鎌田劇場へようこそ!(368)
「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」
ボスの作品があるスペイン・マドリードにあるプラド美術館で撮影された。
「超現実主義宣言」を書いたアンドレ・ブルトンは、「ボスは幻想的だ」と述べている。
ぼくが大好きなノーベル文学賞受賞作家のオルハン・パムクは
「百科事典のような絵画であり、とんでもなく詩的でもある」と言う。
幻想的、詩的というのが、ボスの真骨頂。
ユニーク、唯一無二といっていいだろう。
幻想的な絵のなかにも、スペインの下町の市場の光景を切り出していたりする。
人間がつくられた「はじまりの世界」と「この世」を描き、やがてそれは「あの世」へとながっていく。
そんなボスの世界観が広がっている。
とんでもなくいろんなことを考えさせてくれる。
今年、没後500年のボス。
たくさんの芸術家がボスの絵を解析するが、どこまでいっても、なぜこんな絵が描かれたのかわからない。
謎の画家の世界観に迫るドキュメンタリー映画。
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