10代に戻ったら読みたい20冊
南相馬市小高区に、芥川賞作家・柳美里さんの本屋「フルハウス」がオープンした。
とてもすてきな本屋さんだ。
ここの特徴は、なんといっても棚のつくり方。
鎌田實の「もし自分が10代に戻ったら読みたい20冊」というコーナーがあり、
おすすめ本の理由が冊子にまとめられている。
ぼくがおすすめする本を一冊、鎌田の本を一冊、買って、
冊子ももっていく人もいるとか。
一つの読書案内になるといいなと思う。
詩人の和合亮一さんの「思わず詩が書きたくなる20冊」というコーナーには、
ぼくと同じように「田村隆一詩集」があるのを見てうれしくなった。
アレン・ギンズバーグの詩集もあり、ぼくもギンズバーグの「吠える」という詩集が大好きだ。
こんなふうに、24人の作家たちのおすすめの20冊があり、とても興味深い。
自分との共通点をみつけたり、まったく知らなかった世界を案内してくれたりする。
先日は、ここで鎌田の本の朗読会と、柳美里さんとのクロストークの会があった。
フルハウスの裏には元ポンプ屋さんの小屋があり、そこでコンサートや芝居、講演会ができるようになっている。
欧米では、作家が自作の朗読会をすることが多いが、柳美里さんはそんな文化をこの南相馬で広めようとしている。
本屋の可能性は大きい。
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