され、その後アイヌ文化に吸収されていく。

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人間の歴史は、分断ではなく、交流と統合によって続いてきた。
空気は混ざり合うことで「まっとうさ」を維持することができると同じように、
文化も混ざり合うことで、発展してきた。
忖度バカの一つの特徴は、自分たちの仲間をつくり、他を分断する。
仲間のなかだけで生きるようとすることが、過剰な忖度を生む。
忖度バカを生まないためには、村八分や戦い、分断ではなく、融和や統合、連携が大事なのだ。

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