« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »

2018年3月

2018年3月31日 (土)

スキーのリフトの上で

今シーズンは、一時間でも時間を見つけ、スキーをしました。
通算50日近く滑ったでしょう。
ノンストップで滑り降りているときは、ジムで筋力アップをしているとの同じように無心で滑っていますが、リフトに1人で乗っている時間は、なんだか物思いにふけってしまいます。

Img_9121

Img_9053

人生を振り返ったり、生きるとは何かと考えたり。
春の雪や木々など自然に包まれて、生きている自分を感じます。

|

2018年3月30日 (金)

子どもたちの選択

3.11に福島県飯舘村に行った。
飯舘村は4月から小学校と中学校が再開される。
約100人近い子どもたちが戻ってくる。
もともとは600人いた。
多くの子どもたちは福島市などの仮設住宅からバスで通学してくる。
いま中学2年生の22人はほぼ全員が飯舘村から通学。
みんなで一緒に中学を卒業したいという。
ぼくが3年ほど前、仮設の中学で「命の授業」をした子どもたちはもう高校生。
その生徒たちは飯舘から住民票を移したくないという。
飯舘村で成人式を挙げたいと考えているそうだ。
改築された校舎には畳のスペースができた。
高齢者に飯舘村の文化や昔話を語り継いでもらうためだ。

Fullsizerender

放射線量は役場から学校の付近で、毎時0.29マイクロシーベルト。
福島市の仮設から通ったり、学校の校舎のなかにいることを考えると、
子どもたちの年間の被ばく量は1ミリシーベルト以下になる。
ぼくは何度もチェルノブイリに行っているが、年間1ミリシーベルト以下にすることが大事と言われ続けてきた。
飯館村はまだまだ森や山は除染が十分に行われていないが、
戻りたい子どもたちが学校に通学することが可能になりだしている。
中学生に話を聞くと、飯舘村の学校に通学することについては、親が決めたのではなく、自分で決めたという。
この春、100人の子どもたちが戻ったが、500人はほかのまちの学校に通うことを決めたということだ。
どちらの選択にせよ、それぞれが苦渋の選択をしている。
自分で考えて決断したことに対して、周りはいろんなことは言わないほうがいいように思う。
あたたかく見守ってあげたいと思った。

|

2018年3月29日 (木)

担々+カレー

豪雨被害を受けた朝倉市を支援するため、さだまさしさんと講演とコンサートのイベントを開いた後、
福岡空港で食事をした。
このカレーがとてもおいしかった。

Img_9020

博多カレー研究所の博多担々アゴ出汁カレー。
トビウオの出汁のカレーに、担々麺の具のようなものが乗り、ごぼうの天ぷらが添えられている。
とても辛いが、おいしい。
癖になりそうだ。

|

2018年3月28日 (水)

あさくら堂のうどん

以前、朝倉市に支援に行ったとき、あさくら堂を訪ねた。
地元で有名な和菓子屋さんとうどん屋さんだ。
工場と和菓子屋さんは流木で埋まってしまうという大きな被害を受けた。
うどん屋さんは腰くらいまで水が浸かったが、改修して再開を果たした。

Img_9011

Img_8989

そのうどん屋さんに、さだまさしさんと一緒にお昼ごはんを食べに行った。
650円のうどんで、たくさんの種類のお惣菜が食べ放題。
なんとも太っ腹だ。
みんな被災しているので、値上げしないようにしたという。

Img_9012

あさくら堂では、地元で採れた有名な柿を使った和菓子を全国に販売していたが、
それが今できなくった。
経営的にも厳しいだろうが、おいしいうどんをおなかいっぱい食べてもらって、被災地を元気づけようとしている。
かっこいいなと思った。

|

2018年3月27日 (火)

さだまさしさんと朝倉市へ

昨年7月の豪雨で大きな被害を受けた朝倉市に、さだまさしさんと行ってきた。
被災した人たちに少しでも元気になってもらおうと、講演とコンサートをするためだ。
被災して少しの間は気を張っているが、時間が経つにつれ、疲れがボディブローのように効いてくる。
そんなときこそ、意識して笑うことや感動すること、体を動かすこと、そして元気な体をつくるためにタンパク質をとることが大切という話をしてきた。

Img_8982

写真の家は、半年前に訪ねたとき土砂に埋もれていたが、ボランティアが土砂をかき出してくれた。
結局、家は使うことができず、廃棄することになったが、家の持ち主はボランティアのおかげで、気持ちが晴れたという。
そのお返しに、今度は自分がボランティアをしようと決めた。
いまは仮設住宅にいるが、移動の“足”のないお年寄りたちが通院するときなど、車を運転して送迎しているという。
その仮設住宅に行って驚いた。
仮設が開設された日、さだまさしさんが「風に立つライオン基金」のお見舞金をもって激励に来ていたのだ。

Img_9008

以前からまさしさんは、個人でそういう活動を続けていた。
まさしさんの会社のスタッフは、まさしさん一人にさせるわけにはいかないということで、風に立つライオン基金を創設することになった。
ぼくは、その基金の評議員をしている。
これまで、まさしさんと富良野や南相馬に行った。
先日は、東京で東日本大震災の被災地支援のイベントを開催した。
風に立つライオン基金についてはこちら↓
ぜひ、風に立つライオン基金を応援してください。

|

2018年3月26日 (月)

最後のエブリ

日本テレビの「ニュースエブリ」のコメンテーターを務めて丸8年。
3月29日で出演が最後になる。
鎌田のコーナーの相手役をしてくれたアナウンサーの鈴江さんや中島さん、イラクやチェルノブイリ、日本各地に取材に同行してくれた仲間たちと、神宮前のおけいすしで、ご苦労さん会をした。
厳しい状況のなかでの取材が多かったので、スタッフたちの気配りにとても助けられた。

Img_6613

Dsc08243 鈴江奈々アナウンサーと

29日は鎌田の総集編。
4時20分くらいからの放送になる。
見逃した方は「ナゼナニっ?」で検索すると、これまでの放送が見られる。
鎌田最後のエブリ、ぜひ、ご覧ください。

|

2018年3月25日 (日)

あさラジ!最終回

高嶋ひでたけのあさラジ!(ニッポン放送、月~金午前6~8時)で、
丸7年間、月一回一週間、健康の話をしてきました。
番組は3/30で最終回。
そのファイナル週の26日から30日、鎌田がいま伝えたいメッセージを語ります。
「ラジオ人間ドック」のコーナーは、午前6時17分頃から。
明日26日からの「あさラジ!」、ぜひ聞いてください。

Img_9022

番組パーソナリティの高嶋ひでたけさんと。

|

2018年3月24日 (土)

鎌田實の一日一冊(327)

「10万個の子宮」(村中璃子著、平凡社)
科学誌ネイチャーが主催するジョン・マドックス賞受賞。
副題の「あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか」の通り、
子宮頸がんワクチン問題に鋭く切り込んだノンフィクションだ。
著者は、北海道大学医学部を卒業した現役の医師で、ジャーナリスト。
子宮頸がんワクチンを受けた少女たちに、けいれんや記憶力の低下などの症状が起こったとされたが、それは本当にワクチンが原因なのか、一つひとつ洗い直していく。
「けいれん」「漢字が書けなくなった」「記憶力が落ちた」というのは、ワクチン実施の以前からあった若い女性特有の症状なのではないか。

10

「予防接種嫌い」は常にいる。
本人が受けるか受けないかを判断するのはいいが、
エビデンスのない理由をこじつけて、ワクチンそのものの普及を阻むのは問題というのが著者の考えのようだ。
子宮頸がんワクチンは今も見合わせが継続されたまま。
毎年、多くの人が子宮頸がんを発症し、年間3000人が亡くなっている。
子宮摘出者も多い。
パンチ力の強い科学ノンフィクションである。

|

2018年3月23日 (金)

鎌田實の一日一冊(326)

「悲しみの処方箋」(主婦の友社)
やりきりない悲しみ、終わりのない孤独。
いつになっても消えない悲しみ、つらい思いをどう処すればいいのか。
永六輔さん、樋口恵子さん、山折哲雄さんらが、それぞれの立場で悲しみの処し方を書いている。

Photo

「がんと向き合う」というテーマで、鎌田は「ナニクソと思って、冷たい告知の鼻を明かそう」
「科学的データを超える力が人間にはある」「死について、自分流の哲学を持とう」などということを書いた。
月刊誌「ゆうゆう」で「伴侶の死」「看取りと死の受け止め方」「笑いの力」「ひとり上手になる」などのテーマで掲載された記事を新たに編集しなおしたもの。
ぜひ、お読みください。

|

2018年3月22日 (木)

人徳

「おはよう一直線」の生島ヒロシさんと、小平奈緒さんを7年間支えた相沢病院の相沢理事長と東京ですき焼きを食べた。
相沢理事長とは、ある話で盛り上がった。
彼は以前、中国の看護師をめざす学生を松本であずかり、諏訪中央病院看護専門学校に通わせた。
ぼくたち看護専門学校も一生懸命教え、日本の看護師国家試験に合格するよう支えてきた。
それが何年も、続いた。

Img_8368_2

看護専門学校は、相沢病院から図書館の充実のためにと寄付をいただいたこともある。
相沢さんはもともとこういうやさしさをもっている方のようだ。
今は日本病院会の会長をしている。
人徳がある方である。

|

2018年3月21日 (水)

鎌田劇場へようこそ!(373)

「シェイプ・オブ・ウォーター」
今年度のアカデミー賞を獲った作品。
受賞前に見たが、失敗作だと思った。
サディストが出てきたり、人魚の形のモンスターを奪い合ったりして、
滑稽なファンタジーになってしまった。
もっと愛の映画にしたほうがいいと思った。

Photo

テレビのコマーシャルが流れる場面だけは美しい映像といい音楽だが、
途中でミュージカルになったりしてシラケてしまう。
ハリウッドも質が下がっているように思う。

|

2018年3月20日 (火)

横浜で講演

横浜市青葉区へ講演に行った。
青葉区では、青葉区版エンディングノートを作って普及するなどおもしろいことをしている。
「自分の命は自分で決める」というのは、大事なテーマだ。
区長さんが熱心で、最前列で講演を聞いてくれた。
「1%はだれかのために」というぼくがよく使うフレーズを、まちづくりに活かしているという。
医師会ではイエローノートを作り、救急車が来たときなど、
飲んでいる薬やかかりつけ医、介護保険の情報などがすぐにわかるように役立てる予定だと聞いた。

180220img_8646

講演の後、夕食を食べながら懇談。
一人の先生がぼくの『人間の値打ち』(集英社新書)を読んでくださっていて、
「おもしろい」と絶賛してくれた。
人間の値打ちとは何か。
「価値」は主観的で、「値段」は客観的。
お金を稼ぐということはどういうことか。
人類が発明したお金という概念は長い歴史のなかで変わってきた。
最初は使うためのお金が、貯めるためのものになり、増やすためのお金になったりしている。
「富は滴り落ちる」というが、実際は、富をつかんだ人間の欲望によって、富は滴り落ちてこない。
こんな時代だからこそ、お金に換算できない「人間の値打ち」を問うことが大事なのだと思う。

|

2018年3月19日 (月)

事実の解明が回復への第一歩

国税庁長官を辞任した佐川さんが、証人喚問される可能性が大きくなってきた。
森友学園との国有地取引を巡る問題で、記憶にありません、と言い続けてきた佐川氏。
「文書は破棄しました」というその決裁文書が、改ざんされて出て来た。
昨年11月末に出した『忖度バカ』(小学館新書)のなかで、
ぼくは忖度を病に例え、その典型的な症状をいくつかあげた。
視野狭窄、記憶障害、認知のゆがみ、共依存などである。
忖度という共依存は、自己犠牲的にふるまいながら、相手をコントロールすることが目的。
そのため、共依存の対象である相手や組織の健全化には興味はなく、ほとんどの場合、自滅していく。

Photo

でも、忖度という病を治す方法はある。
一刻も早く事実を明らかにし、膿を出し切ることである。
官僚と政治家がしがみつき合う忖度地獄がははじまっているが、
それは一部にすぎず、官僚にも政治家にもきちんとした人はいる。
いま参院で集中審議が行わているが、きちんと事実を明らかにしてもらいたい。

|

2018年3月18日 (日)

鎌田實の一日一冊(325)

「ふくしまで、オレは農業をやる」(文・藤倉紀美子、画・菅野伝授、文芸社)
2011年、福島原発事故直後で情報が混乱を極めるなか、
ぼくは、チェルノブイリの汚染地域の話をしてきた。
原発事故を二度と起こしてはいけないという思いと、
ぼくたちの命を守ってくれる野菜や牛乳や大地がどんなに大事かという思いを込めて、
『ほうれんそうはないています』(ポプラ社)という絵本も書いた。
震災の翌年の冬、二本松で有機農業をやってい人たちの会で講演した。
文を書いた藤倉さんは、その講演を聞きに来てくれたひとり。
「あれから7年、二本松での鎌田先生の話、どれだけ励まされたか、どれだけ心強かったか。
本当にありがとうございました」と手紙をもらった。

Photo

藤倉さんは、ぼくの『ほうれんそうはないています』を、地元の小学校で読み聞かせのボランティアもしてきたという。
自らは原発事故のため野菜づくり断念し、自家製のオーガニックコットンから手つむぎ、手織り、綿製品づくりをしている。
『ふくしまで、オレは農業をやる』は、『ほうれんそうはないています』のその後の話のつもりでかいた絵本だという。

|

2018年3月17日 (土)

「日曜はがんばらない」300回

「日曜はがんばらない」(文化放送)が明日3月18日の回で300回を迎える。
最近は、ラジオ番組で300回を超えるものは少ないといわれた。
長寿番組とはまだ言えないが、たくさんの方が聞いてくださったり、
お手紙やメール、ファクスを送ってくださることで、
つながりが広がっているように思う。
北海道や東北の方たちも聞いてくれているようだ。

Attachment1

ツッコミの鎌田と、軽妙なユーモアで応戦する村上さん。
はじめてコンビを組んだNHKラジオの「鎌田實いのちの対話」からもう14年が経つ。
ラジオ番組で男同士というのは珍しいようだが、息もぴったり合っている。
さらに番組のクオリティを上げていこうと思うので、
ぜひ、日曜は朝10時から、文化放送「日曜はがんばらない」を聞いてください。

これまでの放送の内容は、番組のHPから聞けます↓

|

2018年3月16日 (金)

感動することの大切さ

2年半前に鬼怒川が氾濫して大水害をもたらした常総市へ講演に行ってきた。
被災した人たちに、元気になってもらうように、感動することの大切さを伝えた。
感動すると、幸せホルモンのセロトニンが分泌される。
「夕日がきれいだな」
「ごはんがおいしい」
ちょっとしたことにも、感動しよう。
そして、だれかのために、ほんの少しでいいから何かしてみよう。
だれかのために何かした人ほど、早く心が立ち直っていく。
笑うことも大切、と訴えた。
あとは、会場にいる全員で鎌田式スクワット。
どこへ行っても「鎌田先生、痩せましたね」「立ち姿がすっきりした」などと言われるようになった。
スクワット効果で、血圧は120/70、糖尿病家系のはずだがまだ発症していない。

20180127_3

鎌田式スクワットについては『だまされない』(KADOKAWA)に書いているので、
詳しく知りたい方はぜひお読みください。

|

2018年3月15日 (木)

名シェフと食改さんの健康料理

ニューヨークでフレンチの名店「ブーレイ」のオーナーシェフ、デービッド・プーレイ。
店を閉じ、金沢や沖縄に来ていると聞いていたが、なんと長野県の長寿を支える食を取材に来た。

Img_8821

彼の目標はおいしく食べて健康になる医食同源。
野菜、減塩、発酵食品にこだわっていた。
この日の料理は、野菜サラダが2種類、寒天料理が3種類。
長野県で40年ほど前に一般的だった濃いみそ汁と、
今の野菜たっぷりで薄味のみそ汁の塩分を比較したのを見て、たいへん興味をもったようだ。

Img_8831

これからニューヨークで新しい店を開くという。
来年、ニューヨークに講演に来てほしい、長野県の健康づくりについて世界の人に知ってもらったほうがいい、とブーレイ氏からおほめの言葉をいただいた。

Img_8841

長野県の食改さんたちの料理が、これからどんなかたちでおいしいフレンチになっていくのか楽しみである。

|

2018年3月14日 (水)

日本一おもしろい本屋さん

4月9日、南相馬市の小高地区にフルハウスという本屋さんがオープンする。
作家の柳美里さんが、
旧警戒区域を「世界一美しい場所」にするとはじめたプロジェクト。
小高駅から1分のところにあり、
夜、学校帰りの中高校生が電車を待つ間、安全に過ごせるようにしたいと、
本を読んだり軽食を食べたりできるようにする。
ぼくは5月に出す『曇り時々輝く』という本を出すが、
そのなかにこの本屋さんを「日本一売れない本屋さん」と書いた。
しかし、柳美里さんは自信満々。
店員の仕事の修行をして、成功したら裏に蔵を改造したバーを開く。
さらにもともとポンプ屋さんだったところを劇場にするのが夢だ。

Img_8917 作家の柳美里さんと

本屋さんの棚には、鎌田の「もしもぼくが10代にもどったら絶対に読みたい本20冊」というコーナーができる。
もちろん、その横には鎌田の新刊本も。
有名な作家たちも、それぞれ自分がすすめる20冊のコーナーをつくっている。
日本一おもしろい本屋さんができそうだ。
今回は、JCFのスタッフ3人が、福島支援の一環としてこの本屋さんの改築費用を寄付するためにやってきた。
JIM-NETのチョコ募金の一部も、柳美里さんの子ども支援のために使ってもらう。
柳美里さんの大きな夢が達成したらいいなと思う。
5月か6月には鎌田が柳美里さんと対談ライブをする予定。

|

2018年3月13日 (火)

双葉食堂へ

絆診療所の管理栄養士・鶴島さんは、ぼくの食生活のアドバイザーでもある。
時々、食べているものの写真を送ると、カロリーや栄養バランスについて指摘してくれる。
絆診療所にミニ講演に行くと、鶴島さんが大根の煮もの、タコと野菜のサラダ、小松菜のお浸し、山菜ごはんをつってくれた。
そして、町の保健師さんからほっきご飯。
いつもぼくが行くと、だれかがほっきご飯をつくって届けてくれる。
ありがたいことだ。

Img_8906

Img_8880

双葉食堂に行くと、たくさんの人たちが集まってきた。
双葉食堂の英子さんが新潟に避難しているとき、ぼくは何度も店の再開をすすめた。
再開を諦めていた英子さんだが、双葉食堂を再開し、軌道に乗せた。

Img_8913

Img_8914

もともと福島県内ではとても有名なラーメン店。
この日も250食用意して、昼だけの2時間で売り切れたという。
とんでもない繁盛店だ。
人口2500人くらいだが、各地からうわさを聞きつけて双葉食堂にたくさんの人が来る。
福島を訪ねたときには、ぜひ、双葉食堂でラーメンを食べてほしい。

|

2018年3月12日 (月)

絆診療所

南相馬市の絆診療所でミニ講演会をした。
鎌田が最近夢中になって広めている「鎌田式スクワット」を、ここでもやってもらった。

Img_8899

Img_8907

これまでの絆診療所の看板は、頼まれてぼくが書いたもの。
当時、右足を骨折したばかりで、車いすに乗りながら書いたので、字がちょっと傾いていた。
7年近くの間に、看板の文字もにじんできたので、新しい看板を書いてほしいといわれ、
二代目の看板を筆で書くことに。

Img_8886

3/21には有楽町で東北支援のイベントがある。
さだまさしさんの歌と鎌田のトークで、被災地を応援する。
3倍を超える応募者があり、たいへんな倍率になった。
絆診療所の遠藤先生も出演してくれる。
この診療所のすごいところは、遠藤先生以下7人のスタッフ全員が同じ給料。
なんともユートピアみたいな診療所だ。
遠藤先生の奥さまの「遠藤は私の誇り」という言葉を、スタッフから聞いた。
遠藤先生はとても純粋な人で、福島愛にあふれている。
尊敬する友人である。

|

2018年3月11日 (日)

ひまわりの庭

飯舘村に戻ってきたというご夫妻。
ご夫妻は、トマト農家だったが、トマトは栽培できないために、ひまわりを庭に植えた。
今年もひまわりを植えるので、夏にはぜひ、見に来てほしいと言われた。

Img_8922_2

村での暮らしを聞いているうちに、夕飯まで用意してくれた。
おこわのおにぎりと凍み豆腐と凍み大根、青菜のおひたし・・・。
次から次へと村の人たちもやって来て、車座でみんなで語り合った。

Img_8926

Img_8924

本日11日13時15~日本テレビ「震災7年 知りたい災害新常識」

鎌田は飯舘村からの生放送に出演します。

|

2018年3月10日 (土)

明日、飯舘村から生放送

明日3月11日は、あの東日本大震災から7年。
日本テレビの「震災7年 知りたい災害新常識」(13.15~15.0)で、
鎌田は、飯舘村からの生放送に出演する。
飯舘村では学校が再開され、六百二十数人のうち百人前後が戻って来るという。
ほとんどは飯館村以外の地域からバスで通学してくるそう。
飯舘村の年間予算は震災前40億円、復興予算がつく現在は250億になった。
学校が改築され、道の駅や交流館ができ、フットサルの競技場ができ、建物がどんどん建っている。
それなりに村を住みやすくするために大事なものなのだろうが、
若者たちに意見を聞いてみると、もっと復興予算の使い方を若者たちに議論させてくれたらいいなという意見があった。
今のような建物を作るにしても、自分たち住民が議論して作ったものは活用にも温かな血が通いだす。
国の予算は建物などが中心になるが、もっと人間と人間の関係の復興のために使われるとといいと思う。
飯舘村に行って、お茶を飲んでいると鎌田が来ているというわさを聞いて、いろんな人がやってきた。
諏訪中央病院の院長だった今井澄さんの同級生までやってきた。
近々、ボランティアで講演をしに飯舘村に来い、という話が決まりかかっている。
この番組の前は、福島中央テレビにも12時前後から30分ほど出演する。
ぜひ、ご覧ください。

|

2018年3月 9日 (金)

筋トレでフレイルを防ぐ

陸前高田のアバッセたかたには、リボーンというジムもできた。
リボーン、生き直し、再生という意味。
夜と土日は若い人たちが100人ほど会員になってトレーニングをしているという。
とてもいいことだ。
貯金よりも貯筋が大事だからだ。

Img_8702

このジムは平日の昼間は午前と午後の二部制で、
筋力トレーニングに特化したデイサービスになる。
デイサービスだから、みんなでお茶を飲んだり、おしゃべりをしたりするが、
高齢者がマシンを使って筋力アップのリハビリをしている。
フレイルという虚弱や、ロコモティブ症候群にならないためにも貯筋運動は大事。
被災地にこういうデイサービスが出て行くとうれしい。
女性はわりあいデイサービスに参加しやすいが、男性は筋トレのマシンを使って筋力アップの成果が数値が出たりすると、
俄然やる気が出てくるものだ。
そのせいか、男性が少しだけ多いように感じた。

|

2018年3月 8日 (木)

すてきな図書館

陸前高田のアバッセたかたの隣に図書館ができた。
これがなかなかステキだ。
ぼくの本は、いろんなコーナーに置かれているみたい。
陸前高田に通ってきているのに、一度読んでみようと本を借りてくれる人も多いようだ。

Img_8724

Img_8723

80歳の女性から手紙をもらった。
認知症のご主人を介護している間、自分も脳梗塞になり、車いす生活となった。
そんなときに『がんばらない』(集英社)を読んで、もう一度がんばろうと思ったという。
そして、リハビリに励んだ。
奇蹟的に車いすから立ち上がれかるようになり、今では周囲の人から「後遺症はわからない」と言われる。
自分ではしびれや違和感があり、少し生活しにくいが、『がんばらない』を思い出しながら
病気に負けないで生きようと思っているという。
チョコ募金にもたくさん協力していただいた。
ぼくの本がこんなふうに役に立っていると思うとうれしい。

|

2018年3月 7日 (水)

在宅を支える

陸前高田では、胆管癌の男性の家を訪ねた。
奥さんと2人暮らし。病状は厳しいが、一生懸命、前向きに生きている。
それを支える人たちがいて、月2回、緩和ケアの専門医も大船渡から来ている。
石木先生も往診しているが、済生会診療所も往診してくれ、県立病院も地域包括ケアに理解がある。
地域での看取りのバリエーションも増えつつあるようだ。

Img_8770 復興住宅ができた陸前高田

Img_8767 津波があった海も造成が進む

Img_8766

Img_8765 医療施設なども新設され、ハードの復興もすすんでいるが、人と人との関係の復興も進められている

この後、陸前高田で、生活支え隊という有償、無償のボランティア活動をするグループの安心サポーターの養成講座で、講演をした。
陸前高田に地域包括ケアの芽を育てようということで通い始めたが、
建物だけでなく、たしかに人間と人間の関係の復興ができ始めていることを実感した。

|

2018年3月 6日 (火)

新しい拠点

陸前高田では、アバッセたかたという商業施設ができたばかり。
その近くに、中華食堂熊谷という岩手県でも有名な担々麺の店がある。
黒担々麺を食べたが、実にうまい。感動の味だ。
太ることを気にしていないカマタは、餃子も食べてしまった。
体重は70.9キロ。30年前くらいの体重とおなじだ。

Img_8763

りくカフェも訪ねた。
ここは「陸前高田まちのリビングプロジェクト」の一環として、
NPO法人りくカフェが運営している。
開業医の先生たちや地域の女性、建築・まちづくりの専門家たちがメンバーだという。
地域の憩いの場であり、野菜たっぷりで、減塩の健康的な食事を食べられる。

Img_8752

Img_8759

Img_8745 りくカフェの壁にサインするカマタ

ぼくが以前、陸前高田を訪れたとき、30人ほどで歓迎会をしてくれた。
そのとき、ぼくの横にいた先生は、長野県での健康づくり運動の話を聞いて生き方が変わったという。
りくカフェの運営をきっかけに、岩手県全体の脳卒中やがんを減らし、健康県にするための拠点にすることができるかもしれないと思った。

|

2018年3月 5日 (月)

3.11をいつまでも忘れない

東日本大震災のとき、津波で多くの船が流された。
宮城県北東部の大島も船が全滅。
しかし、菅原進さんは地震の後は津波が来ると思い、ひまわり号を沖に出した。
何度も何度も襲う津波を乗り切って、船を守った菅原さん。
気仙沼と大島をつなぐ臨時便として、多くの人たちを孤立から救った。
ぼくが震災の後、大島に渡るときも、菅原さんのひまわり号に乗せてもらった。
菅原さんは、ぼくの記事が新聞に載ると切り抜きをしてくれていたとか。
その切り抜きも全部、津波で流されたと笑った。
気仙沼と大島の間に橋がかかると、ひまわり号はお役御免になる。
しかし、たくさんの人からひまわり号を残したいという声があがった。
その応援のため、「3.11をいつまでも忘れない」というイベントを開く。
ぜひ、たくさんの人に来ていただきたい。

20180301

3.11をいつまでも忘れない
日時 2018年3月21日(水)13~16時
第一部 13.0~14.0
鎌田實講演「被災地の介護の今~地域の絆を結び、魅力的な地域包括ケアをつくる」
 ゲスト南相馬市「絆診療所」遠藤清次院長
第二部 14.30~16.0
さだまさし「津波を乗り越え、命をつないだ「ひまわり」応援コンサート」
 ゲスト気仙沼臨時船「ひまわり」船長 菅原進さん
会場 有楽町マリオン別館7階
   オルタナティブシアター
定員 400人 抽選
申し込みは3月7日まで
 ハガキかファクスでの申し込みが必要です
 詳しくはこちら↓

|

2018年3月 4日 (日)

3/10熱海でチャリティトーク&コンサート

チョコで子どもたちを救おう チャリティトーク&コンサート
日時 3月10日(土)午後2時開演(1時半開場)
会場 熱海市昭和町4-2 起雲閣 音楽サロン
前半は、JIM-NETの斉藤亮平がチョコ募金で救われる難民や子どもたちについてお話します。
斉藤君はアルビルのJIM-NET事務所やJIM-NETチャイルドハウスで常時活動しています。
後半は、亀井皓太郎さんのピアノ演奏。
ショパンやリストのおなじみのナンバーから、亀井さん編曲の日本の歌まで幅広いプログラムとトークをお届けします。

20180304

チケット 1500円 チョコレート缶1つがついてきます。
      中学生以下は無料  
      チケットは熱海国際交流会館、芦沢書店、石垣書店で購入できます。
お問い合わせ 熱海国際交流会館 電話0557-86-6233 

|

2018年3月 3日 (土)

『だまされない』増刷決定

先月発売の『だまされない』(KADOKAWA)の増刷が決まりました。
鎌田がどうやって9キロやせて、ウエストが9㎝細くなったのか、
鎌田式スクワットや食事の注意が書かれています。

Damasarenai

鎌田の健康法は、食べない健康法やがまんの健康法ではありません。
食べたいものをおいしく食べながら脂肪を筋肉へと変えていくというものです。
報酬系のドーパミンを上手に利用して、快感を得ながら楽しみながら健康を目指します。
ぜひ、読んでください。

|

2018年3月 2日 (金)

斜めの関係

3月4日「日曜はがんばらない」(10時~、文化放送)のゲストは、
認定NPOカタリバの今村久美さんと、コラボ・スクールの卒業生の高木桜子さん。
カタリバができたのは2001年。
大学生と高校生が話し合うことで、学ぶ意味や生きる目的を考えさせ、
心のどこかに火をともす機会を提供しようと活動を始めた。
高校生と大学生がつながることはわりあい少ない。
先生と生徒という上下の関係でも、友だち同士の横の関係でもない、
少し先輩の斜めの関係に注目したのがおもしろい。
東日本大震災を機に、女川と大槌で被災地の放課後学校コラボ・スクールを開設した。
カタリバでのノウハウを生かして、復興を担う未来のリーダーの育成を担たいという。
被災地の子どもたちの日常に寄り添う活動は、さらに発展。
熊本地震が起こると、被害が大きかった益城町にもコラボ・スクールを開校。
益城の若者たちが女川や大槌の復興の状況をみることで、自分たちの復興もイメージしやすくなる。
こちらも、斜めの関係だ。

Img_5249

大槌町で津波に遭った高木さんにも震災体験や将来への思いを聞いた。
彼女は、家族7人。津波で家は完全になくなったが、津波てんでんこでばらばらに逃げて、みんな助かった。
コラボ・スクールで英会話の勉強をしたことで、留学を考えているという。
2019年に釜石で開催されるラグビーワールドカップでは、英語案内ボランティアをするのが直近の夢だ。
高木さんのような若者たちがいると知り、うれしくなった。
「日曜はがんばらない」ぜひ、お聞きください。

|

2018年3月 1日 (木)

3/21被災地応援イベント

東日本大震災被災地の介護支援を続けてきた「がんばらない介護生活を考える会」。
3月21日に有楽町マリオンで、さだまさしさんとイベントを開催します。
定員400人で、抽選・全席指定になります。
申し込みは3月7日必着ですので、お急ぎください。

20180301

日時 2018年3月21日(水)
第一部 13.0~14.0
鎌田實講演「被災地の介護の今~地域の絆を結び、魅力的な地域包括ケアをつくる」
 ゲスト南相馬市「絆診療所」遠藤清次院長
第二部 14.30~16.0
さだまさし「津波を乗り越え、命をつないだ「ひまわり」応援コンサート」
 ゲスト気仙沼臨時船「ひまわり」船長
会場 有楽町マリオン別館7階
   オルタナティブシアター
定員 400人
申し込みは3月7日まで
 ハガキかファクスでの申し込みが必要です
 詳しくはこちら↓
ぜひ、ご来場ください!

|

« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »