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2017年10月17日 (火)

新・空気の研究99

9/28の毎日新聞に、「政治を忖度」という見出しが載っていた。
一票の格差が最大3.08倍だった昨年の参院選を合憲とした最高裁判決に対して、
訴え側の弁護士グルーブが記者会見で、「政治に最大限配慮し、忖度した判決だ」と述べた。
今まで違憲とする判例が多かった。
それによって10人の定数を減らしながら一票の格差の是正が行われた。
しかし、最高裁が格差3倍でも合憲とするなら、これから選挙制度改革は行われにくくなっていく。

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ぼくは、もっと国会議員の数を減らすことを検討する必要があると思っている。
参議院もをやめて一院制にする、というのは、希望の党の若狭さんが言いかけたが、
小池さんの一人決めで党の中心的な政策にはならなかった。
議員数を減らすとか、一院制にすることに反対する政治屋たちに忖度して、
小池さんも自民党も、それについて言わなくなっている。
言葉では、「愚直に」とか「身を切る改革」などというが、
自らを大事にすることを、愚直にやっているようにみえる。
身を切るのは、自分の身ではなく、国民の身だ。
政治がどんどん寂しくなるような気がする。
もっと大きな志をもてないものなのかな。
            ◇
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