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2018年4月 5日 (木)

鎌田實の一日一冊(330)

「自力でいどみ、他力にたより 車いす巡礼・可能性への挑戦」(滝口仲秋著、本の泉社)
車いすの人がどんな準備をすれば巡礼の旅ができるか、具体的に書かれている。
だが、この本は実用の書にとどまらない。
著者は、巡礼をしながら大切なものに気づいていく。
これが巡礼の魅力なんだと思う。

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著者のことはよく知っている。
何度も障害者の旅でご一緒した聡明な方だ。
これまでも何冊も本を書いている。
脊髄腫瘍で手術し、命はとりとめたが脊髄損傷となった。
それでも病気にも障害にも負けないで、常に前向きに生きているところがすごい。
滝口さんは煩悩を少しずつ減らし、真理に近づいていこうとする。
タイトルがいい。
自力で挑みながら、弘法大師に身を任せ他力で生きていくことの大切さに気づいてく。
滝口さんの生き方を通して、空海の教えにも触れることができる。

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