空海の言葉で好きなものは、
「人間はだれでも胸のなかに宝石となる石を持っている。
一生懸命磨いて、光り輝く玉になる」
こういうふうに生きている人は、絶望の壁を突破するときにも強いように思う。
亡くなる直前、丹精込めて作ったクリスマスローズを病院に寄付したいと言った男性がいた。
緩和ケア病棟で穏やかな時間を過ごし、般若心経を読んでいた。
最期まで、宝石となる石を磨ていたのではないか。
もう一つ好きな言葉は、
「他人の利益を測るように努めていると、苦しみの世界に行く因縁が消える」
自分ファーストが大流行であるが、そんなときこそ利他の心が大事だと思う。