ぼくの好きな思想家③
真言宗の開祖・空海は804年に遣唐使の留学僧として最澄らとともに唐に渡っている。
空海の言葉にこんなものがある。
「生まれ生まれ生まれて 生の始めに暗く 死に死に死んで 生の終わりに冥(くら)し」
母のおなかの中から、死の世界へ。
「生まれ生まれ生まれて 生の始めに暗く 死に死に死んで 生の終わりに冥(くら)し」
母のおなかの中から、死の世界へ。
暗いところから生まれ、暗いところへ帰っていく。
命とはそういうものだ。
ぼくたちは連綿と続く生命の歴史を背負っている。
一つひとつの命は限りがあるが、細胞の一つひとつの中ある遺伝子は生命を伝え、
歴史をつくることができる。
われわれはどこから来たのか、
われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか。
空海の思想をそばに置き、
たくさんの命にかかわり、寄り添って生きていく。
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