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2017年8月11日 (金)

新・空気の研究76

NHKスペシャル「AIに聞いてみた どうすんのよ?ニッポン」は、
なかなかおもしろい番組だった。
「健康になりたければ、病院を減らせ」
ビッグデータから導き出された提案だ。
正確に言えば、病院ではなく、病床数を減らすこと。
入院医療を中心にするのできなく、
ぼくたちが30年前から行ってきた、地域で人々が生きていけるようにする「地域包括ケア」を充実させること。
実に当たり前のことなのだ。
番組では、夕張市の病院が紹介されていた。
かつて171床の病床があったが、19床の有床診療所になった。
それが医療費を減らし、脳卒中を減らし、平均寿命を延ばし、がんの死亡率を減らしたというわけではない。
ここには忖度名人の村上智彦という医師がいた。
すでに北海道瀬棚町で、一人当たりの老人医療費日本一140万円を、70万円にした。
それができたのは、医療だけで解決しようとしない、町づくりと連動したスタイルがあったからだ。

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今年、村上先生は白血病で亡くなった。
10年前、村上先生を訪ねたとき、こんなことを言っていた。
「タンコウからカンコウへこの町はモデルチェンジしながら生き延びようとしたが、
もっと早くからケンコウへ移っていたらよかった」
この言葉には、村上先生特有の人を動かすマジックが感じられる。
もちろん心筋梗塞や脳梗塞を治療するには、病院がなくなった今のほうがつらいはず。
でも、町全体の健康度をマスで考えたとき、もっと大事なことがあるということだ。
心臓の血管治療などは隣町までなんとか運ぶというスタイルをつくればいいというだけの話だ。
・・・つづく

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