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2018年2月

2018年2月21日 (水)

ぼくの好きな思想家③

真言宗の開祖・空海は804年に遣唐使の留学僧として最澄らとともに唐に渡っている。
空海の言葉にこんなものがある。
「生まれ生まれ生まれて 生の始めに暗く 死に死に死んで 生の終わりに冥(くら)し」
母のおなかの中から、死の世界へ。
暗いところから生まれ、暗いところへ帰っていく。
命とはそういうものだ。
ぼくたちは連綿と続く生命の歴史を背負っている。
一つひとつの命は限りがあるが、細胞の一つひとつの中ある遺伝子は生命を伝え、
歴史をつくることができる。

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われわれはどこから来たのか、
われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか。
空海の思想をそばに置き、
たくさんの命にかかわり、寄り添って生きていく。

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2018年2月20日 (火)

3/21 被災地応援イベント@有楽町(さだまさしさんと)

2018年3月21日(水・祝)
3.11をいつまでも忘れない
~被災地の「絆」を考える~
参加者募集!定員400名(要申し込み・抽選)
締め切り:3月7日(水)
日時
2018年3月21日(水・祝)
13:00~16:00(受付開始は12:30)
場所
有楽町マリオン別館7F オルタナティブシアター
今被災地で、地域の絆を結び、魅力的な地域包括ケアをつくっていくために、何が課題となっているのかをお話します。さだまさしさんのチャリティーコンサートもお楽しみに。
津波と格闘し、気仙沼と大島を結んでたくさんの人や荷物を運び続けた気仙沼の臨時船「ひまわり」の活躍を後世に伝えていくため、寄付をお願いしています。

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2018年2月19日 (月)

ぼくの好きな思想家②

日本の思想家として気になるのは、曹洞宗の開祖・道元(1200~1253年)。
鎌倉時代初期の禅僧だ。
道元は悟りを求め続け、中国に渡った。
しかし、なかなか悟りに到達しない。
「正法眼蔵」という書物を著す。
そんななかで、悟りを求めている自己を消滅させることで、
真理の世界のなかに溶け込む「身心脱落」にたどり着く。
身も心も全部消滅させ、あらゆる自我意識を捨ててしまうことで、
病や老い、死などをあるがままに受け入れる境地に達していく。
自分ファーストとか、自我意識とか、競争心にあおられて、
心身を削っているぼくたち現代人にとって学ぶべきことが多い。

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「春は花 夏ほとどきす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」
川端康成がノーベル文学賞の受賞スピーチで、この道元の言葉を引用している。
あるべきものをそのまま受け入れること。
現実肯定の思想家道元は、おもしろい。
立松和平の『道元という生き方』(春秋社)もおもしろい本だ。
今月25日の「日曜はがんばらない」(文化放送、午前10時~)の話をするつもりです。
ぜひ、お聞きください。

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2018年2月18日 (日)

ぼくの好きな思想家①

安藤昌益に興味をもっている。
江戸時代の医師で思想家である。
安藤昌益の会というのがあり、「直耕」という機関誌が送られてくる。
いまも安藤昌益信奉者が多いのがわかる。

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「自然真営道」という本を書き、農業の大切さを訴え、平等にこだわる。
安藤は、江戸幕府が封建体制を維持し格差社会をつくるために、儒教を利用してきたと主張。
儒教は、師の教えに背かないことなど秩序を重んじた。
小さなルールを守り、権力がつくるヒエラルキーを守る方向に働いた。
しかし、安藤は、もっと大きな宇宙を考えている。

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2018年2月17日 (土)

鎌田實の一日一冊(324)

「母さん、ごめん。50代独身男の介護奮闘記」(松浦晋也著、日経BP)
著者は54歳。
宇宙開発などを得意とする科学ジャーナリスト。
理科系の中年男が認知症の母親の介護に直面し、右往左往する。
情に走らず、論理的に書かれているところが秀逸だ。
「好き勝手に生きてきて直面した介護」
毎月、通販で同じものを買い続ける母の姿に唖然とする。
地域包括支援センターと出会うことで、徐々に問題が整理されていく。
要介護1から3へ。
さらに母親の状態は悪化していく。
ライターの仕事の収入も減り、母親の年金だけでは介護費用を賄えなくなり、
「死ねばいいのに」と独り言が出るようになる。
なんともつらい話が続く。
そして母はグループホームへ。

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はじめのタイトルは「介護敗戦記」。
「介護」と名がつくだけで、本屋さんで手を伸ばしにくくなるので、
担当編集者がタイトルを変えたという。
増刷が続いて4万5000部を達成した。
ぼくは介護専門誌「おはよう21」で連載対談をしているが、
松浦さんとも対談した。
興味のある方は、来月発売の「おはよう21」を読んでください。

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2018年2月16日 (金)

風になる

夜中に雪が降ったので、
朝いちばんに起きて、蓼科のスキー場の深雪を滑りに行った。
体のキレがものすごくよくなった。
体重9キロをしぼったせいだと思う。
若いときのように、滑れるようになった。

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無心に滑っていると「風」になったような気がする。
風を感じ、自分も風になったような体感は、スキーの最も魅力的なところだ。
人生のなかで今がいちばん一生懸命滑っている。

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2018年2月15日 (木)

エンジョイしながら健康になる

テレビや雑誌、ネットにあふれる怪しい健康法に惑わされない。
そんな思いで、『だまされない』(KADOKAWA)を書いた。
朝バナやリンゴダイエットなんていう健康法が流行ったこともある。
バナナもリンゴも悪くないが、毎朝バナナを食べる生活習慣はつらい修行のよう。
10年もやったら人生が黄色くなってしまう。
ぼくには、毎朝バナナだけというのは、幸せに思えない。
バナナがいいのは、繊維が豊富ということ。
繊維をとれる食べもののなかに、バナナやリンゴがあるということだ。
今日は野菜を食べたから、明日はきのこ、その翌日は海藻・・・。
そういうバリエーションがあることで生活をエンジョイできる。
快感ホルモンのドーパミンを出しながら続けていくことで、メタボ解消されたり、体重が減ってきたりするのだ。

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ぼくはBMIが27から24.9になり、正常域に入った。
しかし、目標はBMIの改善ではなかった。
「脂肪を筋肉へ」が最大の目的だ。
フレイル(虚弱)は日本人の寝たきりの大きな原因になっている。
フレイルにならないためにも、70歳を目前にして、しっかりタンパク質をとりながら、
運動をして脂肪を筋肉に変えてきた。
その結果、姿勢がよくなった、若々しくなったといわれるようになった。

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2018年2月14日 (水)

野菜の力

滋賀県の男性が、長野県の男性を抜いて平均寿命日本一になった。
滋賀県では「野菜食べ隊」というヘルスボランティアをつくり、
野菜摂取量が290グラムだったのが、厚生労働省が目標としている350グラムに増やそうと呼びかけた。
スーパーでも野菜350グラムというのがどのくらいの量になるのか、
見てわかるコーナーをつくったりして、意識改革をした。
それが成果に結びついたと思う。

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写真でぼくが持っている野菜は500グラムくらい。
ぼくは、この8割くらいの380グラムを一日で食べている。
こんなにたくさん食べられないと思う人もいるかもしれないが、
半分くらいは野菜ジュースにして摂るとわりと簡単だ。
あとはサラダや具だくさんみそ汁にしてとっている。
全国を飛び回っていることが多いが、コンビニで野菜ジュースとサラダを買って、
補給することもある。
野菜をたくさん摂ることで、筋肉内脂肪が減り、
良質の筋肉になり、運動機能が増したように感じる。
単なるダイエットよりも、野菜をたくさん食べたダイエットは2倍のダイエット効果があるといアメリカの論文もある。
野菜をしっかり食べよう!

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2018年2月13日 (火)

報酬系を味方につける

2年前、スキーで転倒して肩を骨折したとき、
手術をすすめられたが、ちょうどイラクの難民キャンプに行かなければならず、
三角巾の固定だけで治した。
そのために肩関節の可動域が10%ほど狭くなっている。
筋肉も落ちた。
今は上肢から胸にかけての筋肉を強化している。
体重を減らすことよりも、脂肪を筋肉に変えようという目標を立てた。
だから、体重がすぐに減らなくなくてもストレスはない。
それでも300グラムでも減ると、体重計に乗るのがおもしろくなる。
快感ホルモンである報酬系のドーパミンのしわざだ。

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最近の体重計はBMIや脂肪量が出てくる。
それらの指標のうちどれかでも改善すると、これもまた報酬系のドーパミンが働く。
やる気がどんどん出てくる。
こうやって筋肉を強化し、代謝のいい体になると、食べても太りにくくなる。
そうなったらこっちのもの。
無理な食事制限で減量したわけではないので、あと2、3キロくらいならすぐに体重を落とすことができる。
体調はすこぶるいい。

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2018年2月12日 (月)

鎌田式スクワット

鎌田式スクワットは、肩幅くらいに足を開き、空気椅子に座るイメージで、腰を下ろす。
そこから5㎝上げて5秒耐える。
さらに5㎝、5秒停止。
これを4回行ない、5回目に立ち上がる。
これを10回1セット。
太ももの筋肉に負荷がかかるので、筋肉が強化される。
筋肉を動かすと、マイオカインという物質が出る。
マイオカインは、がんや認知症、うつなどを予防する可能性があると、多くの論文で示され始めた。

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ぼく自身は糖尿病の遺伝体質がある可能性があるので、
糖尿病の予防のために行っている。
糖尿病の検査には一度もひっかかっていない。
血圧も120/70くらいで、正常が続いている。
脂肪量は4キロ減った。
ズボンは、ウエストを9㎝、ヒップを3㎝小さく直してもらったが、
もう2㎝くらいずつ詰めたほうが、ぴったりになった。
筋肉がついておもしろくなったので、最近はバーベルをもってスクワットをやっている。

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2018年2月11日 (日)

イラク15展開催中

JIM-NETの写真展「イラク15」がギャラリー日比谷で、14日まで開かれています。
イラク戦争から15年。
子どもたちに広がった悲劇と支援してきた様子を、写真と子どもたちの絵でたどります。

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12日(月)14~15時はフォト・ジャーナリスト安田菜津紀さんのトークショー(定員50人、無料)があります。
バレンタインデーにチョコ募金のチョコをという人は、
会場で求めることができます。
ぜひ、お越しください。

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2018年2月10日 (土)

認知症に負けない生き方

佐藤雅彦さんからメールがときどき来る。
彼は50歳のときに若年性アルツハイマーと診断された。
61歳の今も一人暮らしでがんばっている。
その生活や想いを毎日ブログに書いて、更新している。
ぼくは彼と親しくしているが、名前も、写真も、どうぞご自由に使ってくださいと許可を得ている。
佐藤さんのいいところは、、認知症を隠さないこと、家に閉じこもらず、失敗を恐れず出歩いていること、
好奇心をもっていること。
特に、美術館に行くのが好きになって、よく見に行く。
そのうち、自分でも絵をかくようになった。
その絵は、賞をもらうようにまでなった。

Photo_3 佐藤雅彦さん(中央)の生き方には学ぶことが多い

最近、「満ち足りた生活を送るには」というメールが来た。
「ないものねだりはしない」
「小さな目標を立てて、達成感に浸る」
「好きなこと、楽しいことを見つけて実行する」
「自分には無限の可能性があると信じる」
いいなあ、と思う。
どれもこれも、だれにとっても、もちろん、ぼくにとっても、
大事な言葉だなあとすっかり感心してしまった。
そこには、認知症を進行させないヒント、認知症に負けない生き方のヒントがあるからだ。

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2018年2月 9日 (金)

鎌田的トレーニング

鎌田が9キロ減量したということで、雑誌やラジオで取り上げられるようになった。
だが、特別なことはしていない。
3キロのダウンヒルを5本滑って、夕方にはジムへ行き、ウォーキングとウェイトトレーニング。
痩せることが目的ではないので、食べることは我慢していない。
食べたいものを食べている。

Img_8544 最近買ったランニングシューズ

たくさん食べるときには、炭水化物を少なくする程度だ。
カレーライスも、天丼も、おじやも食べる。
炭水化物を完全に絶つのではなく、少なくする程度。
ただし、タンパク質はしっかりとるようにしている。
有酸素運動のスキーをした後はプロテインミルク。
意識してタンパク質をとって、「フレイル」という虚弱にならないように心掛けている。
体重は71キロと72キロを行ったり来たり。
2日ほど努力すれば、69キロくらいにはすぐ落とせそう。
日本中飛び回っているが、絶好調だ。

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2018年2月 8日 (木)

好評新発売

『だまされない』(鎌田實著、KADOKAWA)
人間は社会や常識、医療にもだまされるが、自分自身にもだまされる。
オレは、オレをとりまくすべてのことにだまされないぞ、という思いで書いた。
免疫力は高すぎてもよくない。
ダイエット志向が強いなかで、栄養不足が脳卒中を増やしている。
時代に流されて、スマホ奴隷になりやすいタイプはどんなタイプか。
忍び寄るデジタル認知症の恐怖とは。
また、「幸福だと思うだけで収入が増える」「リーダーシップやチャレンジ精神を起こさせるホルモン」など、
心が及ぼす作用についても書いている。

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生き方のヒント満載。
ぜひ、読んでください。

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2018年2月 7日 (水)

イラク戦争を振り返る15年展

IRAQ15(イラク15)
~イラク戦争を振り返る15年展~

日時: 2月9日(金)~2月14日(水)
11:00~19:00(最終日16:00まで)

会場: ギャラリー日比谷(入場無料)
東京都千代田区有楽町1-6-5
03-3591-8948(会場直通) ※会期中のみ
http://g-hibiya.com/?page_id=7

イラク戦争から15年
東日本大震災、シリア内戦、「イスラム国」
数々の困難を乗り越え、続けてきた
JIM-NETの活動を支えてくれた子どもたちの絵と、
イラクを撮り続ける写真の作品を展示します。

☆会場でチョコ募金ができます!募金グッズも多数ございます。


★会期中イベント★

まだお席あります!ぜひお越しください。
各イベントは完全予約制です。URLよりご予約をお願いします。
  • 2/9(金)16:00-17:00(予定) 鎌田實トーク
定員50名 参加費無料
(※会場の大きさの関係で、桟敷席にお座り頂く場合もあります。)
  • 2/10(土)15:00-
    上條充(江戸糸あやつり人形)+荻野仁子(ウードと歌)+佐藤真紀
定員50名 参加費無料
(※会場の大きさの関係で、桟敷席にお座り頂く場合もあります。)
  • 2/11(日)終日 アラブ・カフェ
(※アラブ・カフェは予約不要)
  • 2/11(日)14:00-15:15(予定)
    「フェルトでバレンタインケーキを作ろう!」
    講師:佐藤百子(日本羊毛フェルトクラフト協会認定講師)
定員15名 材料費1000円
  • 2/12(月)14:00-15:00
    安田菜津紀(フォト・ジャーナリスト)トーク
定員50名 参加費無料
(※会場の大きさの関係で、桟敷席にお座り頂く場合もあります。)

主催: 特定非営利活動法人 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-4-11 内藤ビル2C
電話:03-6228-0746
E-mail:info-jim@jim-net.net
協力:ギャラリー日比谷

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大切な人へ、ハッピーチョコレートを

JIM-NETのチョコ募金、いよいよあと3万個です。
バレンタインデーに、
家族に、友人に、
ゆるやかなつながりのある人たちに、
哲学があり、印象に残るチョコレートをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
ハート形の3種類の味のチョコレートが10個入っています。
六花亭製なので、おいしくて安全です。
缶のイラストは、ぼくたちの医療支援でがんから生還したスースがかきました。
彼女はいま、イラクの病院の院内学級で、小児がんの子どもたちに絵を教えています。

Photo_2 缶のイラストを描いたスース

4缶1セットで2200円。
チョコ募金に申し込みいただくと、その収益はイラクの病気の子どもや福島の子ども支援に使われます。
ぜひ、おいしくて、かわいくて、子どもたちを幸せにするハッピーチョコレート、ご協力ください。
お申込みはこちらへ↓

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2018年2月 6日 (火)

鎌田實の一日一冊(323)

「八ヶ岳診療日記」(山中克郎著、日経BP社)
死ぬ最後の瞬間まで臨床医でいたい。
そのために学び直したい。
ぼくは55歳で大学教授を辞め、地域医療を学びにここに来た。
そんな書き出しで始まる本を書いたのは、諏訪中央病院の山中先生。
NHKの「ドクターG」にも時折出演する有名な医師だ。
肩や上腕のひどい疼痛で、見逃せない疾患は?
十剤以上服用中の患者で生じた発熱の原因は?
繰り返す転倒の陰に隠れている原因とは?
などなど・・・総合診療の名医がわかりやすく納得できる診断を、感動的に展開する。
その間に、コーヒーやそばの話、鎌田塾の話題が、季節感たっぷりに書かれている。

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医師や看護師にぜひ、読んでもらいたい。
一般の人でも「ドクターG」をよく見る人などは医療物語として、わかりやすく感動的に読めると思う。

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2018年2月 5日 (月)

地域包括ケアは工夫次第

ぼくが通っている北海道・十勝地域には、然別湖(しかりべつこ)がある。
冬には湖が凍り、氷のカフェやコンサートホールが出来る。
観光客もたくさん訪れている。
その氷の街で有名な鹿追町に講演に行ってきた。
人口5千数百人。
町は一生懸命イノベーションに取り組んでいる。
集めた牛の糞からメタンガスを取り出し、その熱でマンゴーを育てたり、
チョウザメを育ててキャビアを生産するおもしろい町である。

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国保の病院があり、老健があり、特養がある。
訪問看護ステーションもある。
町の中心には高齢者住宅が建ち、一人暮らしの高齢者が住むようになれば、
ドクターの往診や訪問看護など在宅ケアが展開しやすくなる。
広大な北海道では在宅ケアは難しいといわれていたが、
ちょっと工夫をすれば、在宅ケアは可能になる。

講演の前日、厚労省老健局の課長がきて地域包括ケアをどう作るか、
国の狙いは何かなど、十勝地区の首長を対象に勉強会をした。
ぼくもコメンテーターとして参加した。
十勝地域は連携が密で、助け合う習慣がある。
2025年までに豊かな地域包括ケアができるのは、決して夢ではない。

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2018年2月 4日 (日)

2/19地域医療みらい塾

先日、雪のため延期となっていた『地域医療みらい塾』の開催日時が決定しました。
日時:2月19日(月) 18:30~20:30
場所:東京都千代田区飯田橋4-8-6 日産ビル4階大会議室B
参加料:無料
鎌田實が所長を務める一般社団法人地域包括ケア研究所がプロデュースする『地域医療みらい塾』の開塾記念式を行います。
テーマは「地域に求められる病院とは」
【申し込みフォーム】
 
<開催内容>
開塾記念式として、鎌田實所長による開塾記念講義の他、地域包括ケア研究所の取り組んできた北海道本別町での取り組みや、東京都町田市での活動などの活動報告もいたします。
1.開塾記念講義 鎌田實所長(諏訪中央病院名誉院長)
2.北海道・十勝での取り組み 北海道本別町よりゲスト参加
3.東京都町田での取り組み 金良一先生(まちだ丘の上病院院長)その他ゲスト参加
4.地域医療の魅力を語る 全国で活躍する地域医療人登壇予定
<参加者>
・地域医療に関わっている医療・介護・福祉従事者
・地域包括ケア研究所の活動に関わってみたいと考えている医療・介護・福祉の専門家ないしは本気で関わってみたいと考えている方
・現在、大学や専門学校に通っている方
※定員を超えた場合、地域医療に関わっている方を優先的にご案内する可能性がありますので、ご了承ください。
<地域医療みらい塾とは>
これからの地域を共に創っていく”地域医療人”が集まり、ともに学び合っていく場です。
私たちが考える”地域医療人”とは、臨床の現場だけではなく、地域にとってどのような医療・福祉・介護などのヘルスケアインフラが必要になのかを考え、地域を創り上げていく活動に参加していくことができるような人材です。
臨床の専門家であったとしても、地域に住む人々の診療をするために、とても重要な視点です。
「病」だけでなく、その背景にある人をケアするという視点を持った専門家です。
『地域医療みらい塾』では、諏訪中央病院で地域包括ケアの先駆けを作ってきた鎌田實所長だけでなく、様々な地域での地域医療・福祉等に関わってきた優秀な講師陣を呼んだ学びの場のみならず、参加者がともに参加して研鑽していけるような対話型・参加型の塾を予定しています。
__________________
JBPress鎌田實ヌーベルバーグに、ぼくたち地域包括ケア研究所が新しく始めた「まちだ丘の上病院」のことを詳しく書きました。
執筆者は、地域包括ケア研究所の藤井雅巳代表
「一度は廃院を決めた小さな病院の再生物語」
ぜひ、お読みください。

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2018年2月 3日 (土)

お知らせ

明日4日、J-WAVEの「SUNRISE FUNRISE」に出演します。
世界でどうしても訪ねたほうがいい場所として、CNNは日本でたったひとつ「長野県」を挙げています。
長野県は温泉があり、特に北信の渋温泉などには外国人が山のように押し寄せています。
自然が豊かで、世界でも有数の健康長寿地域。
そんな長野の魅力を、ナビゲーターのレイチェル・チャンと語り合いました。
鎌田の出演は、午前8時30分からの「フューチャーデザイナーズ」です。

Img_8545 久々の自撮り、レイチェル・チャンと六本木ヒルズのスタジオで

同日、「日曜はがんばらない」(文化放送、午前10時~)は、昨日発売された最新刊『だまされない』(KADOKAWA)を取り上げながら、命や健康の話をします。
スマホ認知症など最近の疾患についても話します。
ぜひ、聞いてください。

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本別の豆まき

北海道の本別町にかかわって年間10回近く通ってきた。
本別は豆の町として有名だ。
節分の豆まきにはなんと2トンの豆をまく。
会場に行くと、どさっと豆を渡された。
そこへ、町長をはじめとする「鬼」がやってきて、その鬼をめがけて豆をまく。
壮大な豆まきである。

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豆をまく人のほうにも流れ弾の豆が飛んできて、当たるとけっこう痛い。
だからゴーグルをしている。
命がけの豆まきといってもいい。
日本一の豆まき。
今年はきっといい年になると思う。

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2018年2月 2日 (金)

元気な十勝で、地域包括ケア

ジャガイモ、豆、野菜、肉、牛乳!
雪深い十勝地区だが、とても元気だ。
その十勝地区の帯広市で、十勝市町村長会があった。
厚労省老健局の課長も出席し、地域包括ケアについて詳しく講演した。
その後、各市町村の実情についての説明があったが、どこも一生懸命取り組んでいることがわかった。

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広大な北海道で地域包括ケアを展開するのは難しいといわれていたが、
村の診療所に4人の医師が集まり、在宅ケアや在宅での看取りに取り組んでいるところもあった。
これまで、北海道では病気になったり、障害をもったりすると、最後は施設でというお決まりのコースが多かった。
だが、こういう取り組みが進むと、住民の意識も変わっていく。
施設以外の選択肢が出てくるというのが大事なのだ。

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しばらくは少しずつでいいので、在宅ケアのいい姿をみせて、そのよさを伝えていくこと。
在宅でも、介護家族に負担をかけず、月の半分以上はショートステイや小規模多機能などを使って、看る側も看られる側も疲れ切らないようにすることが大事と発言した。

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2018年2月 1日 (木)

明日、新刊発売

『だまされない』(鎌田實著、KADOKAWA)
遺伝性乳がん・卵巣がん当事者会の代表を務めている太宰牧子さんにお会いしたことがある。
太宰さんの姉は、卵巣がんで亡くなっている。
自身も、乳房の自己検診で左の乳房に小豆大のしこりを感じた。
5㎜の乳がんが見つかった。
BRCA1遺伝子の変異が見られ、遺伝性乳がんといわれた。
乳房温存術も可能だと言われたが、再発が心配だったので全摘を希望した。
彼女は右側の乳房や卵巣切除も望んだが、予防的切除は保険適用にならないといわれた。
そこで、太宰さんは遺伝性のがんに対する偏見から患者さんを守る法律をつくり、
医療保険制度で遺伝性がんの予防的切除を可能にできるよう患者会を立ち上げた。

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『だまされない』では、遺伝子検査についてどう考えるか、というテーマでも書いている。
「遺伝性」といっても、病気によってニュアンスが異なる。
人によっても考え方は変わってくる。
ぼくの実の父は、糖尿病で透析を受け、脳卒中で亡くなったと人づてに聞いている。
ぼくも糖尿病の遺伝子がある可能性があるが、遺伝子検査は受けていない。
糖尿病の場合、遺伝子をもっていても、生活習慣で予防できる部分があるからだ。
日本人は糖尿病になりやすく、肥満や運動不足の生活を続けていれば、遺伝的要因がなかったとしても、糖尿病のリスクは上がる。
乳がんや卵巣がんの遺伝性はまたちょっと違ってくる。
結局は、医療情報をどう活用するかというリテラシーが問われるのだ。
『だまされない』には、そんなことを書いた。
ぜひ、お読みください。
『だまされない』

第1章 間違いだらけの健康情報にだまされない
第2章 時代の「思い込み」にだまされない
第3章 自分の「心」や「身体」にだまされない
第4章 社会にだまされない
第5章 がん治療法にだまされない

翻弄される人々の目覚めを促す、言葉の劇薬

この本には読んでいただいた方の身体と心の健康のための話を書いています。僕が50年近く医療に携わることで気づいた、健康のための王道です。

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