鎌田劇場へようこそ!(403)
「いろとりどりの親子」
いい映画だ。
家庭を持つことが大事だと信じる両親のもとに生まれたLGBTの息子。
ダウン症や自閉症の子どもたち、低身長症の人たちが「自分たちには治すところなんてない」と、ありのままの人生を楽しんでいる。
16歳の少年が8歳の子どもを殺してしまう。
精神鑑定をしても正常と出る。
映画は必死に少年の「心の闇」にスポットを当てていく。
「違い」を抱えた子どもたちがどうやって生きていくか。
6組の親子が抱える困難、戸惑い、そして喜びを描いている。
自閉症の子どもは通常の表現ができないだけで、頭のなかではいろいろなことを考えていることがわかる。
なんだかわからないが、みんなと違う人たちがいる。
「違い」を許さない住みにくい社会から、それぞれの違いを認め合える社会を宣言するような作品だ。
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