緩和ケア病棟の焼き肉会
諏訪中央病院の緩和ケア病棟で、焼き肉会があった。
患者さんやご家族のために、5階のベランダで焼き肉やトウモロコシを焼く。
すると、いい匂いに、若い医師たちも集まってきた。
この焼き肉会は、毎年やっているが、きっかけは若い末期がんの女性の「焼き肉が食べたい」という言葉だった。
病院では、食べやすい食事、消化のいい食事を出すようにしてきたが、
たまには焼き肉を食べたい人がいるんだな、と気づかされた。
スタッフで話し合って、焼き肉を出すことにすると、
この患者さんのお母さんがすばらしい提案をしてくれた。
自分の娘のためだけでなく、緩和ケア病棟のみなさんと一緒に食べようということになったのだ。
以来、年に一度の焼き肉会が、緩和ケア病棟の恒例の行事となった。
ホスピスボランティアの人たちも、寒天料理をつくってきてくれた。
楽しい焼き肉会である。
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