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2017年12月 5日 (火)

鎌田實の一日一冊(317)

「その介護離職、おまちなさい」(樋口恵子著、潮新書)
100年ライフ・大介護時代を豊かに生きるための知恵とヒントをまとめた本。
仕事をしながらの介護や趣味を続けながらの介護、そんな介護を「ながら介護」という。
樋口さんはこんなふうに書いている。
「ながら介護は先に鎌田先生が提唱なさった「がんばらない介護」に通底しています。
私は「がんばらない介護」の賛同者で、毎年の集会には協賛には加わらせていただいております。
「がんばらない介護」と鎌田先生に言っていただいたおかげで、
どれだけ介護に当たる家族、特に女性たちの心がほぐれ、胸があたたかくなったことか」
光栄なことだ。

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厚労省が11月11日を「介護の日」に決めたが、樋口さんはその委員の一人だった。
日本の介護をひっぱってきた人だ。
介護保険をつくるとき、彼女のカリスマが大きな力となった。
介護離職は毎年10万人出ている。
家族に介護が必要になったからといって、すぐに介護離職しないほうがいい。
この本には、そのためのヒントが満載されている。

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