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2018年3月30日 (金)

子どもたちの選択

3.11に福島県飯舘村に行った。
飯舘村は4月から小学校と中学校が再開される。
約100人近い子どもたちが戻ってくる。
もともとは600人いた。
多くの子どもたちは福島市などの仮設住宅からバスで通学してくる。
いま中学2年生の22人はほぼ全員が飯舘村から通学。
みんなで一緒に中学を卒業したいという。
ぼくが3年ほど前、仮設の中学で「命の授業」をした子どもたちはもう高校生。
その生徒たちは飯舘から住民票を移したくないという。
飯舘村で成人式を挙げたいと考えているそうだ。
改築された校舎には畳のスペースができた。
高齢者に飯舘村の文化や昔話を語り継いでもらうためだ。

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放射線量は役場から学校の付近で、毎時0.29マイクロシーベルト。
福島市の仮設から通ったり、学校の校舎のなかにいることを考えると、
子どもたちの年間の被ばく量は1ミリシーベルト以下になる。
ぼくは何度もチェルノブイリに行っているが、年間1ミリシーベルト以下にすることが大事と言われ続けてきた。
飯館村はまだまだ森や山は除染が十分に行われていないが、
戻りたい子どもたちが学校に通学することが可能になりだしている。
中学生に話を聞くと、飯舘村の学校に通学することについては、親が決めたのではなく、自分で決めたという。
この春、100人の子どもたちが戻ったが、500人はほかのまちの学校に通うことを決めたということだ。
どちらの選択にせよ、それぞれが苦渋の選択をしている。
自分で考えて決断したことに対して、周りはいろんなことは言わないほうがいいように思う。
あたたかく見守ってあげたいと思った。

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