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2017年10月

2017年10月17日 (火)

新・空気の研究99

9/28の毎日新聞に、「政治を忖度」という見出しが載っていた。
一票の格差が最大3.08倍だった昨年の参院選を合憲とした最高裁判決に対して、
訴え側の弁護士グルーブが記者会見で、「政治に最大限配慮し、忖度した判決だ」と述べた。
今まで違憲とする判例が多かった。
それによって10人の定数を減らしながら一票の格差の是正が行われた。
しかし、最高裁が格差3倍でも合憲とするなら、これから選挙制度改革は行われにくくなっていく。

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ぼくは、もっと国会議員の数を減らすことを検討する必要があると思っている。
参議院もをやめて一院制にする、というのは、希望の党の若狭さんが言いかけたが、
小池さんの一人決めで党の中心的な政策にはならなかった。
議員数を減らすとか、一院制にすることに反対する政治屋たちに忖度して、
小池さんも自民党も、それについて言わなくなっている。
言葉では、「愚直に」とか「身を切る改革」などというが、
自らを大事にすることを、愚直にやっているようにみえる。
身を切るのは、自分の身ではなく、国民の身だ。
政治がどんどん寂しくなるような気がする。
もっと大きな志をもてないものなのかな。
            ◇
本日、新刊『人間の値打ち』(集英社新書)が発売になりました。
朝日新聞に広告が載っています。
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お金では買えない価値がある。
それが、人間なんだ。

ぜひ、お買い求めください。

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2017年10月16日 (月)

明日、新刊発売

「人間の値打ち」(鎌田實著、集英社新書)
格差社会の中で、自分には生きる価値がないと思わされている人たちが増えている。
あるいは、上司からパワハラをされ、うつ病や自殺に追い込まれる若者もいる。
そして、一部の勝ち組だけが、大きな顔をしている――。
人間は、善も悪も内に秘めている。
困難ななかにこそ問われる人間の値打ち。
服従は人間の値打ちを下げる。

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「空気に流されない生き方」「人生を楽しむ力」
「愛と死」「破壊力」「稼ぐ力」「別解力」「孤独を怖がらない力」
人間の値打ちを決める7つの知恵(=カタマリ)を提示しています。
ぜひ、お読みください。

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2017年10月15日 (日)

答えのない問

廣済堂あかつき書店から出ている小学校道徳教科書「道徳6」に、
ぼくの文章が掲載されています。
「『がんばる』はぼくの宿題」
ぼくの「がんばりましょう」という何気ない言葉が、患者さんを泣かしてしまったことがあります。
「先生、もうこれ以上がんばれません」
教科書では、「答えのない問」として、
その後、鎌田医師はどうしたのか?
人を思いやることであらためて考えたことや、気付いたことはありますか?
など、子どもたちに問いかけています。

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正解は一つではありません。
一人ひとりみんなが想像を働かせて、考えてみることが大切です。
いろんな意見があっていいのです。
ぼくたち大人だって30年ほど前は、「がんばらない」なんて許されない時代がありました。
がんばったり、がんばらなかったり。
大切なのは、あきらめないことです。

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2017年10月14日 (土)

新・空気の研究98

日本人は空気に弱い。
それは、山本七平が戦争中のいくつもの事実を通して述べていることだ。
空気をつくっていくのは、短い言葉。
そういう意味では、安倍さんはうまいと思う。
「アベノミクス」なんていっているが、実際はデフレ脱却はできていない。
民主党政権のときに経済は停滞したといっているが、
民主党時代の実質成長率は1.8%、安倍政権は1.3%。
2%のデフレはまったくできていない。

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「女性活躍改革」といったが、女性が活躍しやすい社会ができたとは思えない。
「地方創生」も、「一億総活躍」も、言葉だけが躍っているようだ。
地方が元気になるどころか、ますます厳しくなってきているし、
活躍している人としたくてもできない人の格差が大きくなっている。
「人づくり革命」も「生産革命」も耳に聞こえはいいが、どう実現していくのかが見えない。
実体のない空気や言葉だけで政治家たちが勝負しているように思えてならない。
政治家はもっとリアリストにならないといけないのではないか。

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2017年10月13日 (金)

お知らせ

「中央公論」11月号で、特集「介護施設が危ない」で、鎌田も施設について述べている。
「大金をかけてハコモノをつくる時代は終わった」
「看取りに対応するサ高住は魅力的」
「在宅と施設利用を組み合わせていけば、その人らしい人生を生ききることができる」
「地域全体が大きな屋根のない特養になる」

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施設は余りだして、施設淘汰の時代がやってきている。
もちろん足りない地域もあるが、特養ですら満床になっていない地域もあるのだ。
これからの介護はどうなるのか、ぜひ、お読みください。

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2017年10月12日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(354)

「我は神なり」
「新感染ファイナル・エクスプレス」を監督したヨン・サンホが衝撃のアニメーションをつくった。
ダム建設で水没が予定されている小さな村が舞台。
そこに教会がつくられるが、実は立ち退き料に目をつけた詐欺師集団だった。
そこへ、これ以上、狂暴な男はいないという男がその村に戻ってくる。
教会の陰謀に気づき、真実をまくしたてるがだれも信じない。
フェイクを語り続ける詐欺師集団のなかで、ピュアな牧師が手玉に取られるが、
牧師のほんとうの姿は?
間違った信仰でも、人は生きていけるように見えてくる。

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サンホ監督は、デビッド・リンチの「ツインピークス」や、日本の漫画「ヒミズ」が好きと語っているが、
わかるような気がする。
10月21日からロードショー。

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2017年10月11日 (水)

新・空気の研究97

12月ロードショーの「ヒトラーに屈しなかった国王」というノルウェーの映画を見た。
実際の話を映画化したものだ。
1940年、ナチスが進行し、降伏をせられた国王ホーコン7世は悩む。
国民を苦しめないためには、降伏したほうがいいのか。
ここでも忖度バカが出てくる。
クビスリングという親ナチ派の政治家は、政策や哲学をもっていない。
危機を上手に利用して、自分が首相になろうとする。
ノルウェーを包囲したナチスが降伏を迫っているのに、今の政権はそれを拒否して国民を危機にさらしている、というのだ。
しかし、この男は国民や国をことは考えていない。
国民や国のことを思うふりをして、自分が偉くなるためなのだ。

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結局、ナチスから攻め込まれたノルウェーは降伏。
国王や政権はイギリスで亡命政府をつくり、5年間ナチスに抵抗し続ける。
当時の国王の息子が2016年に、こんなことを言っている。
「ノルウェーとは何でしょう。
ノルウェーとは人でできてます。
私の祖父母は110年前のデンマークと英国からきた移民です。
私たちの故郷は私たちの心のなかにあり、国境で位置づけることはできません。
ノルウェー人はキリストを、アッラーを、すべてを信じます。
何も信じない人もいます。
ノルウェーとはあなたがたであり、私たちです。
ノルウェーへの最大の望みは、互いに思い合うことです。
私たちには違う面もありますが、私たちは一つです。
ノルウェーとは一つなのです」
ナチスと闘った父の血が流れている。
その孫である皇太子は、オスロ大学時代にシングルマザーのメッテ・マーリットと出会い結婚する。
彼女の元夫は麻薬の常習者であったらしい。
マスコミは非難したが、婚約発表で過去を謝罪し、その後、国民の絶大な支持を得た。
毅然としていること。
信念をもっていること。
一強に忖度してしがみつくのではなく、遠回りしても、たくさんの人の幸せを考えること。
いま、ノルウェーは幸福度ランキング世界一である。

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2017年10月10日 (火)

新・空気の研究96

45年ほど前に読んだ吉本隆明の「共同幻想論」をもう一度紐解いてみた。
自己幻想と対幻想と共同幻想を語っている。
人間は一人では生きていけない弱い存在。
コミュティーができ、そこに共同幻想が生まれる。
ある領域を超えると、神隠しにあってしまったりする。
一人ひとりは自分に対する自己幻想をもっている。
自分とは何か、実際はなかなかわからないが、自己幻想をもっている。
その一人ひとりの自己幻想が重なりあったものが、共同幻想である。
カケモリ問題の官僚たちの忖度バカは、自己幻想と共同幻想がからまりあったものと考えるとわかりやすい。
「自分のために」という思いが「国家のために」という思いにつながっていく。

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緩和ケア病棟に、90代の元特攻がいる。
死ぬのは怖くなったかと聞くと、「家族のことを考えると逃げれなかった」と言った。
共同幻想のなかで、ときに喜んで、ときには仕方なく逃げられず、
死を覚悟することもできるのだろう。
国家という共同幻想は、病的な忖度を生み出しやすい幻想空間なのだと思う。

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2017年10月 9日 (月)

日経電子版「リーダーの母校」

日本経済新聞電子版「リーダーの母校」

ぼくの出身校、東京都立西高時代を思い出しながら、語りました。
今日と来週月曜日、二回配信です。
西高はちょうど今年で80周年を迎えます。
11月22日(水)より なかのZERO大ホール  にて
80周年の記念講演会を頼まれています。
高校や大学に講演で呼ばれることが多くなりました。
少しでも、
若い人達の役に立つことはうれしいことです。

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2017年10月 8日 (日)

新・空気の研究95

「ユダヤ人を救った動物園」という12月にロードショーされる映画のコメントを求められ、試写を見た。
第二次世界大戦の最中、ナチスがポーランドのワルシャワに侵攻する。
ソ連とドイツの駆け引きのなか自らの存立が危ぶまれるワルシャワ。
ワルシャワ蜂起などの抵抗も起こる。
そんななか、動物園を経営する夫婦が、キリスト教徒でありながら、ゲットーから絶滅収容所に移送されるユダヤ人たちを助けようと努力する。
妻のアントニーナがすごい。
動物と話し合い、お産にも立ち会って、象を助ける。
水一杯でも、ユダヤ人にあげるのは危険だという夫の言葉がある。
そういう時代の空気に支配されず、
妻は、必死にユダヤ人たちを助ける。
映画では、かくまっているユダヤ人たちがアントニーナの服を貸してもらって着ている。
彼女は動物園で、300人のユダヤ人を助けた。

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ワルシャワはナチスが支配して、その後、ソ連が支配しようとする。
そのなかで、女性は余計なことをしなくていい、家で家事をやっていればいいとされるが、
彼女は、権力や偏見に支配されなかった。
ユダヤ人やローマ人、障害者は生きる権利がないというナチスの身勝手な思想に対して、
支配されない生き方を見せつけてくれる映画だ。
権力に支配されていないか、
時代の空気に支配されていないか、
偏見や思い込みに支配されていないか。
この映画をみながら、自分に問い続けた。

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2017年10月 7日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(353)

「笑う故郷」
アルゼンチンの映画。
ベネチア国際映画祭の主演男優賞、アルゼンチンアカデミー賞などを受賞。
スペイン在住のノーベル賞受賞作家が、40年ぶりに故郷アルゼンチンに戻る。
架空の町サラスで、繰り広げられるほろ苦い人間関係。
この作家は、サラスを舞台に小説を書き続けてきた。
書いている側は文学だと思っているが、書かれている側は複雑だ。
ときには誇りに思い、ときには傷つけられたリする。
「百年の孤独」を書いたガルシア・マルケスを髣髴させるが、
マルケスはヨーロッパには移住していない。
チリにはぼくの大好きなパブロ・ネルーダという、ノーベル文学賞を受賞した詩人がいる。
アルゼンチンでノーベル文学賞をとった人はいないので、架空の話である。

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ぼくは信州に移り住んで、信州のことも書いてきた。
エッセイという手法で、人間の物語を書いてきたつもりだ。
生きるということは、物語と現実のズレや歪みのなかで七転八倒することなのだろう。

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2017年10月 6日 (金)

生島ヒロシさんと筋トレ談義

羽田空港に1時間半ばかり早く着いたので、
空港内の伊勢丹で帽子を買っていた。
このとき、「鎌田先生」と声をかけられた。
生島ヒロシさんだった。
生島さんにはTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に時々出演させていだくなど、お世話になっている。
奥さんはぼくのファンだと言ってくれた。

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喫茶店に入り、二人でゆっくりと話した。
彼がライザップで15キロ近く痩せたときの話。
再び体重が増加傾向のため、ジムに通いだしたという。
ぼくも専属トレーナーについて、ベンチプレスやレッグプレスをしている話をした。
生島さんは、食事もかなり注意しているようだ。
鎌田はタンパク質を多めにとるようにして、足りない分は低脂肪牛乳か、豆乳にプロテインを溶かして飲んでいる。
肉は、馬の冷しゃぶしゃぶ、鶏のささみ、胸肉など。
糖質を以前の半分くらいの量にして、脂質はできるだけ注意して減らすようにしている。
オメガ3の油は例外的にとっている。
生島さんの15キロには及ばないが、時間をかけて6キロは痩せてきた。
リバウンドしないようにしている。

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レッグプレスが120キロ押せるようになり、太ももが一回り太くなった。
ふくらはぎの筋肉も一回り大きくなった。
胸幅も、骨折して落ちた肩の筋肉も復活しだしてきた。
我慢する痩せ方と違い、筋肉をつけながら痩せると、わりあい長続きする、と意見が一致した。
また10月末ごろ、生島さんの番組に呼ばれたらいいなと思っている。

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2017年10月 5日 (木)

新・空気の研究94

ベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体 ナショナリズムの起源流行』(書籍工房早山)によると、
国民とは、想像のなかにのみ実在しているもの、心のなかで想像されたものであるという。

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ホモ・サピエンスは他者を意識し、想像し、忖度する存在だ。
だからこそ、社会ができ、国家ができ、国民ができていく。
「想像としての共同体」のなかで、ときには「一億特攻」などというとんでもない発想が生まれる。
だから、ぼくたちはいつも注意していないといけない。

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2017年10月 4日 (水)

新・空気の研究93

世界中に不寛容の空気が広がっている。
考え方、宗教、肌の色・・・など、自分とは違うものがあるとそれを認めることができず、
バッシングが始まる。
特にインターネットの世界では顕著。
そんな大人たちの姿を見ている子どもたちも、不寛容になりはじめた。
原発事故で福島から自主避難してきた中学一年生がいじめられ、学校側にも相手にされず、
「ばい菌扱いがつらい」という手記を書いている。
そもそも「自主避難者」という言葉はどうなのだろう。
まるで自分勝手に避難したような印象を与える。
しかし、本当にそうだろうか。
原発事故で放射能が飛び散ったのは事実で、逃げるしかなかったのではないか。

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チェルノブイリの放射線汚染地域のルールはわかりやすい。
年間20ミリシーベルト以上は居住できない地域とした。
「埋葬の村」ともいわれるようになった。
年間5~20ミリシーベルトは強制移住地域に指定された。
土地と家が与えられる。
しかし、残ることを選択した場合には、健康診断や子どもを年二回保養に出す、食べ物の放射線測定など、
生活支援があった。
年間1~5ミリシーベルトは移住の選択権付与地域とされた。
福島ではこのレベルの地域がかなり多く、この地域の人は「自主避難」となる。
チェルノブイリでは移住の選択権が与えられ、移住したい人には土地と住宅が付与された。
年間0.5~1ミリシーベルトは放射線管理地域とし、検診や食べ物の放射線測定などは強制化した。
移住権はない。
「自主避難者」は、自分勝手に避難したのではなく、逃げるしかなかったから避難したのだ。
ベラルーシという貧しい国でできたことが、日本の「自主避難者」にはできていない。
「自主避難者」というレッテルを貼って、差別や分断を生んだ。
国が年間1ミリシーベル以上の地域の人たちに移住権を与えた上で選択できるようにしていれば、
辞職したある大臣のように自主避難者を「勝手な人」と言わなかったと思う。
自分たちで勝手なルールをつくって、自主避難者を悪者にしていく。
そういう社会をみて、子どもたちは自主避難してきた友だちを、ばい菌扱いするのだ。
もっと大きくて、寛容な政治が行われていれば、福島のこれほどの分断は起こらなかったと思う。
出て行った人も残った人もみんな被害者という大前提に立ち返るべきだ。

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2017年10月 3日 (火)

新・空気の研究92

高齢になると、食べても体重が減っていく人がいる。
おそらく食べても腸粘膜の細胞が老化して、吸収ができなくなっている。
同時に、慢性炎症によって、エネルギーが消耗される。
この慢性炎症は、ウイルスや細菌による炎症ではなく、免疫反応によるものだ。
そうやって筋肉が減って、サルコペニアとかフレイルという虚弱や衰弱になっていくのである。
当然、いろいろな細胞のアポトーシス(自死)も起こって来る。
このときに無理に胃ろうなどの経管栄養で高カロリーの栄養分を補給しても、なかなか栄養を吸収できない。

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20年ほど前、老人保健施設やすらぎの丘の施設長をしていたころ、
食欲がまったくなくなってしまった高齢者に、アイスクリームを食べてもらっていた。
スタッフが交代で、声をかけながら、アイスクリームをひとさじひとさじ食べさせていた。
そのアイスクリームだけで、2か月ほど長らえた。
諏訪中央病院の緩和ケア病棟では、末期の患者さんにかき氷が好評だ。
病棟にはかき氷削り器が置いてあって、これだけを食べる患者さんがいる。
さっぱりしておいしい、と本当に幸せそうな顔をする。
いま、こういう手法にスポットライトが当たっている。
「スロー・ハンド・フーディング」と名前がついているらしい。
このスロー・ハンド・フーディングには栄養という意味だけでなく、
ひとさじひとさじを介した、心の交流という意味も大きい。
特に、終末期には大事な意味をもつ。
自分の死、家族の死を後悔しないためには、
1、科学的な事実から目をそらさないこと
2、その人が幸せと思っているかどうか、その人の身になって考えみること
3、元気なうちから本人が人生の終い方の意思を残しておくこと
これを大事にしながら、決して見捨てないことだ。
ぼくたちには、愛と知恵と魂がある。
それらを総動員すればいろんなことができる。
スロー・ハンド・フーディングは、すてきな愛の技術だと思う。

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豪雨の爪痕

九州豪雨で被害を受けた福岡県の朝倉市。
水害にあって2か月半経つが、土砂の恐ろしさがまざまざと残っている。
家の中に入った土砂を、取っても取っても取り切れない、と奮闘する人も多い。

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地元のお菓子と、そば・うどん店を営むあさくら堂は、流木の被害に遭った。
お菓子を作る機械が壊れてしまい、有名な富有柿を使った和菓子は作れなくなった。
それでも、そば・うどんのお店は10月17日からオープンするということだ。
被災者たちの仮設住宅ができていた。
プレハブではなく、木のぬくもりがあり、とてもいい感じだった。
ただ、入居している人にきくと、風通しがよくないためか、「暑くて困る」と言う。

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来年3月3日に、市民の体と心を元気づける講演会をボランティアですることが決まった。
さだまさしさんもスケジュールが調整できれば、「風に立つライオン基金」で行こうかという話をしている。
少しでも役立てばと思い、個人的にはふるさと納税で、朝倉市に寄付した。
ふるさと納税にはいろいろな批判があるが、被災地への支援にはいいと思う。

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2017年10月 1日 (日)

益城町を訪ねて

熊本県益城町へ行ってきた。
今回で3回目だ。
内村さんご夫妻は、以前、避難所にいたときお会いした。
このご夫婦はとてもあたたかい。
避難所では、野菜や豆腐を買って届けていた。
いまご夫婦は仮設住宅にいるが、そこでも、
アルバイトに行き、そのお金で、仮設住宅にいる一人暮らしの人たちに、おかずを作って届けている。

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笠井さんは、昨年夏訪ねたときには、米の収穫をとても心配していた。
地震と大雨で川の護岸が決壊し、田んぼに泥水が流れ込む被害にあった。
今年、訪ねると、米の出来は良いという。
田んぼの力が回復しつつあるようだ。

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83歳の集路(しゅうじ)さんは、家が全壊したので、妻と二人で家を新築している。

壊れたら作り直せる人は作り直せばいい。年齢なんか関係ない。作っておけば、だれかがうまく利用してくれる。そんな、大きな心をもった楽しい人だ。

新築祝いには、一升瓶を持って訪ねようと思っている。

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益城町では、復興支援の講演をした。
熊本の郷土料理だご汁もいただいた。
「だご」とは、小麦粉を平らなだんご状にしたもの。
野菜や肉が入り、ぱぱっと食べられる。
とてもおいしかった。

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