新・空気の研究98
日本人は空気に弱い。
それは、山本七平が戦争中のいくつもの事実を通して述べていることだ。
空気をつくっていくのは、短い言葉。
そういう意味では、安倍さんはうまいと思う。
「アベノミクス」なんていっているが、実際はデフレ脱却はできていない。
民主党政権のときに経済は停滞したといっているが、
民主党時代の実質成長率は1.8%、安倍政権は1.3%。
2%のデフレはまったくできていない。
「女性活躍改革」といったが、女性が活躍しやすい社会ができたとは思えない。
「地方創生」も、「一億総活躍」も、言葉だけが躍っているようだ。
地方が元気になるどころか、ますます厳しくなってきているし、
活躍している人としたくてもできない人の格差が大きくなっている。
「人づくり革命」も「生産革命」も耳に聞こえはいいが、どう実現していくのかが見えない。
実体のない空気や言葉だけで政治家たちが勝負しているように思えてならない。
政治家はもっとリアリストにならないといけないのではないか。
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