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2017年11月21日 (火)

石見銀山

石見銀山に行ってきた。
1500年代から銀が掘られた。
岩と岩の間にすき間ができ、そのすき間に急激な熱が加わったことで、金や銀の鉱脈ができたといわれている。
幕府直轄で掘っていた時代もあるが、自分で銀の鉱脈を探して堀りだす山師も、全国から集まってきたようだ。

Img_8270_2 坑道が奥まで続く龍源寺間歩(まぶ)

あるときは20万人がこの谷一帯に住んでいたことがある、と石碑などに書かれている。
この狭い谷に20万人がいたかどうかは何とも言えない。
しかし、小さな谷あいのまちに、立派なお寺がたくさんあり、銀のおかげで豊かだったのは確かなようだ。
この銀をめぐって、関ヶ原の戦いがあり、大阪城で指揮をとった毛利は石見銀山の支配者になった。
銀山をもっていたことで、毛利は武器を買い、中国地方をひろく支配することができた。
しかし、家康に負けて、石見銀山は徳川幕府のものとなる。
徳川幕府に渡したことで、毛利家は断絶を免れ、今の山口県一帯の領主となった。
幕末、長州が中心になって倒幕をおこなったのは、石見銀山をとられたことの意趣返しともいわれる。
鎖国をしていた日本も、この銀で世界とつながった。
1500年代、世界の銀の3分の1を石見銀山で採っていたという。
なるほど、世界遺産だなと思った。

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