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2017年9月10日 (日)

臍帯血の無届移植

臍帯血のなかにある幹細胞はいろいろな細胞になる。
ぼくたちはチェルノブイリの放射能汚染地域ゴメリでかつて、末梢血幹細胞移植を指導した。
それは本人の末梢血から幹細胞を取り出して培養し、
抗がん剤で白血病細胞をたたいた後、この幹細胞を移植する治療だ。
他人の臍帯血を移植する場合は、治療計画を国に届ける必要がある。
その届け出をしないで臍帯血を使ったとして、民間バンクの業者や医師らが逮捕された。
その臍帯血は、白血病の治療ではなく、どうもアンチエイジングや、
科学的根拠のない治らないがんに対しての治療として使われたようだ。
幹細胞の移植は、GVHDという拒絶反応が出で、体に危険なことも起こりうる。
白血病や悪性リンパ腫の治療に大事に使われなくていけない臍帯血が、こんなことに使われるのは許せないことだ。

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