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2018年1月

2018年1月31日 (水)

肩の骨折から2年

2年前に、左肩を骨折した。
南相馬市の絆診療所のスタッフを招待し、蓼科の温泉に入っていただき、
一緒にスキーをしたとき、転倒骨折した。
イラクの難民キャンプから帰国した翌日だったので、体力的に無理があったように思う。

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手術をせずに国内を飛び回り、三角布で固定しながら再びイラクにも行った。
結果として痛みを我慢をしすぎたために交感神経過緊張症候群になり、骨折とは関係ない左指がまったく動かなくなってしまった。
この時期、心房細動という不整脈も起こり、みんなから顔色が悪いと心配された。

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手術をしなかったので、左上腕の骨頭部が八つ頭の芋ようにいびつな形で治癒した。
左腕の動きは今も制限されている。
それでも今は40キロのバーベルを挙げて、上腕の筋肉を強化している。
筋力強化の無酸素運動と、ウォーキングの有酸素運動の両方を徹底的に行っている。

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2018年1月30日 (火)

野良屋のカレンダーとパン

毎年好評を得ている野良屋のカレンダー。
JIM-NETや、ぼくたちの仲間であるアラブの子どもとなかよくする会に、
それぞれ売上の5%を寄付していただいています。

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カレンダーを製作しているのは野良屋の息子さん。
その息子さんが、高遠にまき窯パンのお店をオープンします。
今まで12年間、猫のトラと犬のヒメと写真を撮ってきましたが、これからは今までのように撮れなくなるので、
カレンダーは今年が最後とか。
野良屋のパンは、とてもおしいです。
カレンダーとパン、ぜひ、ご注文を!

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2018年1月29日 (月)

短命県返上、勢いづくか?

青森市に20億円の匿名の寄付があった。
最も短命県のなかでも、青森市は短命市である。
数年前からぼくは青森県に通い、短命県返上委員会で、1500から2000人の会場で講演をしたりしてきた。
地元紙の東奥日報では毎月、健康長寿のための健康エッセイも書いている。

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短命県返上委員会は、ドラッグストアをチェーン展開する丸大サクラヰ薬局や大王製紙、青森市、青森市の有志が取り組んでいる。
まだまだ成果は上がっていない。
しかし、こういう青森市在住の方から多額の寄付があると、
雪の多い冬の運動不足を解消のための施設を整備するなど、短命県返上のための取り組みに勢いがつくだろう。

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2018年1月28日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(372)

「ジャコメッティ 最後の肖像」
ジャコメッティの作品は、人間も、動物も、なぜあんなにも細いのか。
生きる切なさ、辛さを感じる。
悠々と生きていない。
寒々しいが、温かい。
なんとも悲しくて、愛おしくなる。

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そのジャコメッティが狂うように肖像画に挑む20日間を描いている。
描いては消し、消しては描く。
芸術家ジャコメッティがどれほど身を削っているかがわかる。

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2018年1月27日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(371)

「花咲くころ」
岩波ホール創立50周年記念作品の第一弾。
グルジアの映画は、「放浪の画家 ピロスマニ」や「みかんの丘」を見たことがある。
厳しい内戦を生き抜いた人たちの、切ないけれど、命の底力を感じさせてくれる映画だった。
この映画もそう。
14歳の少女たちが厳しい状況のなかで生き生きと生きている。
エカ役のリカ・バブルアニが妖精のように美しい。
親友の結婚式で踊るグルジアダンスは圧倒的な存在感を放っている。

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監督はナナ・エクフティミシュヴィリ。
女性らしい繊細なタッチで描いている。
映画好きにはたまらない映画だ。
2/3から岩波ホールで上映。

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2018年1月26日 (金)

口の衰えは災いの元?

かむ機能や舌の動きなどが低下する「口の衰え」は、死亡リスクや介護が必要になる割合を高める。
東大の研究チームが65歳以上の2000人を対象に調査し、そんな結果がわかった。
口が衰えてるかどうかは、次の6つの項目にいくつ当てはまるかをみた。
1、残っている歯が20本未満
2、かむ力が弱い
3、舌の力が弱い
4、舌を巧みに動かせない
5、硬い食品が食べづらい
6、むせやすい
このうち3項目以上該当したグルーブは口が衰えていることになる。
約4年間追跡調査すると、3項目以上該当したグループは、ゼロのグループに比べて、
死亡率が2.09倍、介護が必要になった割合は2.35倍だった。

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口の働きが衰えると、硬いものを避けるようになり、しっかりかむことが必要な肉を食べることも減る傾向がある。
日野原先生は105歳まで生きたが、ステーキが好きだった。
肉類が減ればタンパク質が減る。
タンパク質が減れば、筋肉を補強できなくなる。
元気で長生きには、「貯筋」が大事なのだが、
それには口を衰えさせないことと、適度な運動習慣がポイントになる。
若いときから、硬いものをよくかんで食べること。
歌をうたったり、おしゃべりをしたりするのも、舌の動きや口の動きの訓練につながる。
口腔をきれいにするには、うがいが効果的だ。
何か食べたらうがいをしよう。
歯磨きは一日2回で十分。
自分の歯を大事にし、口の機能が衰えないようにしたいものだ。

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2018年1月25日 (木)

半年で9キロ減量

半年で9キロやせた。
しっかり食べているが、代謝がよくなったので、多少食べすぎても太りにくくなった。
2年前、80歳を超える職人さんが作ってくれたスーツも、
ウエストを9㎝縮めて作り直してもらった。
3キロのダウンヒルを5本、ノンストップで滑走しても疲れにくくなった。
大切なのは、スクワットと有酸素運動のウォーキングを継続すること。
鎌田式のゆっくりスクワットが太ももの筋肉を刺激する。

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筋肉を動かすと、血糖値や血圧を下げるマオカインがでる。
マイオカインには、うつも認知症も減るといわれている。
ぜひ、だまされたと思って、鎌田式スクワットとウォーキングをやってみてほしい。
2/2には、『だまされない』という新刊発売の予定。
乞うご期待!

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2018年1月24日 (水)

ラジオ出演

全国的に大雪が降った22日。
「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に出演した。
新刊『忖度バカ』(小学館新書)について取り上げてくれて、
スタジオで大竹さん、倉田真由美さんと楽しく「忖度という病」について語り合った。
忖度症候群の背景には「分断」「排除」「不寛容」という空気がある。
人を右か左かに分けて、自分と違う人を排除するのではなく、
右らしくない右とか、左らしくない左とか、もっとイズムフリーな生き方が人間のあるべき姿なのではないか。
そんな話をしたら、お二人も大いに賛同してくれたようだ。
大竹さんに、おもしろい本と言ってもらえてうれしかった。
番組ではチョコ募金の話もさせてもらった。
大竹さんの番組に出ると、チョコ募金の申し込みが一気に多くなる。
とてもありがたい。
生放送が終わって、新宿に向かおうとしたところ、「あずさ」が雪で運休。
東京駅へ行き、新幹線で佐久平へ出て、そこからエイジ君に迎えに来てもらい、無事に帰宅。
エイジ君は、『人間の値打ち』(集英社新書)にも書いた人。
翌日は諏訪中央病院の回診の日なので、どうしても帰りたかったので助かった。

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そんなこんなで昼ご飯も食べることができず、
東京駅で「ソラノイロ」というラーメン屋さんで、懐かしいしょうゆラーメンを食べた。
とてもおいしかった。
体重は71.3キロ。
少しやせすぎになってきているので、ラーメンも、カレーライスも怖くない。
運動習慣がついてきたので、大好きなB級グルメを食べても太りにくくなった。

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2018年1月23日 (火)

犬養兵衛さんのご冥福をお祈りします

元朝日新聞記者の犬養兵衛さんが1月16日、急性心臓死の疑いで香川県内の病院で死去した。
73歳だった。
犬養さんの訃報は、朝日新聞の一面で大きく報じられた。
朝日新聞阪神支局襲撃事件があったのは、30年前。
「赤報隊」を名乗る犯人が散弾銃で襲撃。
29歳の記者を殺害した。
犬養さんも200以上の散弾銃の弾を浴びで負傷した。

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犬養さんは、諏訪支局に配属になり、退職後も諏訪に家を建てて生活していた。
そんなこともあり、ぼくは15年ほど犬養さんの主治医をしていた。
胸部レントゲンを撮ると、事件で浴びた散弾銃の弾が取り切れずに残っていた。
極端なことを言ったり、激しいことを言ったりする犬養さんを一度も見たことがなかった。
穏やかな人だった。
「言葉が大事、暴力はだめ」といつも話していた。
テロに遭った犬養さんとつきあうなかで、テロがどれほど残虐なことかを勉強させてもらった。
昨年、「温かいところがいい」と言って、四国に帰られた。
もっと長く生きていただきたいと思っていたが、残念である。
写真は、昨年暮れ、犬養さんから送られてきた香川県名産の金時みかん。
ほんの少し前まで元気だったことを思うと、とても悲しい。

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2018年1月22日 (月)

鎌田劇場へようこそ!(370)

「ナチュラルウーマン」
トランスジェンダーのマリーナは、年の差のある恋人オルランドを突然、亡くし、悲しみに暮れる。
その役を、自身もトランスジェンダーである歌手ダニエラ・ベガが演じている。
愛する人を喪った悲しみや怒り。
自身が歌うアリアが、切々と悲しく響く。

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人生の向い風のなか、それでも必死に自分らしく生きようとする強さが、
こちらにまで伝染してきそうだ。
透き通った怒りと、切々した悲しみが見事な映像美となってあふれている。
シネスイッチ銀座などでロードショー。

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お知らせ

本日、開催予定の「地域医療みらい塾」は、雪で交通が混乱すると予想されるため、
延期になりました。
すでに60人近くの方が予約してくれていましたが、申し訳ありません。
日程は、あらためてお知らせしますので、注意していてください。
よろしくお願いいたします。

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2018年1月21日 (日)

ぼくの好きなフェルメール

数年前、フェルメールを見た。
見ようと思ったきっかけは、「失われた時を求めて」を書いたプルーストが、世界で最も美しい絵と書いていたから。
ニューヨークの5番街にあるフリック・コレクション所蔵の「兵士と笑う娘」は、メトロポリタン美術館で。
オランダのマウリッツハイス美術館では「真珠の首飾りの女」を見た。
圧倒的に好きな絵で、フェルメールの光と影が特徴的に表現されている。
しかも、若く美しい女性が描かれている。

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デルフトという町にも行った。
「デルフト眺望」の雰囲気が今も残っていることに驚いた。

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町のたたずまいを守りつづけているヨーロッパの文化の底力のようなものを感じた。
日本は古い文化を大事にしているいるように見えるが、
どこの国の文化でも、新しい文化でも、器用に受けれながら、変化を受け入れて来た。
ここに大きな違いがある。

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2018年1月20日 (土)

1/27(土)本別町でイベント

北海道本別町は、日本一の豆の町。1月27日に町をあげて豆まきのイベントが行われます。そのオープニングイベントとして、地域包括ケアプロジェクトの住民向け講演会を行います。ぜひご参加ください。

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講話をきいて健康に!
豆まきで厄払いをしましょう!

 

<日時>

2018年1月27日(土)
午後3時~午後4時

<場所>

本別町体育館大競技室

<内容>

①講演「豆と健康」
鎌田實 × 髙橋正夫町長

②本町の地域包括ケアの取り組み

③町国保病院改革の取り組み

 

詳しくは:

https://www.town.honbetsu.hokkaido.jp/web/news/details/post_39.html

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2018年1月19日 (金)

1/22(月) 地域医療みらい塾

雪で交通が混乱すると予想されるため、22日の開催は延期となりました。
すでに60人近くの方が予約してくれていましたが、申し訳ありません。

日程は、あらためてお知らせします。

鎌田實が所長を務める地域包括ケア研究所が
『地域医療みらい塾』を開塾します。

その開塾記念式で鎌田もミニ講演を行います。参加費無料です。

ぜひお越しください!お待ちしています。

【申し込みフォーム】https://goo.gl/forms/2rOR8HZQIrmt8Rur2

<開催内容>
今回は、開塾記念式として、鎌田實所長による開塾記念講義の他、地域包括ケア研究所の取り組んできた北海道本別町での取り組みや、東京都町田市での活動などの、活動報告も兼ねて開催させていただきます。

1.開塾記念講義 鎌田實所長(諏訪中央病院名誉院長)
2.北海道・十勝での取り組み 松本秀規氏(北海道本別町国保病院事務次長)その他ゲスト参加
3.東京都町田での取り組み 金良一先生(まちだ丘の上病院院長)その他ゲスト参加
4.地域医療の魅力を語る 全国で活躍する地域医療人登壇予定

<開催概要>
・日時:1月22日(月) 18:30~20:30
(延期になりました。日程は、後日、お知らせいたします)

・場所:東京都千代田区飯田橋4-8-6 日産ビル2階中会議室 

<参加者>
・地域医療に関わっている医療・介護・福祉の専門家
・地域医療に関心のある、将来関わってみたいと考えている医療・介護・福祉の専門家
・地域包括ケア研究所の活動に関わってみたいと考えている医療・介護・福祉の専門家(ないしは、専門家でなくとも、本気で関わってみたいと考えている方)
※現在、大学や専門学校に通っている方も対象

<参加費>
・無料

<地域医療みらい塾とは>
『地域医療みらい塾』とは、これからの地域を共に創っていく”地域医療人”が集まり、ともに学び合っていく場です。
私たちが考える”地域医療人”とは、臨床の現場だけではなく、地域にとってどのような医療・福祉・介護などのヘルスケアインフラが必要になのかを考え、地域を創り上げていく活動に参加していくことができるような人材です。臨床の専門家であったとしても、地域に住む人々の診療をするために、とても重要な視点です。「病」だけでなく、その背景にある人をケアするという視点を持った専門家です。
『地域医療みらい塾』では、諏訪中央病院で地域包括ケアの先駆けを作ってきた鎌田實所長だけでなく、様々な地域での地域医療・福祉等に関わってきた、優秀な講師陣を呼んだ学びの場のみならず、参加者がともに参加して研鑽していけるような対話型・参加型の塾を予定しています。

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2018年1月18日 (木)

バレンタインにチョコ募金を

先週、「大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版」(TBSラジオ)に出演しました。
新刊『忖度バカ』(小学館新書)をもとに、大沢さんと「忖度」談義。
怒りのカマタの新書を絶賛してくれました。

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Img_8447 久しぶりに出演したゆうゆうワイド。大沢悠里さん、さこみちよさんと


同時に、番組ではJIM-NETのチョコ募金を取り上げてくれ、
土曜日でしたが特別に2時間だけ電話受付をしたところ、ずっと電話が鳴りっぱなし。
200人以上がメールから発注してくれました。
大沢さんのリスナーが申し込んでくたようです。
また、共同通信や日経新聞で取り上げてもらったりして、一気に申し込みの数が増えました。
来月のバレンタインデーまで、完売を目指したいと思います。
1/22の午後2時25分から「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に出演します。
そちらもお楽しみに。
チョコ募金の問い合わせ、申し込みは↓ 

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2018年1月17日 (水)

過去との和解

映画「ベロニカとの記憶」の新聞広告に協力した。
この映画は、記憶について深く考えさせてくれる。
自分を楽にするため、人は無意識に記憶を変える。
自分の思い出のドアをノックすると、そこにある過去は、必ずしも記憶と一致しない。
記憶の不思議。

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映画では、真実を知ろうと過去を探るうちに、自分を見直し、自分の間違いに気づいてく。
過去との和解が未来への出発になるのだ。

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2018年1月16日 (火)

ビューティなペア

長谷川義史さんの展覧会に行ったときに、おそろいのTシャツを当て、
おもしろがって記念撮影した。
Tシャツには「びゅーていーぺあ」の文字。

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2014年に2人でつくった『ほうれんそうはないています』(ポプラ社)は、この年の絵本100冊に選ばれた。
中国語や韓国語にも翻訳された。
昨年8月、台湾に行ったときには、台湾の出版社の人が講演を聞きに来てくれた。
長谷川さんは以前、「鎌田實いのちの対話」というラジオ番組にも出演してくれたことがある。
とても、おもしろい人だ。

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ぜひ、読んでいただきたい。

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2018年1月15日 (月)

鎌田實の一日一冊(322)

「がんを忘れたら、「余命」が延びました!」(近藤誠、高橋三千綱、ビジネス社)
糖尿病と肝硬変、食道がんになった作家の高橋三千綱さんは、胃がん発覚の際、手術をしない選択をした。
「患者よがんと闘うな」の近藤誠さんにとっては、同志のような人なのだろう。
この本のなかで、千代の富士のすい臓がんや川島なお美さんの肝内胆管がんは、人間ドックで見つかったと書いている。
近藤先生は人間ドックを問題にするが、本当は人間ドックの問題ではなく、
すい臓がんや胆管がんは早く見つかっても、厳しい経過をたどることが多い。
まるで「人間ドックを受けなかったら長生きしていた」という理屈には異を唱えたい。

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しかし、『検査なんか嫌いだ』(集英社)を書いたぼくにとっては、
人間ドックのなかに、受けなくていいのではないかと思われる検査があることは、
否定できない。
そういう意味では、近藤さんの主張には納得できる点もある。

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2018年1月14日 (日)

鎌田實の一日一冊(321)

「楽天家は運を呼ぶ」(高橋三千綱著、岩波書店)
数々の失敗をしてきた。
製作費1億2000万円の映画「真夜中のボクサー」が大コケした。
株でも大失敗。
いつも自分に対して、この男なら奮闘してどん底から這いあがってくるだろうと、
無責任極まりないエールを送っている。
糖尿病があり、がんになっても、お酒は飲み続けている。

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芥川賞を受賞した「九月の空」が好きで、一度、雑誌で対談させてもらったことがある。
鎌田の「日曜はがんばらない」(文化放送)のゲストにも来ていただいた。
こんな生き方ができたらいいな、とうらやましく思う作家である。

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2018年1月13日 (土)

スキー三昧

年末年始はスキーをたくさん楽しんだ。
2年に一回、スキーで骨折しているが、今年はその2年目。
警戒しながら、命がけで滑っている。
この半年間、筋力をつけてきたので、
3キロのダウンヒルをノンストップで滑り降りると、風になったように感じる。
爽快だ。

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ウォルクルのチタン製の板に履き替えた。
これがじゃじゃ馬のように難しいと心配していたが、
体力を鍛えたお陰か、うまく乗れているような気がする。
今のところ転倒は1回。けがはない。

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2018年1月12日 (金)

運動を始めよう!

アメリカの論文で、ウォーキングをしている人は認知症の発症リスクが40%下がるというものがある。
歩きながら、さらにもう一つ脳を使うと認知機能の改善につながるというデータもある。
たとえば、ウォーキングしながら、100から3を引き続けていくとか、一人しりとりをするとか。
同時に違うことをするのが、脳の刺激になるようだ。
『ちょい太でだいじょうぶ』(集英社)を書いた10年前から、
ぼくは速遅(はやおそ)歩きがいいとすすめてきた。
科学的根拠は信州大学の能勢教授が「インターバル速歩」という言葉で、その効果を示している。
この速遅歩きの前に、鎌田式のゆっくりスクワットすると、運動効果や筋肉増強の点で効果的だ。
ぼくはこの正月の間も、常に体を動かし続けてきた。
一時は体重が80キロ近かったが、現在は72キロで安定している。
痩せることが目的ではなかったが、結果的に贅肉が落ちてきた。
Img004 運動することで脳細胞は活性化するか。諏訪東京理科大の脳科学者・篠原菊紀教授に検査してもらっているところ

100歳以上の長寿者(センチナアン)は、どうして長生きできるのか。
その要因として、慢性炎症の指標が低いというのが優位の差として出ている。
慢性炎症を防ぐには、野菜を食べること。
野菜に含まれる抗酸化力のある色素が慢性炎症を防いでくれる。
魚に含まれるEPAやDHAもいい。
反対に、糖質を多くとると、慢性炎症の原因となる。
食生活に気を付けながら、適度な運動で体を動かすことが、センチナリアンにつながる。

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2018年1月11日 (木)

お知らせ

今週土曜、1月13日午後3時から、
「大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版」(TBSラジオ)
鎌田實が生出演します。
日本人の美徳だったはずの「忖度」。
しかし、行きすぎたり、しなさすぎたりして健全さを失い、ぼくたちを生きにくくさせています。
番組では、鎌田の最新刊『忖度バカ』(小学館新書)にも書いた日本に蔓延する「忖度症候群」という病について語ろうと思います。

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「忖度」は、昨年の流行語大賞をとるなどした話題のキーワード。
鎌田は、単なる流行語に終わらない言葉だと考えています。
「忖度症候群」が蔓延する時代とは何か、「忖度症候群」に陥らずに生きていくには何が必要なのか。
ぜひ、番組を聞いてください。

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2018年1月10日 (水)

旧「警戒区域」を世界一美しい場所に

作家の柳美里さんは鎌倉から旧「警戒区域」の福島県南相馬市に移住し、執筆活動を続けている。
「世界一美しい場所を創る。
福島県南相馬市小高に「ブックカフェ」を!」
クラウドファンディングで資金を募り、
「フルハウス」という本屋をつくる計画だ。
小高駅に近いこともあって、高校生たちの電車待ちのたまり場になれば、とも言う。
ポンプ屋さんの家を買った。
裏の工場は、なんと小劇場にするという。
芥川賞を受賞する前、彼女は劇団を主宰していたこともある。
フルハウスプロジェクトについてはこちら↓

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その彼女の近著は『国家への道順』(河出書房新社)
開かれた人間関係にならなければ、本当の平和も、安定もやって来ないと説く。
この本のなかで、ウニー・ルコントのことが語られている。
「冬の小鳥」や「めぐりあう日」のフランスの映画監督である。
この監督とは、ぼくも、雑誌で往復書簡を交わしたことがある。
柳美里さんも、監督が来日した際、対談したそうだ。
ルコントは韓国出身で、養子縁組でフランスにわたった。
両親と離れて、祖国を離れ、複雑な人生を生きて来た。
柳美里も在日で複雑な思いをもっている。
複雑な生き方をしてきたからこそ、人生とは何か、国家とは何か、人間とは何かを
考えざるを得ないのかもしれない。

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2018年1月 9日 (火)

食と健康と感動のイベント

しあわせライフスタイル八ヶ岳
「まあるい心をはぐくむ食とハーモニー」

八ヶ岳南麓にあるアルソア女神の森セントラルガーデンで、
鎌田實の講演と、ゴスペルで有名なCOCORO*CO(ココロコ)の音楽、
そして、現役時代の浅田真央さんを支えた管理栄養士とシェフによる無農薬野菜を使ったビュッフェランチを楽しめます。
1回目は、食と健康、2回目は食と運動。
3回目の今回は総集編ということで、食と健康と感動について、鎌田の健康法のすべてをお話しします。
前回、参加しなかった人でも十分にわかりやすく、楽しめます。
ぜひ、ご参加ください。


日時 2018年2月3日(土)
開演 10時~15時
場所 女神の森セントラルガーデン
   山梨県北杜市小淵沢町1578
料金 3500円(税込)
主催 NPO法人 美と健康生活を考える会

問い合わせは運営事務局㈱AOB慧央グループ 女神の森イベントリンクス内
電話0551-36-5553(平日10~17時)

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2018年1月 8日 (月)

鎌田劇場へようこそ!(369)

「女の一生」
フランスの文豪モーパッサンによる130年前の作品の映画化。
男爵家の一人娘、美しい17歳のジャンヌが主人公。
若くして結婚するが、夫に裏切られる。
息子だけが生きがいだが、その息子は振り向いてくれない。
男爵家もやがて衰退していく。
舞台は200年前だが、人間模様はまるで現代と同じだ。

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久々の本格的な映画。
これぞ映画と思わせてくれるような映画が出来上がった。
現在、岩波ホールで上映中。

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2018年1月 7日 (日)

早坂暁さんのご冥福を祈ります

昨年末、早坂暁さんが腹部大動脈瘤破裂で亡くなった。
88歳だった。
代表作の「夢千代日記」は名作。
自伝的小説の「ダウンタウン・ヒーローズ」は、山田洋次監督により映画になった。
以前、早坂暁さんから直接聞いた話は面白かった。
旧制松山高校の時代、遊郭の女性に恋をしてしまい、駆け落ち。
この女性と同じ彫りものを、早坂さん自身も入れたという。
しかし、その女性とは、追いかけてきたヤクザに引き離されてしまう。
学生運動でで警察に追われ、永井荷風が「迷宮」と呼んだ玉ノ井に潜んだ。
銭湯に入っていると、「追われているんだろう」と言って、うまいものを食わせてくれる男と知り合った。
それが、後の渥美清さん。
渥美清さんは有名になり、
早坂さんも売れっ子の脚本家になっていく。
彼は、心筋梗塞になったり、がんになったりしたが、「死のレッスンをしている」と言っていた。
「鎌田さんどうですか、ぼくと一緒に来世をつくってみませんか。
果たして花野になるか、荒野になるか」
そう言う早坂さんに、「荒野もいいなあ、どろどろになった鎌田も見たい気がします」と答えたのを覚えている。
どろどろのなかをピュアに生き抜いた早坂暁さん。
魅力的な人だった。
心からご冥福をお祈りします。

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2018年1月 6日 (土)

胃にやさしい寒天雑炊

年末年始、たくさん飲んだり食べたりして、胃が疲れている人も多いのでは。
おいしくて満足感のある寒天雑炊はいかがでしょうか。

Dr.かまたのおいしい寒天雑炊
カロリーは57~83kcal
・帆立だし
・鶏白湯
・和風海苔
・鯛だし
4種類各3食を12食で2800円(税込)

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Dr.かまたの超減塩みそ汁
塩分55%カット。
1杯の食塩相当量は0.7g前後に抑えました。
食物繊維豊富な糸寒天入り。
化学調味料不使用で、かつおぶし、そうだかつお、いりこの出汁でまろやかな味わいです。
・キャベツとニンジン
・たまごと小松菜
・豆腐と油あげ
3種類各8食の24食で、1380円(税込)
今年一年、減塩をはじめてみるのはどうでしょうか。

★問い合わせ、購入は日本チェルノブイリ連帯基金↓
寒天本舗↓

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2018年1月 5日 (金)

スピード感

新年を迎え、相変わらずせわしなく動き回っている。
朝早く起きて原稿を書き、本や詩集を読む。
時間が来るとスキー場へまっしぐら。
3キロのコースを3本、ノンストップで滑って、徹底的に足腰を鍛えている。

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そして、音楽を聴きながら、ドライブ。
スキーも、車の運転も、生き方も、どうもぼくはスピード感を楽しむ質。
今年こそゆったり、と願いつつ、やはりスピード感のある生き方が好きなようだ。

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2018年1月 4日 (木)

運動後の高タンパク食

スキーの後、馬刺し屋で、しゃぶしゃぶサラダとユッケを食べた。
低カロリーで、高タンパク。
鉄分が多い。
プロテインが入った無脂肪の牛乳も飲む。

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このほか、ヨーグルトと、鶏肉などをコンビニで買って、サラダと一緒に食べて一食すますことも。
講演などで各地に行くと、お好み焼きやソースカツどんなど好きなものを食べるが、
食べた後はジムに行きスクワットをしたり、ウォーキングをしている。
最近、スキーをしても息が上がらず、楽に滑れることが楽しい。
糖尿病体質なので気をつけているが、血糖値も正常だ。
運動がいい効果をもたらしていると思う。

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2018年1月 3日 (水)

新しい挑戦2

昨年12月、北海道の中士別で講演した後、養老牛温泉に泊まった。
すごくいい温泉だった。
川沿いの露天風呂に入りながら、ぼうっと雪を眺めていると、いろんな思いが去来する。
一昨年、地域包括ケア研究所をつくり、昨年は北海道の十勝地方の本別町などに毎月、通ってきた。
芽室や中士別などいろいろな地域から健康づくりや地域包括ケアづくりの講演を頼まれている。
十勝の国保病院が医師不足で大変ということで、
これから3年かけて応援できないか検討しているところだ。

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地域包括ケア研究所では、東京の町田市にある70床の南多摩整形外科病院を買い取って、運営を始めた。
地域包括ケアの一つのモデルをつくりたいと思っている。
金先生が院長を引き受けてくれた。
もともと脳性麻痺の患者の特別な整形外科の手術をするために、国内だけでなく世界からも患者がやってくる病院だった。
主に九州医大の医師たちが来ていたが、引き継ぐことができず、廃院を余儀なくされていた。
しかし、職員は熱い気持ちをもっており、新しいスタイルで病院を存続したいと考えていたようだ。
ぼくが初めてこの病院を訪ねたときには、拍手で迎えてくれた。
そして、開院して初めて、金院長と2人で、地域の人たちを招待して講演会を開くと、
入りきれないほどの人が来てくれた。
金先生は鳥取大学医学部を卒業し、九州大学の外科で研鑽を積み、肝臓移植の専門医になった。
一時、韓国の大学の医学部で教授を務め、日本に戻ってきた。
ぼくたちは三顧の礼で、新病院の院長として迎えた。
あたたかな優れた医師で、教育力もある。
この金先生を中心に、地域包括ケアを行うために「まちだ丘の上病院」と名前を変え、新しいスタートを切った。
新しい挑戦だ。
病院が軌道に乗るまでは赤字が続くので、しばらくは借金を背負うことになるが、
何とか職員の希望を叶え、地域の人の役に立つ病院をつくろうと思っている。

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2018年1月 2日 (火)

新しい挑戦1

スクワットやウォーキングをして、皮下脂肪を筋肉に変えて来た。
今年はスキーも、準備万端。
板も、フォルクルのレーシングタイガーというレーシングタイプの板を新調した。
今までも難しい板を扱いきれずに失敗してきたが、
今度は、体を鍛えての挑戦だ。
太ももが3㎝ほど太くなり、脚力が格段についてきた。
3キロのダウンヒルをノンストップで2~3分で滑り降りる。
風になったような感覚は最高。

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まだまだ贅肉はあるが、痩せることが目的ではなく、筋肉をつけることが目的。
しっかりとタンパク質をとって、運動している。

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2018年1月 1日 (月)

新年のご挨拶


明けましておめでとうございます。

皆様にとって、2018年がすばらしい年になる事を願っています。

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今年の年賀状です。

チョコ募金が2017年の年末で約8万個分、募金をしていただきました。あと8万個です。例年通り、年賀状でもチョコ募金のお願いを呼び掛けています。


地域包括ケア研究所で町田丘の上病院を買収してしまいましたので、これまで通り障害児を支える中核病院でいつつ、高齢者医療、地域包括ケアが行える東京都下の頼りになる病院に改革しながら軌道にのせ、いい医療を展開したいと思っています。


職員の熱い気持ちが宝です。なんとかこれを軌道に乗せながら、今年はじっくりと腰を落ち着かせて、物書きとしての時間も取りたいと思っています。


命とはなにか、「生きる」とは何か、とじっくりと考える一年にしたいと思います。


本年もよろしくお願い致します。

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