鎌田劇場へようこそ!(365)
「ジュピターズ・ムーン」
ハンガリーの映画。
人間臭いファンタジー映画だ。
カンヌ国際映画祭で審査員を務めた俳優ウィル・スミスがこの作品を推したが、
ほかの審査員を説得できなかった。
「ときに民主主義って最低だね」と発言している。
すぐれたものが必ず支持されるわけではない。
そのときのムードや流れで決まっていくことも多い。
ウィル・スミスがなぜ、それほどまでに推したのか、よくわかる。
シリアの難民がヨーロッパを目指すが、その途中にハンガリーがある。
そこでの出来事だ。
少年は逃げ遅れ、国境の警備隊員に銃撃される。
そこから少年は、宙を飛ぶ不思議な力をもつ。
少年の名はアリアン。
Alien、エイリアンのことだ。
CGをほとんど使わず、少年をクレーンで釣り上げての撮影。
映画に出て来る人物がみんな何か問題をもっていたり、邪悪な心をもっている。
裏切りと絶望のなかで、少年と治療した医師との間に友情と信頼が芽生えていく。
この人のために、と動き出すところが実におもしろい。
来年1/27からロードショー。
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