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2018年12月

2018年12月31日 (月)

平成最後の大みそか

格差社会が深刻化しています。
巨額の収入を得る一部の人と、その日の生活も大変な人。
一度、レールを外れてしまうとなかなか元に戻れないような、生きづらさが蔓延しています。
生きづらさから生じる不満や不安は、偽のナショナリズムによって膨らみ、もう一度、20世紀の初頭に戻そうというような動きがあるようです。
一歩間違うと、第一次世界大戦の前夜のような気配さえ感じます。
ポピュリズムの扇動に引っ張られないように、
一人ひとりが世の中の流れを考え、時々その流れに竿をさす必要があるように思います。

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2019年は、たくさんの人にとって、生きやすい世界になることを願っています。
みなさん、よいお年を!

一年間、「八ヶ岳山麓日記」を読んでいただき、ありがとうございます。

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2018年12月30日 (日)

お節弁当

茅野市の玉川コミュニティーセンターでは、
約200人分のお節弁当の準備で大忙し。
中学生と地域の女性たちが、一人暮らしの高齢者で希望する人に配るためだ。
おばさんたちが、中学生たちに寒天料理のつくり方を教えている姿はとてもほほえましい。

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弁当の包み紙は、子どもたちがつくった。
それに、中学生からの手紙を添えて、届ける予定である。
茅野市のなかでも玉川コミュニティーセンターはとても活発な活動をしている。
このコミュニティーセンターは「玉川健康ランド」などとも冗談が出るくらい、住民たちが足腰お達者体操などに取り組んでいる。
諏訪中央病院では地域の健康づくりを行ってきたが、住民の行動変容が起き、それが根付いている。

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2018年12月29日 (土)

スキーシーズン到来

大好きなスキーを存分に楽しむために、スポーツジムで35キロのバーベルを担ぎながら、ワイドスクワットをするなど、太ももの筋肉の強化してきた。
また、日々の生活のなかで時間をみつけ、鎌田式かかと落としで、ふくらはぎの筋肉と、前脛骨筋の筋肉も鍛えてきた。

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今年もスキーシーズンが到来。
新しいウェアと靴を買って、スキー場をビュンビュンと滑ろうと考えている。
板はフォルクルのレースタイガー、靴はヘッド。
今シーズンも存分にスキーを楽しみたい。

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2018年12月28日 (金)

年末までサーカス中

相変わらず、講演で全国を飛び回っている。
長崎で講演した後、長崎ちゃんぽんを食べ、東京に戻ってきた。
夜明けに起きて、東京タワーに当たる朝日に癒される間もなくホテルを出発。

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新潟を通り、富山へ。
スキー場には、もう雪が積もっていた。

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鳥取では、もつ煮焼きそばを食べた。
できるだけ地域のB級グルメを楽しみながら、
精神的に疲れないようにして跳びまわっている。

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2018年12月27日 (木)

お知らせ

明日12/28、「あしたも晴れ! 人生レシピ」(Eテレ、午前11時~)の再放送があります。
テーマは「わたしが元気になる言葉」。
鎌田も出演し、苦難の状況を乗り越える言葉について語ります。
21日の本放送を見逃した方、ぜひ、見てください。

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2018年12月26日 (水)

総社市のお米

岡山県総社市の社会福祉協議会の局長が、お米を持ってお礼にやってきた。
今回、諏訪地方の社協の講演に呼ばれたという。
総社市では、社協が中心になり、5年ほど前から子どもたちの福祉教育に取り組んできたが、それが7月の豪雨災害後、いちはやく高校生たちがボランティアとして活躍する素地になった。
そんな取り組みを諏訪の社協マンたちに話してきたという。
10月に、さだまさしさんとぼくが被災地支援に行ったが、
そのとき1300人の炊き出しをしてくれた市内のピーターの3兄弟にも、
下原地区の復興米を届けてきたという。

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このお米は、総社市にふるとさ納税すると返礼品として届けられるとか。
ぼくは総社市にも、地震があった北海道厚真町にもふるさと納税をしている。
ふるさと納税は返礼品合戦で批判も出ているが、
直接、その自治体を応援することができる。
ぜひ、総社市のふるさと納税にも注目してほしい。

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2018年12月25日 (火)

伊勢海老

相変わらずサーカスのように、全国を講演している。
佐世保で講演し、東京へ戻り、新潟で講演。
また東京に戻って、早朝に宮崎へ。

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新しい本を書くため、編集者と美味しいものを食べようということになり、
旬の伊勢海老を食べた。
ちょっと元気が出た。

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2018年12月24日 (月)

台湾のテレビ局が取材

台湾のテレビ局が、長野県の健康づくり運動を取材に来た。
取材に来たのは5人。
93歳の男性が取材に応じてくれた。
彼は、肺の進行がんであるにもかかわらず、毎日1000歩のウォーキングとかかと落としをし、認知症予防のドリルにも取り組んでいる。

Img_1640 長野県の健康づくり運動を取材に来た台湾のテレビ局のスタッフ。信濃名物のおそばを堪能

自分の死は納得しているといいながら、最後の最後まで自分らしくしたいと覚悟をもっている。
好奇心が旺盛で、がんに支配されていない生き方は、台湾の人にも胸を打つものがあったと思う。

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2018年12月23日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(410)

「記者たち 衝撃と畏怖の真実」
監督は「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー。
なぜ、イラク戦争を止められなかったのか。
真実を追究する弱小の新聞社の #記者たち が主人公だ。
911でたくさんの人が殺されたことで膨れ上がる「愛国心」という名の復讐。
一部の政治家たちは、戦争することで儲かる企業と結託したりしながら、
「愛国心」を利用してイラク侵攻をはじめてしまう。

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真実はどこにあるのかを明らかにしようとする人たちがいることが、どれほど大事なのことか。
アメリカ政府の巨大な嘘に立ち向かった小さな新聞社の情熱に拍手をおくりたい。
いい映画だ。

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2018年12月22日 (土)

茅野市の地ビール

茅野市の地ビールがができた。
#クラフトビール 新プラント名は、#エイトピークス・ブルーイング。
もともとこの地域ではホップ栽培に適しているということで、
大手ビールメーカーが、茅野市から山梨県の北杜市にかけてホップを栽培していた。
茅野市の水は八ヶ岳山麓のおいしい地下水。
香りが高くすっきりしたコクを味わえるビール、ということだ。

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諏訪地方の小売店や宿泊施設などで販売している。
今後は、茅野市の笹原観光まちづくり協議会と連携して、大量のホップの生産にも挑戦するとのこと。楽しみだ。

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2018年12月21日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(409)

「ナポリの隣人」
イタリア映画。
ジャンニ・アメリオ監督。
名匠のつくる映画はとにかく美しい。
全編、孤独感がヒリヒリと迫って来る。
孤独な暮らしをしている元弁護士の隣に、家族が越してくる。
父親になりきれずおもちゃに夢中になって遊ぶ隣の若い父親は、とんでもない事件を起こす。
それを見ている元弁護士も、自分の寂しさに気づいていく。
主演のレナート・カルペンティエーリが、とてもいい味を出している。

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2/9から岩波ホールなどでロードショー。

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2018年12月20日 (木)

鎌田實の一日一冊(341)

「さよなら、仏教」(高橋卓志著、亜紀書房)
この本の解説を書いた。
「しがらみの捨て方、命の変わり方、支援の仕方、人の役に立つ生き方、自由の守り方・・・生きるヒントがユニーク。
誰もやったことのないやり方と考え方がいっぱい。オドロキ。
さよなら古い仏教、さよなら古い日本、さよなら古い自分。不思議な本だ」

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著者はぼくと同い年。
チェルノブイリの子どもたちを救うため、一緒にJCF(日本チェルノブイリ連帯基金)を立ち上げた。
彼が事務局長として整えた経済的基盤があるから、JCFは今も活動を続けられる。
そのJCFをスパッと辞め、タイのHIV患者の自立支援や、松本の浅間温泉にケアタウンをつくるなど、走りまわってきた。
東日本大震災のときにも一緒に活動した。
いつも動きが早く、ユニークな活動をする。
親から継いだ神宮寺も後継者にバトンタッチし、タイへと仏教の勉強に行く。
そんな潔さでも周囲を驚かせる高橋さんの思いをつづった本。
いい本です。

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2018年12月19日 (水)

鎌田實の一日一冊(340)

「東大を出たあの子は幸せになったのか」(樋田敦子著、大和書房)
東大卒の女子30人にインタビューしたルポ。
東大を出た女性は、「なかなか愛されない」が、「なめられない」。

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東大に合格した子には二つのパターンがあるという。
一つは、先生の言うことを聞いて、たまたま学力がついた子。
もう一つは、いろいろな情報を集めて、入試問題を分析し、自分の勉強法を編み出した子だという。
なるほどなと思う。
なかなか面白い本だ。

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2018年12月18日 (火)

鎌田劇場へようこそ!(408)

「マチルド、翼を広げ
マチルドは9歳の女の子。
情緒不安定な母親にふりまわされがなら、風船が飛んで行かないようにおさえているような、健気さをもって生きている。
女性監督のノエル・ルボウスキーの作品。
とてもポエティックに描いた。

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小説家の魂をもった少女の、フクロウとの会話がしゃれている。
「思考が私の頭から離れていく」という母親と、娘が二人で詩をつくるところは、とてもいい。
子どもが母親を必死に守っていく。
そして、お互いがより自由になっていくエンディングまで、笑いとハラハラドキドキがあふれている。
最後はちょっと切ない。
切ないが、これも人生。
ファンタジーとリアルが見事に融合していて、気持ちのいい映画だ。

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2018年12月17日 (月)

JCFにご支援を

今年7月、ハルシャムPHC診療所の状況を見に行った。
この地域の難民キャンプにいる難民は半減したため、
IOM(国際移住機関)は診療所を閉鎖した。
そのため、残っている難民の人たちはハルシャムPHC診療所で車で移動して診るという方針に切り替えた。
JCF(日本チェルノブイリ連帯基金)では5つの診療所を運営しているが、その医療の質が評価され、難民たちの診療を任されるようになったのだ。
そして、ハルシャムPHC診療所の運営はたいへんうまくいき、イラク国内の診療所のなかでも群を抜いて高い評価をもらっている。

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モスルからISが去ったことで、表面上は平和になった。
しかし、油田のあるキルクークの地域は、クルド独立騒ぎで不安定。
中央政府は、クルドのペシュメルガを追い出し、シーア派民兵で管理させているようだが、
治安状態がよくなく、ISの流れを汲むテロリストが出没するようになったという噂もある。
そんな不安定な状況のなかで、JCFは支援を続けていく。
JCFにご支援をよろしくお願いいます。、

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2018年12月16日 (日)

なつかしの写真

患者さんが「おもしろい写真がみつかった」と言って持ってきた。
茅野市にある公民館で健康づくりをしているときの写真だ。

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鎌田の髪も、ひげも、まだ黒々としている。
どうしたら住民の健康を守れるのか、必死になっていたころ。
なつかしい。

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2018年12月15日 (土)

本日、新刊発売

「脱・呪縛」(鎌田實著、理論社)
10代の若者に向けて、どうやったら自由になれるか、
どうやったら人生をおもしろく生きることができるか、
若者への縛られないためのメッセージ。
「人生はしんどいけど、けっこうおもしろい。
努力するために生まれてきたんじゃない。
でも、人生の節々のところで、ここは頑張りどころ、というのがある」

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執筆中、若者たちが好きなアニメや音楽などを見たり聞いたりして、
ぼく自身も、10代になったつもりで、書いた本だ。
こやまこいこさんの漫画がなかなかイケている。
お子さんやお孫さんへのクリスマスプレゼントとしてもいかが?
「大人は読まないでください」と書いたが、
本当は大人にも読んでもらいたい。

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2018年12月14日 (金)

追い打ち

東京医大の不正入試で、落とされた101人のうち44人の合格が決まった。
49人が入学を希望するも、枠に限りがあるということで5人落とされた。
全員女性。

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不正入試の被害者救済のはずが、さらに心の傷を負わせている。

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2018年12月13日 (木)

健診を受けよう

北海道の本別町の健康づくりのため、
小さな集落をまわっている。
町では、元気くんプロジェクトというのを展開。
運動と栄養に注意し、健診を受けよう、生きがいを持とう、という内容だ。

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かかと落としやスクワット、ウォーキングで「貯筋」をすることは大事。
健診で自分の体のデータを知ろることは、健康づくりの第一歩となる。
その結果、健診の受診率がぐんと上がった。
北海道で2つ講演して、日帰りで帰り、翌日は九州。
相変わらず、全国をサーカスのように飛び回っている。

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2018年12月12日 (水)

あのころの空気

活動開始から50周年の#六文銭が9年ぶりに新しいアルバムを出した。
『自由』
昔なつかしい空気にあふれている。

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別役実さんの不条理劇の劇中歌「街と飛行船」「雨が空から降れば」、
大ヒットとなった「出発(たびだち)の歌」。
そんな時代の空気を思い出させてくれる。
「それは遠くの街」「お葬式が行く」「インドの街を象にのって」は特にそう感じる。
#自由 ふんわかしたいい空気感を出している。

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2018年12月11日 (火)

今年も金時みかん

四国から金時みかんが送られてきた。
すぐに犬養兵衛さんからだと思った。
見るだけでも美しい、おいしいみかんは、犬養さんが毎年送ってくれていた。

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1987年、朝日新聞阪神支局が、目だし帽の男に銃撃された。
1人の記者が亡くなり、犬養さんは200以上の散弾銃の弾を被弾した。
弾があと2㎜ずれていたら心臓に当たっていたという状況で、奇跡的に助かった。
右の第4指と第5指はこのとき失った。
その後、彼は復帰して、諏訪支局長として赴任した。
おそらく50発くらいの弾を体内に抱えたまま、記者として仕事をしていた。
ぼくの外来に通うようになり、つきあいが始まった。
教養のある人で、世の中のいろんな動きについて語り合った。
穏やかな人だった。
蓼科が気に入っていたが、年をとり、あたたかいところがいいといって、四国に帰っていった。
犬養さんは、今年1月亡くなったが、理不尽や不条理のなかで、必死にていねいに、やさしく一日一日を生きた。
今年はご家族が送ってくれた金時みかんを食べながら、犬養兵衛さんを思いたい。

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2018年12月10日 (月)

鎌田版「アリとキリギリス」

『かまた先生のアリとキリギリス』が童心社から発売されました。
  脚本 鎌田 實
  絵 スズキ コージ

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鎌田の初めての紙芝居です。
イソップ物語の「アリとキリギリス」は働くことの大切さを教えていますが、
今の子どもたちが希望をもてるような物語にしたいと、この紙芝居ができました。
友情の大切さや他者を理解することの大切さ、見えないところで努力することの大切さ、
夢と希望をもつことの大切さをえがいています。

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絵は、スズキコージさんの迫力のある作品。
子どもたちはもちろん、大人もひきつけられてしまいます。
『かまた先生のアリとキリギリス』
ぜひ、今年のクリスマスプレゼントにいかがですか。
紙芝居なので、絵本の読み聞かせをしている人にもおすすめします。

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2018年12月 9日 (日)

博多、仙台、角田・・・

相変わらず、全国を駆け回っている。
博多で講演し、鮨そえ島というところですしを食べ、

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ぼくの本のファンと言われたので、色紙にサインした。
その後、空港でスーラーメンと餃子。

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飛行機で仙台へ飛んで、午前中、ホームホスピス全国合同研修会で、「命の輝きを支える」と題して講演した。
その後は、宮城県の角田市に行き、虹の園の35周年のお祝いの講演をした。
ぼくは虹の園の応援団長。
毎年、カレンダーの題字を書いたりしている。
いま虹の園には160人の障害のある人が働いている。
給料は2万8000円だが、将来的に4万5000円まで出せるようにしたいとがんばっている。
給料が4万5000円あれば、障害年金と併せ、自立することができる。
来年も、応援に行く約束をした。

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2018年12月 8日 (土)

お知らせ

明日12月9日の「これでわかった! 世界のいま」(NHK総合、午後6時05分~)で、
チョコ募金とJIM-NETの活動について、少しだけですが、放送されることになりました。

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いろいろなマスコミに取り上げてもらっておかげで、
チョコレートは6万4000個、ポストカードは1300セット申し込みをいただました。
ありがたいことです。
チョコ募金の申し込みはこちら↓

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2018年12月 7日 (金)

良質なえごま油が商品に

「角田の恵 えごま油」が製品化された。
平成27年7月に、ぼくが「心豊かな町づくり 命・健康・生きがい・助け合い・絆を考える」というテーマで講演したとき、えごま油はオメガ3系の油で体にいいという話をした。
それを、虹の園の理事長の湯村さんが聞き、
郡山女子大学の郡司先生に栽培と抽出方法を教わり、製品にした。
ぼくは、ラベルの揮毫を頼まれた。

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「角田の恵 えごま油」は100g1300円(税込み)
えごま油は、血液をさらさらにするオメガ3系のいい油の代表選手だ。

虹の園は、障害のある人たちの就労の場をつくる活動を続けている。
障害のある人たちがえごまを栽培し、品質のすぐれた油にした。
彼らへの応援にもなり、健康にも導いてくれるえごま油。
ぜひ、虹の園からご購入ください。

本格的な販売は来年1月から。
問い合わせは、社会福祉法人臥牛三敬会 虹の園
0224-63-1481へ

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2018年12月 6日 (木)

新刊「脱・呪縛」

10代の人たちに向けて、
「脱・呪縛」(理論社)という本を書いた。
10代はどんなことに関心をもっているのか調べているうち、
欅坂46の歌が好きになった。
不動のセンターである平手友梨奈は、なんだかわからない魅力にあふれている。
忖度は一切なし。
自分はアイドルなんてやってない、という匂いをぷんぷんさせている。
その平手が、「響」という映画に出た。
これがなかなかおもしろい。
漫画の実写化で、主人公の天才少女作家は芥川賞と直木賞を同時にとってしまったりする。

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ぼくはこの本のなかで「偏差値」ならぬ「変さ値」が大事だと書いた。
ユニークで、唯一無二であることは尊い。
「脱・呪縛」はもうすぐ発売されます。
ぜひ、お読みください。

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2018年12月 5日 (水)

南へ、北へ

毎日、全国を飛び回っている。
渋谷のセルリアンタワーで、約600人に講演した後、飛行機で水俣へ。
もやい直しセンターで「これからの地域包括ケア」と題して講演した。

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終わるとすぐに新幹線で福岡へ出て、トンカツとカキフライで腹ごしらえ。
翌日いちばんの飛行機で乗り継ぎしながら、札幌で講演した。
札幌は雪。

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そこからまた九州へ戻って佐賀で講演した。
一日で4本、飛行機に乗った。
夜10時近く佐賀空港に着くと、ドラッグチェーンミズの溝上会長が迎えにきてくれた。
この人にホレてしまった。
地域のために、人のために一肌脱ぐ姿勢がかっこよく、この人にくどかれて、佐賀通いが始まった。
ときどき熱い人間に出くわすと、うれしくなる。

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2018年12月 4日 (火)

佐賀で健康長寿実践塾

佐賀県で「鎌田實のがんばらない健康長寿実践塾」というのを開催している。
佐賀市文化会館大ホールで1000人近い人たちが集まった。
今回は、県知事も来場してあいさつをしてくれた。
ぼくと佐賀県との付き合いは、3年ほど前から。
ウォーミングアップのために、毎年1、2回、佐賀県に通い、住民の反応をみてきた。
佐賀新聞でも現在、毎月1回、健康についての連載もしている。

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ぼくが佐賀県に行けないときには、県内に約80店舗あるミズというドラッグストアで、
料理教室や健康測定会、カフェ、カラオケなどを行い、健康の意識を高めている。
ほとんど塩分ゼロに近い鎌田流味付け卵は好評。
ゆで卵をウーロン茶で色を着け、数滴のめんつゆをたらすだけ。
12月の料理教室では、一人暮らしの男性にも参加してもらい、佐賀風お雑煮と豆乳入りお雑煮などのつくり方を紹介する。
野菜たっぷりで、たんぱく質をとれるようにするのが目標だ。
今後は、西九州大学とタイアップして、データを分析してもらいながら、
どうやって行動変容が起こせるかを調査しようと思っている。

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2018年12月 3日 (月)

チョコ募金にご協力を

JIM-NETでは、小児がん病院の敷地内に、JIM-NETハウスをつくりました。
がんの治療を受ける子どもたちが安心して、親と過ごしたりできるようにするためです。
チョコ募金は、そんな子どもたちの支援や薬代になります。

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今年のチョコ缶のイラストは、「戦場のたんぽぽ」。
荒れた地にも力強く咲き、綿毛を飛ばすたんぽぽを、子どもたちが描いてくれました。
中身は、おいしく安全な六花亭のチョコレートです。

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チョコ募金にご協力をお願いいたします。
詳しくはこちら↓

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2018年12月 2日 (日)

心を支えた言葉

山形県鶴岡市へ、緩和ケア市民公開講座の講演に行った。
1000人のホールはほぼ満員だった。
十数年前につくられた庄内緩和ケア推進協議会では、地域で生と死を勉強する会をしてきたという。
今回は「あなたの心を支えた言葉」を募集したところ、いろいろな言葉が寄せられた。
「よくここまでやってこれたなあ。
あなたがいたから、おれもがんばってこれた。
あなたのおかげ。
ありがどよ」
これは、68歳の女性が夫から言われた言葉だという。
18年前、脳腫瘍の手術をし、復職したものの一年後再発。
左不全まひと高次機能脳障害になった。
夫婦二人三脚で苦楽をともにしてきた。

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「あ~今日もいがった!」
と書いてくれたのは、63歳の女性。
母親が一日農作業をして、帰ってくるなり口癖のように言っていた言葉だという。
一日の充実感がぎゅっと集約されている。
鎌田賞を出したのは、こんな言葉だ。
「みなさん、どうもありがとう。
それでは、みなさんさようなら」
今年、94歳で亡くなった母親が、亡くなる1週間ほど前に看護師さんに手に振って言った言葉だという。
すばらしい生き方だと思う。
いい生き方、死に方には、いい言葉があふれている。

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2018年12月 1日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(407)

「ボヘミアンラプソディ」
文化放送の「日曜はがんばらない」で映画を取り上げるために、この映画を見て来た。
とにかくおもしろい。
すごい映画。
クィーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記ドラマ。

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彼は、HIVに感染していることをバンドメンバーに告白する。
家族との関係はよくなったが、最後の挨拶にも行った。
父親からいつも非難されていたが、これからアフリカの飢餓を救うためのライブエイドに参加するというと、父親ははじめて彼を抱きしめた。
「よき思い、よき言葉、よき行動が大事」が父親の口癖だった。
ライブエイドには7万5000人が集まった。
その映像が21分間続く。
「ウィー・ウィル・ロック・ユー」や、「ウィー・アー・チャンピオン」は圧巻だ。
移民のマイノリティーであり、ゲイであり、孤独だったフレディ・マーキュリー。
大ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」が胸に響く。

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