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2017年12月 6日 (水)

おいしさで自立をめざす「虹の園」

白石蔵王から車で30分どのところに、「虹の園」がある。
障害者の就労を支援する多機能型の施設で、社会福祉法人臥牛三敬が経営している。
ぼくは、ここの応援団をしている。
障害者の給与を3万6000円まで上げたいという湯村理事長の思いに共感した。
現在の給与は月2万8000円。
約160人が働いている。
障害年金2級で約7万5000円の支給があるが、あと3万6000円あれば、
親が亡くなった後も障害者がアパートを借りて自立できる。
生活保護を受けなくても、年金と働いたお金で、障害者がいきいきと暮らせる社会は健全だと思う。

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「虹の園」開所10周年の記念講演会に呼ばれた。
グループ内にはピザハウスのぱぴハウスや、がぎゅうベーカリー、夢工房などがある。
障害者がピザを焼いたり、注文を取ったりしている。
材料も非常にぜいたくで、その日に七里ガ浜であがった魚や貝を使っている。
味は絶品である。
パンも本格的。パン焼きの名人が応援団となり、障害者にパンの焼き方を教えている。
パンは、仙台などのバザーに出すとあっという間になくなってしまうほど人気だ。
ジャムもおいしい。
餃子もおいしい。
以前、ぼくがエゴマ油はオメガ3系の油で健康にいいと言ったら、
虹の園でエゴマを栽培するようになった。
宮城県でエゴマをたくさん作っている色麻町(しかまちょう)の農耕者にお願いして、
エゴマ油をつくったり、郡山女子大学の食物栄養学の先生に協力してもらって、
ピザやぱんの生地に練り込むことを考えているという。
おいしさで、自立を目指す「虹の園」にぜひ、注目してください。

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