« いい空気 | トップページ | おしらせ »

2018年6月 6日 (水)

あなたを寝に行く

心を痛める悲しいニュースが多い。
特に、障害者への強制不妊手術は、された人たちのことを考えると心が痛む。
旧優生保護法に従って、裁判官など有識者が裁定を下していた。
その裁判官をしていた人がテレビに出て、大変なことをしてしまった、と謝罪していた。
80歳を超えた人が、つらかったと思うが、過ちを謝罪することはとても大事なことだ。
その時代に優生保護法に抵抗するのは、とても難しかったと思う。
今なら非常識と言えることも、そのときにはなかなか言えなかった。
しかし、国の方針でそれをされてしまった個人には、きちんと謝罪すべきである。

Img_9547

以前、脳性麻痺のふうちゃんの詩「女の子のとき」を紹介したが、数年前、評判になった脳性麻痺の中国の詩人、余秀華さんの詩を思い出した。
「中国の大半を通り抜けてあなたを寝に行く」という詩は、
中国で話題になり、インターネットで拡散した。
「あなたを寝に行く」という表現には、詩人の魂が乗り移っている。
「実をいうと、あなたを寝ることと、あなたに寝られることはそうは変わらない、
いずれもふたつの肉体が衝突する力、この力が押し開いた花である」
必死に生きる詩人の熱い情動が感じられる。
「私は弾丸雨飛のなかをくぐって、あなたを寝に行く」
「無数の私が疾走し、一人の私になって、あなたを寝にいく」
人間としての大切な思いを、旧優生保護法という法律が奪ったことを、国ははやく謝罪すべきと思う。

|

« いい空気 | トップページ | おしらせ »