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2018年8月

2018年8月31日 (金)

お知らせ

9月2日、「報道プライムサンデー」(フジテレビ、午前7時30分~)に出演する。
岐阜の病院で、熱中症の疑いで亡くなった高齢者。
財政問題から医療費抑制政策を取らざるを得ないのはわかるが、
中小の病院にとってはますます経営は厳しく、設備を整ることも改革することも余裕がない。
さらに、医師や看護師など人員不足も追い打ちをかけている。
今回の事件では、病院側の管理態勢には批判されても仕方ない点があるが、
医療制度について考え直さなければならないことがある。

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同日、午前10時からは「日曜はがんばらない」(文化放送)
まだまだ残暑が厳しいが、夏バテや秋病みなどを起こす自律神経の乱れについて、パートナーの村上信夫さんと語り合う。
ぜひ、チェックしてください。

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2018年8月30日 (木)

野球部

東京医科歯科大学の野球部の後輩から冊子が送られてきた。
もともとあまり強いとはいえない医科歯科の野球部だが、驚くのは女子マネージャーが12人もいるということ。
よっぽどチームのなかにスターのようなエースがいるのかな、と写真をよく見たがわからなかった。

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ぼくはキャッチャーをしていた。
東日本の医学部系の大会や、関東医科リーグとか、関東歯科リーグとかがあり、
毎週末、試合をしていた。
50年ほど前の話だ。
なんとなく懐かしくなった。

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2018年8月29日 (水)

筋トレ+たんぱく質

週2回ジムで、バーベルを上げながらのスクワットやかかと落とし、120キロのレッグプレスをして筋肉を強化している。

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その後の30分間はたんぱく質の吸収がよくなるゴールデンタイム。
ジムから50mの馬刺し屋さんで、馬のステーキを食べた。

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たんぱく質が勝負だ。

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2018年8月28日 (火)

カマラジオ #13

鎌田實「いのちを語る」第13回

Inochi2  Kamaradio

http://m.himalaya.fm/album/329156/sound/17927568/2/jp

8/9発売「新版 へこたれない」(光文社知恵の森文庫)

第1章「おたおたしない」の一部を朗読します。

貧乏だったけど、あたたかな生活があった。ぼくの原点・・・。

BGM:がんばらないレーベル「ひまわり」より、「死んだ男の残したものは」(坂田明)

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2018年8月27日 (月)

ライフジャケット

興味深い研究論文をみた。
東日本大震災ではたくさんの人が亡くなったが、
原因は地震による津波。
そして、その死因は溺死である。
元武蔵野赤十字病院外科部長の栗栖茜(くりす あかね)さんは、
津波によって発生する渦にのみ込まれると水中にひきずりこまれ、水面に出ることができずに溺死すると推定。
海洋研究開発機構などのいくつかの研究チームと合同研究を行った。
ライフジャケットをつけた人形と、ライフジャケットをつけない人形の様子を、人工的な津波を起こして実験した結果、ライフジャケットをつけない人形は、水面下1mのところへ引っ張り込まれた。
しかし、ライフジャケットをつけていると、水面に頭が出るので呼吸ができる。

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そこで、栗栖さんたちは、次のように結論づけている。

津波から助かるには、
1に、津波てんでんこ
2に、ライフジャケット
まずは、高台に逃げることが肝心だが、沿岸部で津波が来るスピードが速い場合は、
ライフジャケットをつけていることで助かる命があるという。
防災用品のなかに、ライフジャケットが用意される時代が来るかもしれない。

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2018年8月26日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(394)

「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」
とにかくおもしろい。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をオマージュしたような物語。
チューリップの先物買いでバブルを呈した17世紀のオランダ。
香辛料で富を得た有産階級の年老いた男が、若い妻をもらう。
そして、妻の肖像画を描くために、画家を雇う。
妻ソフィアを演じるのは、アカデミー助演女優賞女優のアリシア・ヴィキャンデル。
孤児院で育ったソフィアは、年の離れた夫と愛のない結婚するが、やがて画家と恋に落ちていく。
夫は若いソフィアに子どもができるのを待ち望んでいるが、なかなかできない。
そこで、とんでもないことが起こる。
当時のバブル経済のなかで、愛や裏切りが交錯する。

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コメントを求められ、ぼくはこんなコメントをした。
「愛・チューリップ・絵画が錯綜しながら、欲望と裏切りがうずまくミステリアスな映画。
あなたのフェルメールの見方が変わります。きっと」
フェルメールが活躍したデルフトが舞台。
「デルフトの眺望」といった作品があるが、ぼくはこの絵を直にみたくて、
ハーグにあるマウリッツハイス美術館に行ったことがある。
今年の秋は、フェルメールの作品が日本にたくさんやってくる。
なんだか、フェルメール・フィーバーが起きそうだ。

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2018年8月25日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(393)

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」
4Dで見た。
360度のサラウンド、座席が前後、左右、上下に振動し、風が吹きつける。
体感型の上映システムだが、ちょっとやりすぎ。
3Dで十分かな、と思った。

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この作品は、シリーズ第六弾。
トム・クルーズがスタントマンなしでアクションをしているが、これがすばらしかった。
「カメラを止めるな!」

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おもしろかった。
うまくできている。
ホラーが嫌いなぼくでも、大笑いで見ることができた。
あまりのヒットで裁判問題が起きそう。
「ジュラシック・ワールド 炎の王国」

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これもうまくできている。
とにかく映画大好き。
どれをみてもおもしろい。

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2018年8月24日 (金)

すばらしい発想のボランティア活動

「高校生ボランティア・アワード2018」で、鎌田賞を受賞したのは青森県立五所川原農林高校だ。
この高校では、認知症カフェをやっている。
認知症の人にとって、若い高校生たちと接することだけでも、いい反応が出てきそうだ。
認知症の作業療法に園芸療法というのがあるが、ここでは車いすに座りながら、花や野菜を育てることができる花壇をつくった。
お年寄りにはなじみのある、毛豆という津軽特産の豆を育てているのもいい。
コミュニケーションにも方言を使っていて、これがまたいい。
お年寄りたちの心もほっこりするし、若い世代がふるさとの言葉を継承していくことにもなる。

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このほか、環境DNAをつかってカスミサンショウウオという絶滅危惧種を見つける方法を考案した岐阜県立岐阜高校、
アレッポせっけんを200個売って、その利益で子ども食堂をやっている山梨学園高校など、
なかなか面白い活動が行われている。
青森県立名久井農業高校は、日本で初めてドローンを使った果樹の受粉に成功している。
これは果樹農家にとってもきつい作業の合理化につながる。
こうしたユニークで、すばらしい活動をしている高校生たちに勇気をもらった。

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2018年8月23日 (木)

高校生たちの力

風に立つライオン基金主催の「高校生ボランティア・アワード2018」が無事終わった。
2日間、84校の高校生たちがボランティア活動を発表。
豪雨災害に遭った総社市で、1000人近い高校生を集めて支援体制をつくった高校生も来場して、シンポジウムに参加してくれた。

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ボランティア活動で壁にぶつかったとき、どう越えたらいいのか。
ぼくは、そんなテーマのシンポジウムの司会をしたが、とてもいい議論になった。
国境なき医師団による医療支援や、アメリカの12歳の少年が立ち上げたNPOフリー・ザ・チルドレンが途上国で1000以上の学校づくりをしている話なども聞き、
活動の視野が広がったようだ。

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歌手の若旦那やももいろクローバーZも、会期中みちっりとボランティアをしてくれて、高校生たちとも一体感が生まれたようだ。
2日間、高校生たちの活動の様子を見て来たが、その発信力や行動力は、これから世界を変えていく大きな波になっていくと確信した。

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2018年8月22日 (水)

ホスピタリストの養成

諏訪中央病院で、アメリカの感染症専門医の青木先生が感染症のレクチャーをした。
同時に、日米医学医療交流財団の理事たちもやってきた。
諏訪中央病院での病院総合医の育成の様子を視察したいということだ。
高齢化にともない、ホスピタリスト(病院総合医、総合診療医)の役割が期待されている。
特定の臓器、特定の疾患を扱う専門医に対して、広い範囲の臨床をマスターし、トータルで診ていくのがホスピタリストだ。
複数の病気を抱えることが多い高齢者にはとても頼もしい味方になる。

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日米医学医療交流財団では、まだ日本では少ないホスピタリストを普及していくために、
アメリカでホスピタリストの研修を助成している。
諏訪中央病院の若手の医師も、アメリカのホスピタリストを学ぶことで、クオリティを上げることができる。
財団は、寄付で支えられているというが、日本の医療の質を上げるためにとてもいい役割をしていると思う。

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2018年8月21日 (火)

メディカルジャパン東京開催

第一回「医療と介護の総合展 東京」(通称 メディカルジャパン東京)が開催される。
3年前、日本初の「医療と介護を網羅した展示会・セミナー」が大阪で誕生し、メディカルジャパン大阪が開催されてきたが、いよいよ東日本でも開催されることになった。
鎌田は、大阪で2年ほど講演してきたが、今回も地域包括ケアのあるべき姿について講演する。
タイトルは、「夢のある地域包括ケアをどうつくるか~それぞれの「わがまま」をつなげる~」
(地域包括ケアEXPOセミナー 基調講演 9月12日13~14時半、事前申し込みが必要)

メディカルジャパンでは、医療機器・設備EXPO、病院運営支援EXPO、医療IT EXPO、介護&看護EXPO、地域包括ケアEXPOに分かれ、病院経営、事務職員のためのマネジメント、医療情報、看護セミナー、AI介護、保険外サービスなど、120セミナーを開催。
医療から介護までを網羅する400社も出展する。

来場には招待券が必要。
セミナーは、無料のものと有料のものがある(後援団体の会員は全セミナー無料)。

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会期 9月12~14日(10時~18時、14日のみ17時終了)
会場 幕張メッセ(千葉県美浜区)
主催 リードエグジビションジャパン株式会社

詳しくはこちら↓

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2018年8月20日 (月)

「新版へこたれない」

鎌田の新刊「新版へこたれない」(光文社知恵の森文庫)が「女性自身」で紹介されています。

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それが、YAHOOニュースにも取り上げられています↓

ぜひ、ご覧ください。

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高校生ボランティア・アワード開催

風に立つライオン基金主催の「高校生ボランティア・アワード2018」が8月21、22日、有楽町の東京国際フォーラムで開かれる。
約80校の高校生たちが、日ごろのボランティア活動の様子を発表する予定だ。
今年の目玉は、7/7に発生した西日本豪雨で活動した総社市の高校生。
1000人以上の高校生が集まり、避難所で食事を配ったり、支援物資を配ったり、被害にあった家の泥をかき出しをしたり。
高校生が活動を始めたことによって、意気消沈していた市民たちが前を向きはじめた。
そのきっかけをつくったのは、総社市長に「私たちにできることはありませんか」と発信した高校生。
それに対して市長は「市役所に手伝いに来てください」と、すぐに答えた。
別の高校の生徒は、情報の拡散を呼びかけ、多くの高校生が参加することになった。
21日には、最初に市長にメールをした高校生らが来場して、その様子を語る。

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Img_0750 豪雨被害に遭った総社市を訪ねたさだまさしさんと鎌田

22日の午前10時からは、国際医療支援をしている人たちと高校生が意見交換。
困っている人に手を差し伸べることの大切さを語り合う。
入場無料。
YouTubeでもライブ配信します。
詳しくはこちら↓をご確認ください。

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2018年8月19日 (日)

ふるさと納税で人間ドック

諏訪中央病院のドック健診センターが新しくなった。
茅野市に、15万円以上のふるさと納税をしていただくと、ここで人間ドックを受けることができる。
いままで一泊2日で行ってきた検査を、半日で受けられるようにした。
健康長寿にとって、健診は大切なもの。

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蓼科や諏訪湖畔には温泉ホテルがたくさんあり、原村にはペンションがある。
夏はさわやかで、秋の紅葉は美しい。
冬の八ヶ岳や雪景色は見物だ。
ぜひ、人間ドックを受けがてら、長野県で「命の洗濯」をしてみてはどうか。

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2018年8月18日 (土)

カマラジオ #12

鎌田實「いのちを語る」第12回

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http://m.himalaya.fm/en/episode/329156/17184114

悲しい時は、泣けばいい。
無理に笑わなくてもいい。
涙を流すと、脳はリセットされ、再びやる気が出てきます。
明日は、明日の太陽が昇ります。

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2018年8月17日 (金)

まちだ丘の上病院で回診

両腕が不自由な高校生は、スティックを口にくわえてスマートフォンを操作している。
メールの打ち込みはぼくより早い。
ショートステイで入院し、リハビリをしながら、福祉系の大学を目指している。

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病棟の回診を終えて、病院内にある一二三(ひふみ)学園へ。
これは東京都からの委託事業で、重度心身障害児者の施設である。
長期間入所している人もおり、なかに50年という人も。

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歌手のさとう宗幸さんのファンという男性は、コンサートでさとうさんと親しくなった。
それ以来、さとう宗幸さんは一二三学園に来て、ボランティアでミニコンサートをしてくれている。
9/15にもさとう宗幸さんが来て、歌をうたってくれるという。
ありがたいことである。

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2018年8月16日 (木)

かかと落とし

「壮快」10月号で、かかと落としの特集をしています。
鎌田は、下肢の血流がよくなり、骨ホルモンのオステオカルシンが分泌されて、血糖値も下がるなどのかかと落としの効果を解説しました。
実際に、血圧が下がったり、前立腺肥大が改善した例が紹介されています。

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埼玉医科大学の心臓リハビリテーション科診療部長で教授のドクターも、かかと落としとハーフスクワットをすることで、下肢の筋力を強化でき、心不全を予防すると言っています。
心不全は高齢化に伴い増加していますが、2030年には130万人にも達すると推定されています。
信州大学医学部の整形外科講師も、かかと落としで骨密度が大幅にアップする、と解説。
簡単な運動なので、ぜひ、かかと落としをやってみましょう。

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2018年8月15日 (水)

鎌田劇場へようこそ!(392)

「クリミナル・タウン」
サム・マンソン原作の精神小説を映画化した。
高校生のカップルが主人公。
初めて彼女とセックスした日、文学好きの優等生ケヴィンが、バイト先のカフェで殺された。

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臭いものに蓋をしようとする大人たち。
学校も警察も本気で事件を解決しようとしない。
2人は犯人を探そうとするが、真面目だと思っていたケヴィンの別の姿が見えてくる。
青春ストーリーのなかにサスペンスが入り込んでくる。
ハラハラする映画だ。

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2018年8月14日 (火)

高校生のリーダー養成塾

福岡県宗像市で行われている「日本の次世代リーダー養成塾」、
昨年に続いて講演してきた。
熱い志をもつ高校生たちが集まった。
一時間の講演のあと、30分のディスカッション。
30人近い高校生から手があがり、おもしろいディスカッションができた。
いい大学に入るために覚え込ませることよりも、考えてディスカッションする力を養成することは大事なことに思える。

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この2週間の養成塾の最後は、92歳でマレーシアの首相に返り咲いたマハティールさんの講演だ。
770億円の賄賂を海外から迂回して受け取った疑いがかかっているナジブ首相と闘って、国民の信頼を勝ち取った。
そんなマハティールさんはリーダー養成塾を気に入って、なんと国の有力者50人を連れてやってきた。
マレーシアなど東南アジアに中国が進出していることに対して危機感をもち、
日本との関係を構築しなおしたいと考えているようだ。
その気にさせたのは、若者の真面目な姿勢。
そこに日本の未来を感じ取っているのだと思う。

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2018年8月13日 (月)

お知らせ

「PHP特別保存版10月号」
かつて俳優の児玉清さんと、「心をあたためる言葉をもとう」というテーマで対談をしました。
不安ばかりに目を向けないで、あるときは精一杯がんばったり、あるときはふっと力を抜いてみたり。
そういうふうにしないと人間は生きていけない、と鎌田は述べています。

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いい言葉は心を強くするとして、
「ときには下る勇気をもってみること。下ることを恐れずに歩いてみること。それがまた上る力を与えてくれるのだと思う」という言葉もあげています。
心の強い人の心理習慣、ぜひ読んでみてください。

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2018年8月12日 (日)

豪雨被害の総社市へ

西日本豪雨で被害を受けた岡山県総社市にさださましさんと支援に入った。
大変な被害を受けた地域だが、以前から避難訓練が行われ、
ボランティア意識を高める福祉活動が行なわれている地域で、お互いの助け合いが行われていた。
全国からの支援物資も、被災者が自由にもらうことができる。
足りないものをSNSで発信すると、全国の人が協力してくれる、と社協のスタッフも感謝していた。

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隣の倉敷市真備町では、広範囲に水に浸かり11のうち10の医療機関が浸水。
中心的な真備記念病院も使えなくなってしまい、仮設の診療所で診察していた。
地域の薬局もほとんどが浸水し、一時は薬の供給に困ったようだが、今は診察ができ薬が出せるようになった。
厳しい状況のなかで、いろんなことが行われていることがわかった。

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豪雨災害の被害の傷は大きく、まだまだ支援は必要だ。
9/23には、さだまさしさんと再度、支援に入る計画をしている。
ぼくは、避難生活のなかで健康を失わないようにするための健康の話をし、さださんはミニコンサートをする。
避難生活では炭水化物が多い食事に偏りがちだが、
茅野市のステーキハウスが、ステーキ丼やうな丼、コンテストで世界一になったソーセージを使ったホットドッグなどを持って支援に入ろうと考えている。

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2018年8月11日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(391)

「ライ麦畑で出会ったら」
若者のバイブルだったサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」のオマージュのような作品。
小説の原題「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は、「ライ麦畑の捕手」とも訳されたことがある。
ライ麦畑でゲームをしている子どもたちが、がけから転がり落ちそうになっときに捕まえるのが、自分のやりたいことだと主人公は語る。

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映画の主人公も、小説の主人公と同じようにドジで自分の生き方を見つけられない。
「ライ麦畑でつかまえて」を心の支えにしている主人公ジェイミーは、「ライ麦畑」を芝居にしたいと考え、サリンジャーに許可をもらいにいこうとする。
隠遁生活を送る作家を探すロードムービーでもある。
初恋も芽生えていく。
ちょっとグッときてハラハラする、さわやかな青春映画だ。

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2018年8月10日 (金)

お知らせ

ベイエフエムの「東京ガス キュリオスハマジ」に出演します。
モデルでタレントの浜島直子さんがDJを務める番組。
鎌田の近刊「曇り、ときどき輝く」(集英社)を読み込んでいてくれて、おもしろい話ができました。

Img_0676 浜島直子さんと

出演は、明日8月11日と、18日の午前11時から
二回にわたって出演します。
ぜひ、お聞きください。

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2018年8月 9日 (木)

「新版へこたれない」発売

本日、文庫の「新版へこたれない」(光文社)が発売されます。
「おそれない」「悩まない」「へこたれない」「欲張らない」という言葉を使いながら、
新しい生き方の提案をしています。

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『新版へこたれない』(光文社知恵の森文庫、640円税別)

2009年に出版した「へこたれない」(PHP研究所)を編集し、写真も全面的に新しくしました。
岐路に立ったとき、どんな選択をするか。
大切な人を看取るとき
自分自身が最期を迎えるとき
どんな生き方をするか。
ヒントになるような具体的な話を書いています。
ぜひ、読んでみてください。

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2018年8月 8日 (水)

いつも波を起こそうと考えてきた。
患者が来ない病院に、どうしたら患者が来るようになるか。
不健康な地域を、どうしたら健康で長生きの地域にすることができるか。
鎌田流の発想を、「鎌田塾」では若い医師たちに伝えるようにしている。
食生活改善推進委員のオバちゃんたちが応援してくれて、おいしい食事をつくってくれ、
みんなでそれを囲みながら勉強会をする。

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開かれた病院にしたいと思った。
時間的にも、空間的にも、内容的にも開かれていることを目指した。
町の人が来やすい病院にしようと思って、ボランティアを大事にしてきた。
グリーンボランティアがつくってくれる美しい庭は、季節ごとにすばらしい表情をみせてくれている。

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病院のスタッフも町へ出て行き、町の人も病院に来やすくなるような関係づくり。
そうやって病院と町が一体となって変わっていく。

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御柱祭りは、病院と町が一体となるいいチャンス。
メドデコにも乗せてもらった。
最近は高木先生ら何人かのスタッフが御柱に乗せてもらっている。
長い時間のなかで、本物のネットワークができてきているように思う。

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2018年8月 7日 (火)

地域包括ケアEXPO

医療と介護の総合展 メディカルジャパン東京 会場:幕張メッセ






地域包括ケア EXPO 基調講演 (鎌田實)

 2018年9月12日(水) 13:00 - 14:30

 地域包括ケアのあるべき姿とは?
「夢のある地域包括ケアをどうつくるか」 ~それぞれの「わがまま」をつなげる~

主催:リード エグジビション ジャパン株式会社 お申込み受付中

地域包括ケアシステム実現に必要な「連携ICT」「生活支援サービス」「介護予防製品」が一同に出展する専門展で、鎌田が基調講演をします。

来場には招待券が必要です。

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2018年8月 6日 (月)

佐賀で健康長寿実践塾

佐賀に一泊二日し、2つ講演した。
佐賀では年3、4回の予定で、鎌田の健康長寿実践塾をはじめた。
健康づくりのための具体的な情報を学び、みんなで体操やスクワットをしたり、
鎌田の味付け卵、具沢山みそ汁などを実際に作ったりしている。
これからは、健診データとリンクさせてどのように成果がでたかを評価していく予定だ。

Img_0685 佐賀城のお堀の朝焼けがきれいだった

佐賀新聞にも、月一回、健康づくりのための情報を連載している。
佐賀を健康長寿日本一にようと思って、通い続けている。

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佐賀にはおいしい野菜や魚がいっぱい。
今回は、うなぎのせいろ蒸しのお弁当を食べたが、ひつまぶしに近く、ご飯がふわふわでおいしかった。

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2018年8月 5日 (日)

手を差し伸べる

東日本大震災の直後、保育園に通っている子どもたちに絵本の読み聞かせに行った。

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絆診療所では、8回ほど健康講演会をしている。
仮設住宅などで暮らしている人たちの健康を守るためだ。

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32年前、チェルノブイリ原発事故で消えた都市プリピャチは今も廃墟のままだ。
無人の都市を訪ねると、文明の選択はこれでいいのだろうか、と考えさせられる。

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支援に行くということは、常に考えさせられることだ。
そして、これでいいのか、これでいいのか、と迷いながら、
少しでも明るい未来を見つけること。
これからも困っている人のいるところへ通い続けたいと思う。

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2018年8月 4日 (土)

診察風景

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42年ほど前、27歳のぼくが内科の外来の診察をしているところだ。
「がんばらない」という本で、ぼくのオチンチンを触るおばあちゃんのことを書いた。
そのおばあちゃんの後ろ姿だ。
声が大きくて元気なおばあちゃんだった。
でも、家では寂しかったのだと思う。

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現在、イラクのダラシャクランの難民キャンプで、心臓病の子どもの経過観察をしている。
病状が変化すれば、都市の専門医に紹介状を書き、受診できるように手配する。
それがぼくの役割。
そして、ミルクを渡し、きちんと成長していけるようにすること、
お母さんの心を支えることも大事な役割だ。
ぼくがかぶっている帽子はお母さんが作ってくれたものだ。

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2018年8月 3日 (金)

イラクのスーク

イラクでは、ハチミツやナッツがよく売られている。
水飴を使ったべとべとした甘い菓子は、男たちが大好きだ。
40度を超す暑さのイラクでは、この甘さが意外とおいしいのだ。

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肉屋が多い。
肉のスープやヒヨコ豆のコロッケが人気だ。
どちらもおいしい。

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豚は食べない。
牛も食べることは少ない。
圧倒的に多いのは羊料理だ。

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2018年8月 2日 (木)

難民キャンプの生活

イラクの各地の難民キャンプの様子。
ぼくが行くたびに診察している心房中隔欠損の子ども。
経過観察中だが、うまく成長してきている。
お母さんとも仲良くなった。

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キャンプに入れない人たちが、金網越しに、キャンプの中にある市場で商品を買っている。

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中東の男性は床屋が大好き。
難民キャンプでもすぐに即席の床屋ができて、行列ができる。
かっこいいひげをつくり、頭をきれいに剃り上げる。

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難民キャンプのなかの道は人であふれる。
日本人を見つけるとわっと集まってくる。

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2018年8月 1日 (水)

新星に期待

唐組芝居にスターが生まれそうだ。
大鶴美仁音は、何度か芝居を見て来たが、舞台の空気を引っ張っていく素質があるなと思っていた。
だが、唐組61回公演「吸血姫」で花が咲いたようだ。
体当たりの演技が、芝居の勢いを増していく。
美しくて華がある。
舞台女優として大成しそうな予感。

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Ich_0835 唐組61回公演「吸血姫」から(撮影・清水博純氏)

もう一人は大鶴佐助。美仁音の弟だ。
彼のことは小さいときから知っているが、舞台に立つと唐十郎を思わせる。
唐十郎は台本を書き、監督をし、主演俳優でもあった。
かつて状況劇場の仲間である不破万作、四谷シモン、麿赤児、李麗仙、根津甚八、小林薫など、そうそうたる役者のなかでも、
唐十郎は役者として輝いていたが、大鶴佐助は唐十郎のように大きな俳優になっていく可能性がある。
舞台に立っていると、大きい体がもっと大きく見える。
存在感のある役者になりそうだ。
秋の唐組公演が楽しみである。

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