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2017年9月 8日 (金)

Jアラート高血圧

北朝鮮による弾道ミサイルが発射され、Jアラートが発信された。
29日早朝のことである。
外来に、80歳の女性が来た。
Jアラートが鳴ってから、不安で血圧が上がり、身の置き所がないという。
北朝鮮は「イスラム国」のようなことはしないから大丈夫。
彼らはちょっと子どもじみていて、何とか対話をしてほしいと、ロケットを飛ばしているだけだ。
そんな話をして、落ち着いてもらった。
北朝鮮は、「キム王朝」が守られればいいと考えているだけだ。
こんなことで日本が大騒ぎすれば、どんどん相手の思う壺にはまってしまう。
世界は北朝鮮に圧をかけ続けたが、うまくいっていない。
経済封鎖も、抜け道が多すぎる。
今以上に厳しくできるならやってもいいが、同時にテーブルの下でコミュニケーションを取り始めるべきだ。
もっと巧妙に、面子なんて忘れて、
どんなことがあっても戦争しなければいいくらいに、大きく構える必要がある。

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アメリカが何とかしてくれるなんて思わないことだ。
かといって、世界の歴史を勉強せずにきた北朝鮮を変えられるとは思えない。
こういうときこそ、北朝鮮側ともっと話ができる人間を仕込んでおくことが大切だ。
忍者外交である。
そして、北朝鮮の若者には、日本を旅させればいい。
彼らが外国を見ることで、自分の国の姿がわかってくる。
スパイ行為もあるかもしれないが、長い目で見れば、彼らに外国を見せることが大事なのだ。
そこから「キム王朝」の瓦解が始まる。
それにしてもJアラートはひどすぎる。
ミサイルが飛んできて、「机の下に隠れろ」とでもいうのか。
もっと精度を上げ、いたずらに高齢者を不安に陥れないようにしてほしい。

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