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2018年2月17日 (土)

鎌田實の一日一冊(324)

「母さん、ごめん。50代独身男の介護奮闘記」(松浦晋也著、日経BP)
著者は54歳。
宇宙開発などを得意とする科学ジャーナリスト。
理科系の中年男が認知症の母親の介護に直面し、右往左往する。
情に走らず、論理的に書かれているところが秀逸だ。
「好き勝手に生きてきて直面した介護」
毎月、通販で同じものを買い続ける母の姿に唖然とする。
地域包括支援センターと出会うことで、徐々に問題が整理されていく。
要介護1から3へ。
さらに母親の状態は悪化していく。
ライターの仕事の収入も減り、母親の年金だけでは介護費用を賄えなくなり、
「死ねばいいのに」と独り言が出るようになる。
なんともつらい話が続く。
そして母はグループホームへ。

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はじめのタイトルは「介護敗戦記」。
「介護」と名がつくだけで、本屋さんで手を伸ばしにくくなるので、
担当編集者がタイトルを変えたという。
増刷が続いて4万5000部を達成した。
ぼくは介護専門誌「おはよう21」で連載対談をしているが、
松浦さんとも対談した。
興味のある方は、来月発売の「おはよう21」を読んでください。

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