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2018年3月20日 (火)

横浜で講演

横浜市青葉区へ講演に行った。
青葉区では、青葉区版エンディングノートを作って普及するなどおもしろいことをしている。
「自分の命は自分で決める」というのは、大事なテーマだ。
区長さんが熱心で、最前列で講演を聞いてくれた。
「1%はだれかのために」というぼくがよく使うフレーズを、まちづくりに活かしているという。
医師会ではイエローノートを作り、救急車が来たときなど、
飲んでいる薬やかかりつけ医、介護保険の情報などがすぐにわかるように役立てる予定だと聞いた。

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講演の後、夕食を食べながら懇談。
一人の先生がぼくの『人間の値打ち』(集英社新書)を読んでくださっていて、
「おもしろい」と絶賛してくれた。
人間の値打ちとは何か。
「価値」は主観的で、「値段」は客観的。
お金を稼ぐということはどういうことか。
人類が発明したお金という概念は長い歴史のなかで変わってきた。
最初は使うためのお金が、貯めるためのものになり、増やすためのお金になったりしている。
「富は滴り落ちる」というが、実際は、富をつかんだ人間の欲望によって、富は滴り落ちてこない。
こんな時代だからこそ、お金に換算できない「人間の値打ち」を問うことが大事なのだと思う。

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