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2018年9月29日 (土)

百合の花は動けないが・・・

越川美佐子さんの水彩画には、
うめくような強い言葉がかかれている。
「私が強く強く生き続けるという気持ちを持ち続けること
その思いで日々過ごそうと思う」
進行性筋ジストロフィーで、手も思うようには動かせない。
呼吸も、人工呼吸器の助けが必要だ。
痰を出す筋肉も動かない。
それでも、手に筆をもって、絵をえがき、絞り出すように言葉を綴っている。

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乳がんになった。
手術が終わった後、不安な思いのなかで、
「そうだ、私は新しい命をもらったんだ」
「私の腕の上げ下ろしをしてくれる人は、私の命をつなぐ大切な存在。
私はみんなとともに生きていたい」と書いている。
越川さんの絵が、たくさんの人に手の上げ下ろしを手伝ってもらってできているなんて、
だれも信じられないだろう。

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「生きることの意味がわかりかけた今、
もう少しだけ「生きたい」と思うのは欲ばりだろうか}
欲ばりじゃないよね。
越川さんを見ていると感動する。
人間のすごさがわかる。

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「動けないことが不自由だと思っていた。
でも、「想像の翼を広げよ」と教えてくれた人がいた」
体は不自由だけれど、越川さんは見事に自由に生きている。

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