« 相撲界でも忖度? | トップページ | 鎌田劇場へようこそ!(361) »

2017年12月 2日 (土)

「わがまま」のある寛容な社会へ

『「わがまま」のつながり方』(鎌田實著、中央法規出版)が11/19の南日本新聞の書評欄で紹介された。
この本は、一人ひとりがその人らしく「わがまま」でいられるような地域包括ケアづくりについて書いたもの。
書店店主の羽原さんという方が、「生きやすい地域社会へ」と題し、ある障害をもつお客さんとのエピソードを交えて、「わがまま」の大切さを書いている。

20171202_2

最近書いてきた『人間の値打ち』(集英社新書)『忖度バカ』(小学館新書)、そして来年1月に出す『だまされない』(KADOKAWA)は、怒りの三部作と思っている。
その怒りの根幹には、人間と人間、地域と人間、自然と人間のかかわりが壊れだしていることの危惧がある。
『「わがまま」のつながり方』は、そんなつながりを医療や介護、暮らしによってつなぎなおそうという鎌田の原点に立ち返った本。
地域包括ケアを、一人ひとり自由=わがままを実現する生きたネットワークにするにはどうしたらいいか。

Photo

ぜひ、多くの人に読んでいただき、生きやすい地域社会とは何か考えてもらいたい。

|

« 相撲界でも忖度? | トップページ | 鎌田劇場へようこそ!(361) »