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2019年1月

2019年1月31日 (木)

日本で武器見本市

イギリスの民間企業MASTコミュニケーションズが6月中旬、日本で武器見本市を開催することに対して、波紋が起こっています。
イラク支援を続けて来たなかで、テロ組織ISの暴力に苦しむ人たちをみてきました。
ISが使っていた武器は、アメリカやNATOの国々の武器が流れてきたものといわれています。
武器は、一度その国に売られても、その後、どこの国に再輸出されるのかわかりません。
アメリカをイラク戦争へと動かしたのは、武器を作っている会社だったのではないかといわれています。
戦争は、武器メーカーや武器商人にはおいしい話なのです。

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しかし、その戦争によって破壊され、傷つけられるものの大きさは計り知れません。
武器で儲けようという動きの一方で、武器や核兵器を作っている会社には投資しないという銀行も出てきました。
日本は、1976年の事実上の全面的武器輸出禁止が、内閣の統一見解でした。
武器輸出三原則を、もう一度尊重してもらいたいものです。

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2019年1月30日 (水)

総合診療専門医制度

新たな専門医制度が始まりました。
19番目の基本領域として、総合診療専門医が加わりました。
平成30年度、長野県総合診療専門医制度は14のプログラムが企画され、36人の定員をつくりました。
しかし、実現したのは諏訪中央病院が県内最大で4人、他の病院が3人、信州大学は0。
県内は、まだまだこれからといった状況ですが、諏訪中央病院は健闘しているといえるでしょう。
諏訪中央病院は内科専門医制度の募集も、4人の定員を満たしました。

_2 諏訪中央病院カンファレンスの様子

諏訪中央病院はこの十数年、教育体制を重視してきました。
14年度前は医師数は52人でしたが、現在102人。
他の病院で内科医が足りなくなり、指導医と後期研修医がペアで一年間応援し、すでに2期目に入りました。
学生の見学者は90人。
初期研修が終わると、後期研修に残る者は53人。
外に出て行って専門を深めて、戻ってくる人も多いのもありがたいことです。
今年春からは、福島支援の一環として、総合診療の指導役の医師が県立福島医大の総合診療科の教授として赴任します。
今年も、諏訪中央病院の総合診療はがんばっています。

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2019年1月29日 (火)

戦場のタンポポ展

ギャラリー日比谷で、「戦場のタンポポ展」が開催されます。
イラクの子どもたちが描いたイラストや、写真を展示。
JIM-NETの支援活動の様子をご覧いただけます。


戦場のタンポポ展
日時 2019年2月8日(金)~13日(水)
    11時~19時(最終日は、16時まで)
会場 ギャラリー日比谷(東京都千代田区有楽町1-6-5)

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↑アルビルの夜店


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Img_0165 診療所の看護師さん(左)と支援した薬

この展示会は、ギャラリー日比谷のご厚意で、毎年開催しています。
ぜひ、お立ち寄りください。

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2019年1月28日 (月)

本の時代

『脱・呪縛』(理論社)を読んだ人からこんな声が届きました。
「私は個人的に本の時代は終わってしまったと考えていましたが、
今回、この本と出会い、読みやすく、著者でしか書けないかけがえのないメッセージだったと思います。
本人と対話しているかのようでした。
やはり、本はすばらしいと再確認しました」

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たしかに本の時代は終わったかのような感じがするけれど、
ところがどっこい、本は本として残り続けるだろうと思います。
これからも、少しでも刺激的な本を作っていきたいですね。

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2019年1月27日 (日)

南相馬のプチトマト

南相馬の「ほっと悠」の代表・純ちゃんからプチトマトが送られてきました。
「とにかくおいしいから、鎌田先生に食べさせたい」
ぼくが震災後、南相馬に通い続けるきっかけとなったのは純ちゃんです。
2010年秋、純ちゃんがやっているNPOの記念講演会に出てもらえないかという依頼がありました。
実はその3年ほど前から依頼があったのですが、
長野県茅野市から南相馬市まで行く時刻表を見るだけで気が遠くなり、お断りしていました。
それでも純ちゃんはあきらめず、声をかけてくれました。
最後はとうとう「野馬追祭りを鎌田先生に見せるから」と言われ、
野馬追祭りの前日に、大きなホールを借りるとくどかれました。
もうお断りは、できなくなりました。

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講演会をきっかけに南相馬のいろんな人たちとお付き合いが始まりました。
それから半年後、東日本大震災が起こったのです。
南相馬で出会った人たちがみんな元気かどうか、純ちゃんに電話をしました。
「とにかく大変。みんな逃げている。一人でも支援に来てくれるとみんなのムードが変わる。鎌田先生、お願い」
純ちゃんの言葉を受けて、南相馬市長と連絡をとり、救援依頼を出してもらい、
諏訪中央病院の管理者の茅野市長の了解も得て、諏訪中央病院のスタッフとJCFのスタッフで南相馬に入ることになりました。
縁とは不思議なものです。
純ちゃん、プチトマト、本当においしかったです。

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2019年1月26日 (土)

命の桜

僧侶で日本画家の永田英司さんより、諏訪中央病院に絵の寄贈がありました。
桜の花が咲き誇る「爛漫」、150号の大作です。
以前、ぼくはこの絵の前で講演をしました。
山折哲雄さんら有名な人たちが演者となった3日間の講演会です。
絵の力のためか、ぼく自身いつにも増して力が入りました。
生あるものには死があり、次の命に伝える術をもっている。
私たちは伝えるために生きているのではないか、と問いかけました。

Img_1694 永田英司氏の150号の大作「爛漫」

この講演会を主催したミレニアムネットワークが、
この絵を額装したり、梱包、搬入する手はずを整えるなど協力してくれました。
諏訪中央病院の玄関を入ってすぐ右側にあります。
来院したら、ぜひ、すばらしい桜の絵をみてください。
そして、この絵の前で命のつながりについて思いを馳せてもらいたいものです。

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2019年1月25日 (金)

ホームホスピス

昨年末から、新しい本の取材をしています。
「命の現場」を訪ね、生と死について書く予定です。
宮崎市内にある、日本で初めてのホームホスピス「かあさんの家」を訪ねました。
訪問介護や訪問看護などをもちながら、今は3つのホームホスピスを運営してます。
かあさんの家のしつらえや雰囲気は一見して、ふつうの家。
そこで5人ほどの入居者が、家族のような人間関係のなかで生活していました。
まな板の音やごはんをつくるにおいも漂ってきます。

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ある患者さんは、ぼくの本のファンだとか。
家族みんなや数年前に看取った方に集まっていただき、生と死をどう受け止めているのかお話しを聞きました。
「命のリテラシー」がホームホスピスというムーブメントによって、地域のなかにうまく浸透しているように思いました。
ホームホスピスは、新しい在宅ケアのあり方であり、これからの大事な選択肢の一つになっていくと感じました。
昨年11月、ぼくはホームホスピスの全国研修会で記念講演をしました。
空き家を利用しているというのも、とてもいい発想です。
鎌田の地域包括ケア研究所で考えていることと一緒です。
とても勉強になりました。

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2019年1月24日 (木)

医療で協力

少し前の話ですが、茅野市で新年のミーティングをしました。
JCFとJIM-NETの事務局長、イラク支援に興味がある諏訪中央病院の若手ドクター、以前、県立こども病院で働いていたJCFスタッフの看護師。
そんなメンバーで、どんな形でイラク支援にかかわるか、話し合いました。
その後、イラクの小児科医のリカア先生も参加。
レストラン・ピーターで楽しい新年会となりました。
ピーターは、昨年秋にさだまさしさんと一緒に総社市に支援に行ったとき、ステーキ丼やうな丼など1300食を提供してくれました。
新年会では、ちょうど七草粥の時期ということもあり、七草粥を出してくれました。
総社市からいただいた復興米を使ったブルーチーズのリゾット、
リンゴで育った信州牛のステーキもいただきました。

Img_0571 JIM-NETの佐藤真紀事務局長と。手に持っているのはJCFのイノシシの貯金箱

JCFとJIM-NETはそれぞれ独立して活動していますが、
医療については協力し合えるといいなと考えています。
さらに厚みのある応援をしていくために、いろいろな医師や看護師ら医療従事者の協力をお願いすること、これが2019年の課題です。

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2019年1月23日 (水)

あなたの好きなデザインは?

JIM-NETのチョコ募金は今年で14回目。
イラクの子どもたちの医療支援や難民支援、そして福島支援のための大切な柱になっています。
イラクの子どもたちが描いたイラストをデザインした缶も好評で、
サプリメントを入れたり、小物を入れたり、利用する人も多いようです。
そこで、JIM-NETではこれまでを振り返り、
歴代のデザインのなかで、どれが好きか投票してもらっています。

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投票期間は3月31日まで。
ぜひ、投票してください。
2/8~13までのバレンタイン絵画展(@ギャラリー日比谷)でも投票できます。

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2019年1月22日 (火)

安田講堂で団塊世代の未来を考える

全共闘運動50周年の東大安田講堂で、講演会がありました。
在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワークによる
第25回全国の集いのプレ大会です。
テーマは「2019団塊・君たち・未来」。
専門家だけでなく市民も含め約600人が参加しました。

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演者の一人、理学療法士の三好春樹さんには、以前から影響を受けていましたが、久しぶりに話を聞き、なるほどと思うことがたくさんありました。
たとえば「認知症は関係障害、人間と人間の関係や自己との関係の障害」と考えるとわかりやすいといいます。
さらに、「自己決定は大事だけれど、むしろ共同決定のほうがわかりやすい」
「認知症の人の行動は、なぜそれをするのか考えてみると解決の糸口がわかる」という話も出ました。

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団塊の世代の参加者が多いなかで、『下流老人』という本を書き、当たり前に生きて、当たり前に貧困になるという問題を提起した藤田孝典さんの話も聞くことができました。
三好さんも、藤田さんも、以前、対談していますが、あらためて話を聞き、新鮮な感じがしました。
淑徳大学の教授をしている結城康博さんは「団塊世帯の責務」と題して語りました。
全共闘運動で人生が変わった司会者や演者の話は胸に響きました。
                     ◇
今年9月15、16日、池袋の帝京平成大学のキャンパスで、全国の集いが開催されます。
地域医療研究会との合同開催が検討されていますので、ぜひ、ご参加ください。

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2019年1月21日 (月)

チョコ募金

1月22日の「大竹まことゴールデンラジオ!」(文化放送、13:00~)に出演します。
鎌田の出演は14時25分ごろから。
大竹さんは、JIM-NETのチョコ募金の応援をしてくれています。
昨年も番組で応援してくれたことで、申し込みの電話が鳴り続けました。
ぜひ、ゴールデンラジオを聞いてください。

Img_1514 チョコ募金応援隊のみなさんと

チョコレートはあと、2万5000個。
最終コーナーを回りました。
湯川れい子さん、東ちづるさん、クミコさんがツイッターで呼びかけてくれています。
その反響がハンパではありません。
パルシステムや自然派くらぶからも怒涛のような応援をいただきました。

Img_1524 アルビルに建設中のJIM-NETハウス

バレンタインデーのプレゼントに、ぜひ、哲学のあるチョコレートを!
世界を平和にし、子どもたちの命を守るチョコレートです。

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2019年1月20日 (日)

グリーンボランティア

病院の庭を手入れし、美しい草花で患者さんたちを勇気づけているグリーボランティア。
毎年、勉強会をしていますが、そのシリーズの第一弾として、ぼくの「健康と命の講演会」があります。

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今年は、庭のハーブで作ったお茶をいただきながら、1時間ほどお話をしました。
樹木希林さんから学ぶこと、鎌田初の紙芝居『かまた先生のアリとキリギリス』で伝えたいこと、
チョコ募金のお話をしたところで、時間切れ。
春、グリーンボランティアの活動のお昼ごはんのときに、庭で鎌田式かかと落としとスクワットをみんなでやろうと約束して別れました。
グリーンボランティアの活動はもう30年近くになります。
病院にとって、大切なパートナーです。

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2019年1月19日 (土)

入試問題に

今年もぼくの本が入試問題に使われました。
『〇に近い△』(ポプラ社)は、岡山中学の入学試験問題に。
『空気は読まない』(集英社)は、六甲学院中学、
『人間の値打ち』(集英社)は、鹿児島県立高校、
『人間らしくヘンテコでいい』(集英社)は3年近く時間をかけて書いたものですが、
これは逗子開成中学の入試問題に使われました。

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ぼくの本は看護学校や医学部の問題にもよく使われています。
入試問題をきっかけに、若い人にもぼくの本を読んでもらいたいと思っています。

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2019年1月18日 (金)

お知らせ

1月20日の「報道プライムサンデー」(フジテレビ、朝7:30~8:25)に、鎌田がコメンテーターとして出演します。
いつも黒のスーツか、黒のジャケットにジーパンというカッコが多いですが、
今回は、82歳のテーラーが力を込めて作ってくれた最新のスーツで出演します。
1年前に比べて胸囲や肩幅、太ももが1㎝ほど大きくなっていることがわかり、
調整しました。
冬は毎日、スキーに行って10キロ近くを滑っています。
週2で、スポーツジムに行き、トレーナーについて鍛えています。
42.5キロのバーベルを担いでスクワットができるようになりました。
ジムへ行かないときには鎌田式かかと落としとスクワットをやっています。
そのおかげで、体型が変わってきました。

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1月21日は、「名医のTHE太鼓判!」(TBS、夜7:00~)
「医師が選ぶ食材総選挙」というテーマで送る3時間のスペシャル番組です。
鎌田はほんのちょっと、出演します。
前回がぼくが出演したときは視聴率15%ととても好評だったとか。
ぜひ、ご覧ください。

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2019年1月17日 (木)

ホスピスでピザパーティー

緩和ケア病棟の患者さんが「ピザとパスタが食べたい」と言い出しました。
では、ピザパーティーをしよう! と乗り気のご家族。
病棟の看護師も手伝いながら、ホスピスボランティアの応援が入り、着々と準備が進みした。
緩和ケア病棟の入院患者さん自身が、「食べたい」と言い出して、
自身がパーティーをするのは、鍋パーティーが最初。
今回は、その第二弾です。
と、そんな話を、レストラン・ピーターで食事兼打ち合わせをしていると、
ピーターの3兄弟のシェフたちが、
「先生、(患者さんで)肉を食べたいという人がいたら応援しますよ」
とうれしい申し出をしてくれ、ピザパーティーにも見に来てくれました。
そして、2月は、患者さんが「肉が食べたい」と言い出したら、ピーターの贅沢なステーキを出そうという話になりました。
次男のシェフも、「ステーキのほかに、何を出そうか」とアイデアを練っています。

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ピザパーティーは、たくさんの人の協力で、発案者の患者さんとご家族はもちろん、ほかの入院患者さんやご家族たち、ホスピスボランティアらが楽しく、おいしいひと時を過ごしました。
前日、入院してきた患者さんのご家族は、
「こんなにあたたかな病院は初めて。いくつのも病院でがんの治療をしてきましたが、
最後の最後にここへ来て、ほっとしています」
と、しみじみ語ってくれました。
その言葉を聞き、カマタもついつい、うるっと来てしまいました。
あたたかさとやさしさが勝手に回転を始めて、大きな渦になろうとしています。

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2019年1月16日 (水)

お知らせ

『脱・呪縛』(理論社)が1/20、朝日中高生新聞で紹介されます。

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10代の子どもたちに読んでもらいたくて書いたのでありがたいです。
まず、大人が読んで、いいと思ったら、お子さん、お孫さんにプレゼントしてください。

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もっと自由に

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『脱・呪縛』(理論社)のPOPです。

10代の君へ。
もっと自由に。
縛られないで生きて行こう。
せっかく生まれてきたのだから、
自由に生きればいいんだ。
呪縛も、自縛もダメ。

この本を読んだ方から感想もいただいています。
中学校の教諭からは、
「10代の子どもたちに、やさしく本音で語り掛けているような、
全国の学校に一冊あってほしい本でした」

アマゾンのレビューでは、
「本書はシンプルで大変読みやすいのだが、深い。
さらに著者御本人しか書けない内容である。
手元に置いて繰り返し付き合ってゆける本書だ。
贈り物にも最適」

POPの写真は10年ほど前のもので、今とだいぶ体型が違います(笑)。

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2019年1月15日 (火)

バレンタインのプレゼントに

チョコ募金のチョコレート、
今年は「戦場のたんぽぽ」がテーマです。
たんぽぽのイラストは、力強く、ピュアで、かわいいと評判です。
もうすぐバレンタインデー。
ぜひ、哲学のあるチョコレートをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

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イラストは、イラクの白血病の子どもたちが描いたもの。
すてきな缶の中身は、六花亭のチョコレートです。
あと3万個。
お急ぎください。
お申込みはこちら↓

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2019年1月14日 (月)

おもしろい映画2018

2018年もたくさんの映画をみました。
鎌田がおもしろいとうなった映画を5本あげてみしょう。
「記者たち 衝撃と畏怖の真実」
なぜイラク戦争が起きてしまったのか。
戦争することでもうかる企業と政治家の動きを、2人の記者が追っていく。
迫力満点です。
「カメラを止めるな!」
製作費300万円で、31億円を売り上げた。
映画作りの情熱が感じられます。
「ボヘミアン・ラプソディ」
ラスト20分の、クイーンのコンサート映像が圧巻。
「アリー スター誕生」
レディー・ガガとブラッドリー・クーパーがいい味を出している。
クーパーは監督で主役。渋くてかっこいいです。

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「響-HIBIKI」
欅坂46の平手友梨奈が好演。
「脱・呪縛」を書いていた1年前から、欅坂46と米津玄師の歌を聞いていましたが、
平手友梨奈は上り詰めたような気がします。

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2019年1月13日 (日)

ミドリマン?

年末年始は、連日スキー三昧でした。
10年ぶりに、緑色のスキーウェアを新調し、「ミドリマン」といわれているとかいないとか。

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これまで愛用していたウェアは、イタリア製。
スイスのツェルマットからイタリアへと滑り降りたとき、そこで買ったものです。
しかし、新しいウェアを着てみると、やはり温かい。
時代とともに、製品の保温性が向上しているようです。

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板は、昨年からフォルクルにのり替え、とても気に入っています。
靴はやはり10年ぶりにヘッドに。
とても調子がいいです。

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2019年1月12日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(411)

「喜望峰の風に乗せて」
1968年、イギリスのアマチュアのヨットマンが世界一周単独無寄港という過酷なレースに参加する実際の話。
十分な準備ができなかったことで、主人公は焦り、自分のヨットの位置について嘘をついてしまう。
大海原でひとり孤独と闘い続ける主人公を、「英国王のスピーチ」で絶賛されたコリン・ファースが見事に演じている。

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単なる冒険ドラマになっていないところがいい。
人間の苦悩や寂しさ、希望、名誉が深く語られていく。
なかなかの作品に仕上がった。

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2019年1月11日 (金)

もっと自由な生き方を

『脱・呪縛』(理論社)の原稿を書いていた昨年1月ごろ、
10代の若者の間で人気が沸騰していた米津玄師の音楽を、ぼくも聞きまくっていました。
そのときの原稿が本の形になり、そして、米津玄師が紅白で初めてテレビ出演。
1年間という時間を飛び越えるような、不思議な感覚です。
時代は、10代の若者たちがつくっているのかもしれません。

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「もっと自由でヘンテコな生き方をしていいんだよ、そうやさしく語り掛けてくれる。
10代の生き方の選択肢を広げたい子に対して、こんな自由な生き方があるよっていう辞書みたいな本」
この本について、こんなツイートをしてくれた人がいます。
うれしくなってしまいました。

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2019年1月10日 (木)

地域を健康に

地域包括ケア研究所は今年、3期目を迎えます。
北海道の本別町からはじまり、鹿追町、上士幌町などの取り組みも加わってきました。
旭川医科大学とのつながりにより、名寄市や旭川市、羽幌町などへの事業も広がりつつあります。
東京都町田市では、まちだ丘の上病院で地域包括ケアの拠点づくりに取り組んでいます。

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2019年度は福島県西会津町の健康づくりをお手伝いする予定です。
東京では、定期的に地域医療みらい塾を開催。
だいぶ定着し、たくさんの方にご参加いただけるようになりました。
財政的な基盤がしっかりしてくれば、古民家を活用した新しい地域包括ケアの実践基地もつくりたいと考えています。
地域包括ケア研究所は、今年も元気です。

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2019年1月 9日 (水)

イノシシの貯金箱

JCFでは支援のため福島に通っていますが、福島の民芸品をヒントにして、イノシシの貯金箱をつくりました。
牛乳パックを利用したもので、信州大学教育学部の学生さんが考案してくれました。
とてもかわいい出来です。
JCFでは、この貯金箱に小銭が貯まったらJCFに寄付してくださいという「GOGO!ウリちゃん」キャンペーンをしていますが、それが先日、信濃毎日新聞で紹介されました。

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JCFではイラクの難民キャンプに診療所を5つつくりました。
難民となったドクターたちが難民を診るというシステで、国連も興味を示しています。

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ぜひ、JCFにご支援ください。

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2019年1月 8日 (火)

似顔絵

流山市の中学校で教師をしている山田先生は、ぼくが東京や千葉で講演をしていると、7割くらいの確率でひょこりやって来ます。
熱心な教師で、その熱さに脱帽して、彼の中学校に行き、教科書にない一回だけの命の授業をしに行ったこともありました。
生徒会が自発的に「あったか宣言」をつくり、いじめをなくして、学校生活を過ごしやすくするための10の言葉を選ぶなど、すばらしい取り組みをしています。

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その山田先生から、手紙が来ました。
『曇り、ときどき輝く』(集英社)を読んで、JRとパスを乗り継ぎ、南相馬にある柳美里さんの本屋に行ってきたのだとか。
「10代に戻ったら読みたい本20冊」の鎌田コーナーを見て、何冊か手にとり、柳美里さんが地域の人と芝居を始めたことに感動したと書かれていました。
ぼくがよく訪れる双葉食堂にも行き、ラーメンの大盛も食べたとか。
その彼の手紙には、鎌田の似顔絵が添えられています。
とても上手です。

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2019年1月 7日 (月)

中村キース・へリング美術館

北杜市にある中村キース・ヘリング美術館に行ってきました。
キース・へリングは、1980年代に活躍し、HIVで若くして亡くなったアーティスト。
核放棄や反アパルトヘイト、エイズ予防など、アートで訴えてきました。

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館長の中村さんは、メバロチンという高脂血症の薬を開発。
その収入で、ホテルやレストラン、そして、このキース・ヘリング美術館を運営しています。
すてきな美術館です。

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2019年1月 6日 (日)

お知らせ

第25回 全国の集い in東京2019プレ大会 開催
“2019団塊・君たち・未来”

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日時 2019年1月12日(土) 13時半~18時(受付開始12時半~)
会場 東京大学 安田講堂
資料代 2000円
主催 在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク
鎌田は、第3部で「地域包括ケアと健康民主主義」と題して講演します。

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2019年1月 5日 (土)

交換日記で婚活

交換日記を使った茅野市の婚活企画「結日記(ゆいにっき)」が予想外に反響を呼んでいるといいます。
応募者は、男性41人、女性138人。
対象は、茅野市内在住者と首都圏在住者20歳以上の独身者。

Img_1457 婚活で初めて対面する御射鹿池

年齢や趣味などでマッチングした男女が、12月中旬から10回の交換日記で交流し、
同意した場合は、来春、御射鹿池で初めて対面するという段取りです。

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2019年1月 4日 (金)

野の花診療所へ

昨年の暮れ、久しぶりに徳永進先生の野の花診療所へ行きました。
ホスピス診療所で、在宅ホスピスなどを行っている野の花診療所は、
星の王子さまのイラストや、長田弘や谷川俊太郎の詩があり、あたたかい雰囲気に満ちています。

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そんな空気のなかで、死を受容している患者さんや、野の花診療所で看取られたご家族と、死についてたっぷりと思いを聞かせてもらいました。
「死」に支配されずに、いきいきと生きるヒントをいただいたような気がします。
徳永先生には、ぼくの新しい本に協力してもらって、死についての、楽しくなるようなライブトークをする予定です。
ご期待ください。

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2019年1月 3日 (木)

イラクからLove

イラクの難民キャンプの子どもたちが、日本チェルノブイリ連帯基金の支援者に絵のお礼をくれました。
アラビア語を使う子どもたちの気持ちが、大きなハートやサンタの絵、
「I Love Thank You」という文字に現れています。

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JCFへのご支援、ありがとうございます。

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2019年1月 2日 (水)

目標は貯筋

ぼくの今年の目標は、昨年に引き続き、「貯筋」です。
昨年は、講演などで全国を歩き回わるなか、時間をつくり、ジムに通い、
筋肉を強化してきました。
ジムに行けないときには、スクワットやかかと落としをやって、太ももやふくらはぎの筋肉を刺激しています。
鎌田のスクワットは、スロースクワットです。
腰を落とす、上げるという動作を4段階に分けてゆっくり行います。
鎌田式かかと落としは、かかとをストンと落とすだけでなく、つま先を上げるのが特徴。
ふくらはぎだけでなく、前脛骨筋も鍛えられます。

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こんな運動を続けてきた結果、体型が変わりました。
おなか周りが少し減って、胸囲が大きくなり、上腕はパンパンになってきました。
お陰で、以前作ったスーツも作り直すことになりました。

一般に、加齢とともに筋肉は減っていきますが、
減り過ぎてしまうと、活動範囲が狭くなり、活動量が減ってしまいます。
すると、ますます筋肉が減り、フレイル(虚弱)になるという悪循環に陥ります。
65歳を過ぎたら、「指輪っかテスト」で、自分の筋肉量を知っておくことをおすすめします。
両手の親指と人さし指で輪っかをつくり、ふくらはぎのいちばん太いところを囲みます。
指が届かない場合は、ある程度、筋肉量があるという目安になります。
指が届いたり、指が重なったりした場合は、運動や食事で筋肉を太くすることが、健康長寿につながるでしょう。
集英社から、鎌田式のかかと落としやスクワットの本をつくってほしいと言われ、
すでに原稿づくりを始めています。
世の中に、「貯筋」の風が吹いているように思います。

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2019年1月 1日 (火)

あけましておめでとうございます

新しい年が始まりました。
年が変わると、気分が一新します。
新しいことに挑戦したり、初心に戻って日々を大切に生きたり、
そんなきっかけをくれるのが元日です。

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ぼくは、この冬、とにかくスキー三昧と決めています。
そのためにジムに通い、筋力アップをしてきました。
スキーの楽しさは、自然に包まれて生きている自分を自覚できること。
無心になって、風とともに駆け下りてくる感覚はすばらしいものです。
そして、雪のなかで人生について、考えられるのも醍醐味です。

この一年がみなさまにとって、よい一年でありますように。

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