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2018年6月25日 (月)

新しい気配

唐組61回公演「吸血姫」を見に行った。
東京公演は忙しくて見ることができず、長野での公演である。
1971年の作品。
あぶらがのっている頃の唐十郎で、少女仮面で大きな評価を得て、
あふれるほどのお客さんが状況劇場にやってきた。
唐十郎を筆頭に、四谷シモン、大久保鷹、不破万作などの役者が熱演していた。

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今回の唐組の再演は新しい波を感じさせる芝居だった。
久保井研の演出がいい。
状況劇場のころの役者は久保井研と藤井由紀だけになったが、新しい役者が育ってきた。
特に、大鶴美仁音と大鶴佐助が輝いている。
2人とも唐十郎の子どもである。
大鶴美仁音は、凛とした美しさがあり、声が魅力的だ。
初舞台のころに比べると、ハスキーでありながら、テントのいちばん後ろに座っているぼくにもきちっと聞き取れる。
修行を積んできた感じがする。
舞台女優のスターになれるかもしれない。
大鶴佐助は、唐十郎の空気をまとっている。
セリフのテンポも唐にそっくり。
ドスのきいた声と、ひょうきんなズッコケが見事なバランスだ。
唐組を何人もの優れた役者が去っていき、困難な時代が続いたが、
若手が育ち、スターが生まれそうな気配がしている。

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