鎌田實の一日一冊(336)
『うらさだ』(さだまさしとゆかいな仲間たち、小学館)
面白い本が出た。
「さだまさしは病気だ」とぼくは書いた。
人を幸せにしたいというホルモン、オキシトシンが出過ぎるという病気。
なかなかの難病だ。
「超多能病」でもある。
この病気のために、映画作りまでしてとんでもない額の借金を背負うなど失敗することもある。
さだまさしは、お酒大好き、人間大好きで、全国各地でコンサートをするとたくさんの友人が待っている。
以前は夜中まで飲み続けていたが、この病気のおかけで小説も書くようになってからは、12時くらいにはお開きになることが多いという。
超多能病で体が大変な部分もあるが、そのおかげで救われていることもあるのではないか。
そんなことを書いた。
さだまさしという病は、感染力が強く、世間に元気を伝播させている。
ちょっと面白い本。
ぜひ、お読みください。
| 固定リンク