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2017年9月27日 (水)

新・空気の研究89

かつて治安維持法の時代は、ある種の本を読んだだけで、憲兵に連行され拷問を受けて、国家転覆などの濡れ衣を着せられた。
そんな時代、「一億総火の玉」とか、「一億総特攻」という言葉が躍ってた。
「国民のため」といいながら、石油を求めて、アジアに進出しようとした。
一部の軍人と政治家と政商が上手に忖度し合いながら、
国民を塗炭の苦しみに追い込んでいった時代のことだ。
さて、現代はどうだろう。
着々と密告社会の地固めをしながら、「一億総活躍」といったり、「働き方改革」などといって、
それも実現できないうちに、「人づくり革命」とか、「生産性革命」などと言葉だけが躍っている。
歴史は、繰り返されているように思える。
空虚な言葉が躍りだしたときほど、時代が悪い方向に行っていると考えたほうがいい。

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